2013年11月10日 西新井駅
2013年11月11日 東京都庁
上の写真は、最近新聞テレビでも報道されるようになった、いわゆる「ヘイトスピーチ」に関連する抗議に行った時のもの。
西新井駅の写真は、ヘイトスピーチを垂れ流すデモ隊（と言ってもしょぼしょぼ、参加者実測で26名。しかもこの数時間前にやってた銀座でのデモ参加者とほぼ丸かぶり）の帰路のために、抗議者をシャットアウトするために作られた機動隊の壁。デモ自体も機動隊、警察が100名以上、完全ガード。50名ほどの抗議者が「差別はやめろ！」と沿道から激しく声を上げるも、度々機動隊や警察から歩道通行を阻止されるなど。で、デモは予定通り終了。
その下の写真は1ヶ月前から始まった、毎週月曜日開催の、都知事に対して「ヘイトスピーチを繰り返すヘイトデモを行政が規制してくれ」と訴える街宣での一コマ。先週、都の職員（総務の名札をつけてた）が「止めてよ」などと言ってくるくらいだったけど、昨日は大量の警官投入。参加者まるっと囲まれる、の図。法的根拠がないので、みんな淡々と抵抗。街宣はなんとか終了。
何なんですかね、この国。
「良い朝鮮人も悪い朝鮮人もみんな殺せ」
だの、
「在日は特権を得て、日本に寄生してるから、叩きだせ」
だの、そんなん言ってる、妄想全開の差別野郎たちが街中跋扈するのを、税金で投入された警察が、機動隊が「ガード」するんですよ。
で、それに「何を訳の分からんこと言ってんだ、このボンクラ！」って説教しにいってるわけですよ。したら、公安部のカメラにバシバシ写真や動画を撮られて遠回しに脅され、機動隊に小突かれ。「良い加減にしろ！」とか恫喝されたりも、ね。
何なんですかね、この国。
俺、こうやって抗議してる他の方々と違って頭悪いから、論理的に奴らの嘘を暴いたり、論破したりは出来ないです。けど、凄く、もの凄くシンプルなことは分かる、分かってるつもりです。
生まれや育ち、選べないだろ？
同じ人間だろ？
様々な文化を取り入れ、分かち合いながら育まれてきた国だろ、日本って？
これから「民族の祭典」オリンピックやるんだろ、東京って？
こんな環境で、どんな「お・も・て・な・し」する気なの？
外野気取りで「そのうちなくなる」「ほっとけ」とか言ってる人もいるけど、じゃあなくなるまで、「叩きだせ！」だの「レイプしろ！」だの言われて、心をズタズタに損なわれていく人たちに「我慢しろ」って言うの？言えるの？
「アホか、やめんかい！」って言いに行ったり、「市民がやれることには限界があるから、行政もなんとかしてくれ」って訴えたら、警官投入されるの？
何なんですかね、この国。
遅まきながら今年の頭から、こういう活動に参加させて頂いてて、それでも、こういうシーンは何度となく見てきた。ってか、毎回多かれ少なかれこんなんですよ。動画を見る限り、関西なんか更に酷いけど。
正直、怖いですよ。何の取り柄もない、零細企業のサラリーマンだから、しょっぴかれてクビになったらどうしようかな、とか考えるし。
でも、「知ってしまった」ことだから、何とかしたいんです。あんなヘイト野郎が普通に跋扈する町で、娘を育てたくないから。子どもたちに育って欲しくないから。だから、動いてる。大したことなんかなんも出来ないけど。
何なんですかね、この国、とか、言いたくねえんだよ。自分が生まれ育って、愛着のある国なんだから。その国で子ども育ててるんだから。いまやらないと、もっと酷くなるんだよ。「ああいうの、普通にいるよね」なんて社会を、次の世代に渡したくないよ。「ああいうことしたら普通に叱られるんだよね」って社会にしたいんだよ。
属性をあげつらって差別する、とか、そんなん、俺、ロックから学んできてない。サッカーからも。逆のことは沢山学んできた。
だから、そんなんやってるやつは、許さないし、赦さない。