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AIR「フライング・カラーズ」
(2001)


あけましておめでとうございます。去年も全然ブログやれんかったですが、まあ、何というか、ネタ切れです、はい。なんで、本数は大して増えないと思いますが、続けるは続けますので、今年も宜しくお願い致します。


さて、今年の抱負は、この13年前のアルバムから。




死にさらされるほど思いつめることなど

何もありはしない そんな美学くだらない

シニシズムの嵐 毎日が戦場だ

Modern punks ならば Fight for weak right,
SAY ON!

(「8 Modern punks」)


光を当てる 声にならない声に光を当てるそこには

全ての問題解決しゆく 答えがそこに散らばっている

Child Abuse,Animal Abuse,Animal testing,the handicaped abuse.

今そこにある 今ここにいる自分に置きかえ痛みを知る

(「don't abuse me」)


意味履き違えた自由に甘える輩の大行進にK.O.

(「Me,We」)




ってことで、今年も路上に出ます。声を上げます。やれることやります。Modern punksとして。






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i ZOOM i ROCKERS「KILL ALL RACIST e.p.」
(2010)

取り留めなくなるだろうけど、メモみたいに、今年のことを振り返ってみる。まとまらないだろうから見辛いだろうけど、ご容赦ください。


今年は終始バダバタした一年だった。年始のブログにスライダースの「オン・ザ・ロード・アゲイン」を貼り、かつ「WAVE '95」を貼ったけど、本当にそのまんま、路上に出て、新しいことを始めた一年だった。「レイシストをしばき隊」への参加を機にした、本当に怒涛の一年間。


それにしても、こういう形で路上に出るとは、年始に思ってなかったな。

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えっと、これは9月かな。新大久保というか東新宿というか、人種差別集団のデモを阻止しようと路上で座り込み、の図。

この真っ最中に娘がサッカーの遠征で、この通りの直ぐ近くを通過してたことを後で聞いた(ルート、時間的に被る可能性は最初から頭にあったけど、迂回させるわけにもいかなかった)。当然娘はこんな大混乱の中に自分の父親がいたことなど知らない。それまで漠然とは話してたけど、「良い機会だな」と、その晩、焼肉屋で懇切丁寧に説明。

父「人には、産まれる時に自分では選べないことがいくつかある。それを互いに認め合いながら暮らすのが、社会ってもの。でも、残念だけど、そういう当たり前のことを分からないやつがいて、選べないことについて酷い言葉を吐いたり、様々な嫌がらせをしてるんだ。それを、おとーちゃんは、他の大人たちと叱りに行ってきた。」

娘「んー、あの、旗一杯持ってた変な人たちを叱ってたの?」

父「そうそう。梅干し弁当とか缶詰みたいなデザインの旗の連中。」

娘「あれ、ちょーキモかった!」

父「まあ、休みに遊んでやる時間を削って悪いけど、これは大人としてやらんといけないことだから。すまんな。」

娘「んー、まあそれは良いことなんじゃん?」


我が子は今のところ、無事に育っております。


そりゃ、「ちょーキモ」いよな、こんなん。

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これ、6月くらいかなあ。まだクソみたいなプラカードがあるし。年の瀬に「ヘイトスピーチ」が流行語大賞にノミネートされてから、こういう露骨なのは少し減ったけど。因みに「ヘイトスピーチ」って言葉については、かなり誤解が多いんで、こちらをご参照ください。


野間易通さんは「レイシストをしばき隊」の呼びかけ人。ミュージック・マガジンの元副編集長、現フリーの編集者。そして、一番最初に画像を貼ったi ZOOM i ROCKERSのメンバー。

「しばき隊」として、人種差別集団に抗議しに行く時、「KILL ALL RACIST e.p.」か、i ZOOM i ROCKERSのMCであるATSさんのソロユニットのこれを良く聴いてた。警察、公安、機動隊に囲まれることへの不安感は家を出るまで毎回あったんだけど、そんな臆病風を蹴散らすために、背中を押してもらうために、爆音でかけてた。


