母の余命宣告を受けて
家族みんながそれぞれの立場でやるべきことを探しながら
過ごしていましたが
中でも1番大きな決断を迫られていたのは妹でした
もうすぐ30歳になろうという妹には
長年付き合っていた彼氏がいて
ずいぶん前から結婚の話も出ていました
母はずっと
結婚式にはああしたいこうしたい
なんて話を私にもしていて
私もいつその日が来るのかと楽しみにしていましたが
なかなか煮え切らない2人
いつまで経っても話は進まず
そんな中で
母のがん発覚
しかも余命宣告つき
私から妹に
今のままで後悔しないのかと聞いたら
それは考えている、彼氏とちゃんと話し合うと言って
母が退院して少し経った頃
ようやく
結婚することに決めたと
3月末に入籍するという報告を受け
その数日後には彼氏が正式に挨拶に来て
誰もがホッとしていました
そんな矢先の3月中旬
彼氏の家に半同棲状態の妹から
メールで
「お腹の中に○○(私の娘)のイトコがいます」と‼︎
思わず大きな声で「えぇーっ⁉︎」と叫んでしまった私
このタイミングで妊娠とは
結婚が決まって安心したのか(苦笑)
しかも回りくどいメール

でもこれはめでたい!
私の娘を溺愛している母だもの
もう1人孫が産まれるとなれば生きる希望につながるんじゃないか
それに私にも初めて血のつながった甥っ子か姪っ子ができる

それがすごく嬉しくて
喜び勇んで母の部屋がある2階へ駆け上がりました
母へもちょうど妹からメールで知らせがあったようで
でもなんとなくぼんやりしていて
期待していたような反応じゃなかったけど
とりあえず今はまだ実感がないし
自分のことで精一杯な状況だから仕方ない
治療がこのままうまく続けられて
そのうち妹のお腹も目立ってくれば
きっと母も楽しみになってくるはず
そう思いながら
新しい命の芽生えに胸を踊らせて
予定日は11月
それまで
いやそれ以上に
母には生きていてもらわないと困る
私の
母を支えようという思いも
一層強くなったのでした