こんにちは、守田のり子です。


昨日の続きです↓
「ダーリンとの破局⑥」


ダーリンを鑑定したあの日から、
ダーリンは笑わなくなりました。

一緒にご飯を食べても、
あまり会話が弾まない。

いつもなら、
「美味しいね~」
と言いながら、
ニコニコご飯を食べるダーリンが、
ほとんど無表情



でも私は、
“ダーリン、ちょっと、元気が無いな~”

“きっと仕事で疲れているんだな”
くらいにしか思っていませんでした。

だって、あの日以来、ケンカもしていないし、
一緒のお布団で眠っていましたから。

でも、実は、ダーリンの内心は、
そんな生易しい状態ではなかったのです。




年末の最終鑑定日、
ダーリンは、心斎橋の鑑定ルームまで、
車で迎えに来てくれました。

私から頼まなくても、迎えに来てくれるダーリンは、
いつもどおりの優しい人でした。

私は嬉しかった。
でも、何か様子が違う。。。


そういや、いつも付けていないFMラジオが
車内に流れていました。

いつもは、二人でず~っと話をしているので、
ラジオや音楽は消してします。
でも、なぜか今日は付いている。。。

私は、ラジオのボリュームを落としました。

そしたら、車内は無音。
シーーーーン

ダーリンは、一言も喋りません。
それどころか、こちらを見ようともしません。


今まで、車で迎えに来てくれた日は、
一緒にご飯を食べて帰るのが常でした。

なので、私は聞きました。
「何食べて帰る?」

ダーリンは、「う~ん。」
としか答えません。
そして、
「食欲がない。」と。

「のり子さんは、何が食べたい?」と
ダーリンに聞かれても、
私も、「特に食べたいものがない。」としか、
答えられませんでした。

そのまま、どこへ行くかも決められないまま、
私たちは、家に向かって車を走らせました。


その日は、いつものダーリンと違って、
とても荒い運転でした。

スピードを出し過ぎたり、
車間距離詰めすぎて、急ブレーキ。
無理な車線変更をしようとして、
後ろの車に、クラクションを思いっきり鳴らされる、
などなど


普段の私なら、
「もっと気をつけて~
」を言うところですが、
この日は、空気が重く、何も言えませんでした。


無言の時間が続きました。

その息苦しさに耐えられずに、
私は、ダーリンの太ももに
手を載せました。

いつも、信号待ちの時間などがあると、
ダーリンはニコニコしながら、
私の手を握ったり、
顔を撫でたりしてくれるから。

だから。。。


でも、私が、ダーリンの太ももに触れた時、
ダーリンは、小さくため息をついたのです。

その時、私は、
事の重大さに気が付きました。


続く。
「ダーリンとの破局⑧」


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