でも、別に「KILL ALL RACIST e.p.」にしても、ATSさんのサウンドクラウドにしても、他にもこの行動を共にしてたECDさんやイースタン・ユースにしてもそうなんだけど、現実のポリティカルなアクションと切り離したとしても、音楽としてカッコイイんだよね。それが実は何よりも嬉しかった。音楽と関係ないとこで起こしたはずのアクションを通じて、凄いカッコイイ音楽を知ることが出来た、っていう。数多くの写真や、ロッキング・オンの記事で心酔してた久保憲司さんと、まさかこういう場でお会い出来る、ご挨拶が出来るなんて、考えてもいなかったし(何度お見かけしても実は毎回恐れ多過ぎて背筋が伸び、顔が硬直してしまうんだけど)。

仕事も忙しかったし、その合間をぬっての人種差別集団へのカウンター行動だったり、反原発のデモ、特定秘密保護法への抗議だったり。上手くいかないことも多々だし、疲労感、絶望感も正直感じながら来た。けど、抗う人たちの鋭い視線や、真っ直ぐな声を現場やSNSで見聞きして、都度ネガをポジに反転させてきた一年でもあった。そこに「音楽」があったのも、とても、とても、大きかった。ちゃんと繋がっていくんだな、人生って。

だから、俺の2013年のベストディスクは「KILL ALL RACIST e.p.」です。何年に出た、とか関係ない。俺が聴いたの、今年だから。



最後に。今年お会いしたしばき隊の皆さん、男組の皆さん、その他、全てのプロテスターの皆さんに、厚く御礼申し上げます。皆さんのおかげで、あらゆることに前向きになれたと思います。ありがとうございました。


付記


i ZOOM i ROCKERSは、iTunesやAmazonで配信で買えます。








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b-flower「ペイント・マイ・ソウル」(1999)


♪b-flower「1965年のクリスマスタイム」



クリスマスソングって好きなんです。アルバムならモータウンの一連のやつ、ビーチボーイズ、カーペンターズ、NRBQ、リンゴ・スター…そして勿論フィル・スペクター。曲ではポール・マッカートニー、ビッグスター…「この時期しか聴けない」ってレア感が好き、というのもあるけど、基本優しく楽しいノリになりますから、それが良いんですよね。

bにもクリスマスソングがあります。1999年にリリースされたアルバム「ペイント・マイ・ソウル」に入ってる「1965年のクリスマスタイム」。アルバム全体がバブルガム・ポップ的に明るく弾けた作品ですが、この曲は地味に静かに進む、ある意味それまでのbのテイストの曲。

でも、さっき上げたクリスマスの定番とは、割と、かなり、毛色が違う。

これ、不思議といえば不思議な曲。描かれてる風景は、明らかに日本の家庭のそれではない。1965年にあんずのクラフティを焼くおばあちゃんなど、日本に、京都にいないだろ。いてもウルトラハイソなとこだけだ。丘にオリーブ栽培とかしてないだろうし、こんな時代に。けど、子どもが願うプレゼントはブリキの消防車、ってここだけ妙に高度成長期の日本じみてるんだけど。

まあ、あくまで「そうなればいいと どこかで思う」って歌ってるんですけどね。まさにフェアリーテイル。


赤い屋根の街
丘のオリーブに注ぐ太陽の光

夢で見た地図を砂に描いたら
聖なる感じで 僕らは誓う

楽しい話をしようよ 遠い日の Fairy Tale

あんずのクラフティを焼く おばあちゃんにメリー・クリスマス


ささやかな家庭のクリスマス。暖炉とかがありそうな風景。静かにクリスマスを迎えられたことを祝い、噛みしめるような。そんな風景を、「そうなればいいと どこかで思う」というフレーズでまとめることで湧き上がる哀切の感。深い。

こういうクリスマスソングがあるから、そういうの掘るのがまた楽しくなるんですよ。これ、しみじみライブで聴いてみたいですよね。ね?(と、投げかけてみる)



にしても、なんで1965年なんだろ。ちょっと想像してるとこはあるけど、それはまた別口で。