こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。


一昨日の夜、電車の中でショックなことがありました。
そのことが、未だに自分の中で消化しきれず
モヤモヤしているので、
ブログに書かせて頂きます。

皆さまのご意見を聞かせて頂けたら、嬉しいです。



その日、発車間際の電車の、
一番後ろの車両に慌てて乗り込んだ私。
その途端、車内に響き渡る、
甲高い女性の声が耳に入ってきました。

ビックリしてそちらを見ると、
30代半ばのお母さんと、息子さん二人の親子が、
一番後ろの優先座席に座っておられました。
お兄ちゃんは、年長さんか小学校1年生位。
弟はベビーカーに乗っていたので、2歳位かな。


そのお母さんが、お兄ちゃんに
罵声を浴びせていたのです。

「おまえ~、ナニしとんじゃ~!」
「自分のやった事がわかっとんか!!」

チンピラのような言葉使い。
女性が、しかも子供に対して
使う言葉ではありません。

その場に居合わせた乗客も、
一斉にそちらを見ています。


言われた男の子は、泣きじゃくりながら
「ごめんなさい、ごめんなさい。」
「もうしませんから、許してください。」
と繰り返していました。


でも、お母さんは容赦なく怒鳴り続けました。
「なに、泣いとんねん!」
「泣き落としか!」
「そんな手に乗ると思ってるんか!」
「反省しろ~!」
「おまえだけは、絶対に許さへんからな。」
「一生、許さへん。」
「もう、家には入れへんから!」

という内容のことを、延々と繰り返しています。


もの凄い負のエネルギーに圧倒され、
電車を降りようか、
車両を変えようかと迷ったのですが、
どうにも気になって、
そのまま同じ車両に乗り続けました。



こんな事が、この親子にとっては
日常茶飯事の事なのでしょう。

ベビーカーに乗った弟は、慣れた口調で
「お母さん、もう分かったから~。」
「お母さん、聞いてるから~。」
という言葉を機械的に繰り返して、
お母さんの怒りを静めようとしています。

でも、かえってその行為が、
お母さんの怒りを煽りました。
ガンっという音とともに、「痛い・・・」という小さい声。

どうやら、お母さんが、
ベビーカーを思い切り押したらしく、
弟は、ベビーカーのバーで頭を打ったようでした。

でも、泣いてはまずいと思ったのか、
必死で涙をこられているようでした。


しかし、その間も、
お母さんは、お兄ちゃんを怒鳴り続けました。
手を上げている様子はありません。
でも、もの凄い言葉の暴力です。

叱っているのではなく、
明らかに自分の怒りをぶつけている。。。


そのうち、お母さんの怒鳴り声の内容から、
何に腹を立てているのか分かりました。

どうやら、お兄ちゃんが、
聞こえないくらいの小さい声で、お母さんに
「クソばばあ」と言ったようなのです。


心の中で思いましたよ。

その子の言う通りや。
あんた、正真正銘の“クソばばあ”
いや“鬼ばばあ”やで。


そんなつまらない事で、あんなに怒るなんて。。。



私は、この親子に
何か言いたい気持ちになりました。

でも、何をどう言ったらいいのか、
見当がつきません。

その場で、母親が怒鳴るのを制止したところで、
家に帰ったら、この続きが待っているでしょう。


お兄ちゃんは
「いやや。いやや。家に入れて~。」
と言いながら泣き叫んでいました。

その様子から、きっと今までに、
本当に家の外に放置された事が、何度も
あるのだろうと推測されました。


今怒られているだけなら、
いつかは解放されるでしょう。
でも、母親からの、“一生許さない”という言葉は、
この状況が、
永遠に続くような絶望感を私に与えました。


このお兄ちゃんは、どんな大人になっていくんやろ?
きっと、中学生になったらグレるやろな。
いつか、誰かに
暴力を振るう日が来るんじゃないやろか。




テレビで虐待のニュースが流れるたび、
必ず近所の人のインタビューがついてきます。

皆一様に、
「叩かれている、怒鳴られているのは分かっていた」
「泣き叫ぶ声が聞こえていた」
と言いいます。

でも、何もしていない。
なんて冷たい人たちなんや、
という想いが私にはありました。


でも、きっと、
なにをどうしていいのか、
分からなかったのでしょうね。

私も、そんな状況を目の当たりにし、
どうしていいのか分かりませんでした。



そして、お母さんの怒鳴り声を聞くうちに、
お母さん自身の心の痛みが聞こえてきました。


きっと、このお母さんも、こんな風に育てられたんや。
辛かったやろう。

だから、どんな小さな批判でさえ、
受け入れがたいのかも。
もしかしたら、ご主人に
暴力をふるわれているかもしれないな。

鬱積した不満は、弱いものの方へ向かいます。
不満のはけ口が、子供なのかもしれません。

あきらかに、この母親には、
何らかの助けが必要だと感じました。

でも、下手に話しかけて、母親の感情を逆撫でしたら、
その腹いせは子供たちに行くに違いない。


電車に乗っている間中、
そんな考えが私の頭を巡っていました。
きっと他の乗客の方々もそうだったと思います。



電車を降りる時、その男の子と目が合いました。

悲しい目。
何かを言いたいような目。
諦めたような目。



私に何か出来たんやろうか?
私は何をすべきやったんやろか?


未だに答えを出せず、悶々としています。


ほんの10分間の出来事です。


皆さんなら、どうされますか?
何か良い方法があれば、教えて下さい。



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