湯治 | ☀︎雲の向こうはいつも青空☀︎

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2014年に母がスキルス性胃がんで他界したのをきっかけに、翌2015年から始めたブログ。あれから年月が経ち、今は日常のことをぼちぼち綴っています。


秋田県の玉川温泉

がんや難病に効くと言われている
強酸性の泉質で

日本各地から湯治に訪れる人が大勢いて東北では人気の湯治場

中でも岩盤浴が有名で
長いこと岩盤浴を続けて末期のがんが寛解したと言う人が両親の知り合いにもいるほど

その湯治場を旦那が調べて勧めてくれたので
母が退院して間もない頃に
私が日にちを決めて2泊3日で予約を入れていました

冬は雪のせいで自家用車では行けず
電車とバスを乗り継いで行くしかなくて
片道4時間もの移動を電車とバスで行うのはさすがに母にはキツイから

春になって一般車両用の道路の通行が可能になったらと思い
4月の半ば過ぎの予約にしていました

予約を入れた時点では
母の体調は良かったので
予約の日までそのままの体調をキープできたらと思っていました

だけど待ちに待った予約の日
数日前に腹水を抜いたこともあってか
どうにもだるそうな母

しかもその日になって私の娘が熱を出してしまいてんやわんやあせる

私と娘は留守番しているから
父と弟と3人で行って来てと言うと
母はすごい勢いで拒否

私が一緒じゃないと嫌だったらしく

でも孫の熱だって心配

母は内心キャンセルを望んでいたと思います

でも母には時間がないような気がしていたから
がんが良くなる可能性があるものは今すぐやらなきゃって焦りがあって
だからキャンセルという選択肢は私の中にはなくて

熱がある娘を抱えながら
予定より少し遅れて出発しました

娘には本当に申し訳ない
できるなら家でゆっくり寝かせてあげたい
ごめんね
ごめんねって思いながらもその時の私にはそうするしかなくて

宿に着くまでの4時間は気が気じゃなかったけど
着いてすぐフロントから氷枕を借りて冷やし
翌朝には熱も下がりあっという間に元気になってくれました

母は屋内岩盤浴と屋外岩盤浴をして
温泉には私も一緒に入りました

強酸性のお湯だからビリビリすると聞いていて
私は実際ビリビリしたけど
母はなんともないと言って平然とした顔で入っていました

外を歩くと
同じようにがんを患う人達から声をかけられ励ましてくれて
母はその人達の話にぼんやりと聞き入っていました


そんなこんなで
あっという間の3日間が終わり
帰りは角館へ寄り道

母がしんどそうにしていたのはわかっていたけど
元々旅行やあちこち見て回るのが好きな人だし

今のうちに色んな所を見せてあげなきゃ
そう思ったために
母にはずいぶん無理をさせてしまいました

今思えば
私の押しつけだったかもしれません


帰り道
今回はとりあえず湯治の練習!
次は本格的に湯治に来ようねと
母と話していました