昨日は東京の世田谷区にある「たぬき村」で




「在来種・固定種の野菜で作る精進料理」教室でした。




みなさん「在来種・固定種」ってご存知ですか?




何代にも渡り受け継がれてきた、昔からある品種の野菜のことです。




それに対し現在は「F1種」」という野菜が市場の中心を占めています。




「F1種」というのは、「人工的な交配」により、品種改良されたものです。




このF1種の野菜種や苗は、1代限りの品種で、実から採取した種を育てても、再度実が実ることはありません。




よって、毎年種や苗を買い、作物を育てることになります。

現在世界の種市場は、アメリカ「モンサント社」が90パーセントを占めているといわれています。

F1種のお野菜は、生育が楽で、色や形も整っていて、収穫も安定していますが、味は薄く、野菜独特の甘みや香りはなくなります。

それに対し在来種は、色や形は不揃いで、生育にも手間がかかり、収穫は限定されます。(旬の時期)。しかし、味は良く、本来の野菜の味を楽しめるのが特徴です。

現在、日本の在来種の野菜種・苗を販売する会社は数えるほどしかありません。


農家の方は、手間がかかる上、形が悪いと売れない在来種ではなく、育てやすく収穫量も安定するF1種の野菜に切り替えてきているためです。


でも、考えてみてください。種や苗を毎年買わないと、野菜を育てることさえできない。お金が介在しないと食物が手に入らない生活…


私たちが知っている自然界の法則、種が発芽し成長し花が咲き実になり種ができ発芽し・・・のサイクルが崩れようとしています。




現在、在来種や固定種の野菜の存続を守ろう!という活動をしてる方がいらっしゃいます。

そして、野菜を安心して農家のみなさんに育てていただこうと、在来種農家を応援しています。


昨日もまさにそんな人達が集まりました。

昨日は在来種の

「もちとうきび」
「鶴首かぼちゃ」
「イチジク」蓬莱柿という
「ぽろたん栗」


を使用しました。


メニューは  グルテンミートの発酵唐揚げ・ゴマ豆腐・たぬき汁・栗と小豆のきな粉ボール・煎り大豆の豆ごはん・鶴首かぼちゃの蒸し物・粟麩の味噌田楽

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上記の緑はおまけに作った「春菊と自家製梅の和え物」です。



「モンサントの不自然な食べ物」「世界が食べられなくなる日」という映画の上映会も各地で開催されています。



食に関して、自分は何を選択するか?

TPPの交渉内容も非公開の現状です。


消費者である一人一人が、何を求めているか?を今一度考えてみましょう