今年もあのCMが流れる時期になりました。
日本光堂の“母の日参り”のCM。
高島礼子さんがお母さんの遺影にお線香を手向けた後、母子手帳のようなものを抱きしめて
『会いたいなぁ』としみじみ言う場面。
それが自分の気持ちと重なって、何度見てもじんわり涙がこみ上げてきます。
娘さんがいる設定なのもまた、将来の私と娘を想像して胸がジーンとします。
今年ももうすぐ母の日。
買い物に行くとつい母の日ギフトに目がいってしまうこの時期。
数年前まで当たり前にプレゼントを選んでいたのに、母が亡くなってからは母の日ムードそのものから排除されたような気分でした。
それでも自分なりに母への想いを込めてお花を飾ったりお香を焚いたりしていましたが、世間の母の日とはやっぱりどこか違うような、羨ましいような気がしていたんです。
つい最近も、よく行くスーパーで母の日ギフトを勧めるアナウンスが流れているのを、他人事のように聞くともなく聞いていたんですが。
その後に流れたアナウンスに、ふと聞き入ってしまいました。
その内容はこうです。
母の日というのは、その昔アメリカに住んでいた女性が亡くなったお母さんを偲び、お母さんのための集いを催したのが始まりです。
そこで女性はお母さんの好きな白いカーネーションを祭壇に飾ったと言います。
その由来から、最近では亡くなったお母さんのために白いカーネーションを購入される方が増えています。
当店では母の日の原点に帰り、白いカーネーションの花束をご用意致しております。
このアナウンスを聞いて嬉しくなりました。
他店では「生きているお母さん」を前提とした広告やアナウンスが多い中、こんな風に母を亡くした人への配慮をしてくれるなんて
まぁお店側としてみれば、そこも商売の一環なのかもしれないけど。
それでも私は嬉しかったな
「母の日の原点」という言葉にもハッとさせられました。
亡くなったお母さんを偲ぶというのが母の日の原点なら、自分は排除されたとか、他人事だとか、そんなことを思う必要は無いんだ。
私だって堂々と母の日していいんだ。
そう思ったら、なんだか胸がスーッとしました。
もともと母の日の由来は知っていたから、卑屈になる必要なんてないのもわかっていたんですけどね。
母の日ギフトを見るとどうしても自分だけ蚊帳の外にいるような気になっていました。
でもアナウンスの声が店内にいる多くの人の上に流れた時、はっきりと認めてもらえたような気がしたのです。
母の日はあなたにもちゃんとやってきますよ!
そう言ってもらえたような気がしたんです

こんな小さなこと気にするなんてちょっと変かもしれませんが、私にとっては大きなことでした。
おかげで毎年この時期の鬱々とした気持ちが晴れました