人の魂は輪廻転生を繰り返し今に至るとされていますが、
7200年生き続けているものには到底かなわないと思います。
それがどんなオーラを放ち、私はそれをどう感じるのか。
ただ胸と胸をつき合わせてみたい。
そんなつもりで登って行きました。
一緒に旅しましょ ~ 暇な時にゆっくり読むべし o(^-^)o ~
6月4日、屋久島3日目、縄文杉登山 (荒川登山)
午前3時 起床。
午前4時 ガイドさんが車でお迎えに。
午前5時 バス乗り場からバスに乗り、荒川登山口へ向かう。 (※車酔いに注意・・・)
午前5時半 登山口で、朝食弁当~屈伸運動。
朝食弁当! しゃけ弁です
屋久島には登山用のお弁当屋さんがいっぱい。前もって注文しておくの。
午前6時 正真正銘!ここから出発ーーー!!!
ご覧のように、これはレール。
トロッコ道が、ここから 9km 続きます がんば(^O^)/
この下は川です。
高所恐怖症の人にとっては、早くもここが最大の難関!!
と、先頭を行くのが我らがガイド飛高さん。
このように、いろいろ教えてくれながら歩いて行きます。
昔ここには林業の集落があって、現在も小・中学校の跡地があります。
トロッコ列車は、仕事と生活の交通手段だったんですって。
今でもたまに、トイレの改装や清掃などの為に走るそうです。
↓昔使われていたトロッコの上に、今は植物が根をつけていますよ~
しばらくすると、ご来光がぁ
そうです!! この日は、最近の屋久島唯一の晴れだったんです
森の島。 水の島。 でも、土がないんですよー。
屋久島って、火山が噴火して出来た島ではなく、
地底のマグマの動きによって、隆起して出来た島なんです。
だから、屋久島=岩なんです。
土がほとんどないんです。
多少ある土も雨で流れていくので、本当に 『岩の島』 なんです。
土がないから、木々は、岩にしがみつくように、根をはわすのですよ~ w川・o・川w
↑ごろごろとした岩
岩にしがみつきながら、台風にも負けず、何千年も立っているのですから、凄いですよねーヽ(*'0'*)ツ
逆に、これは 『ちっちゃ~~い杉』。 見えますか?手前に生えてるの。
岩の苔の上に、枯葉が落ちて土になり、そこに落ちた種が芽を出したもの。
枝一本につき、1歳。この杉は、5歳くらいかなぁ (*^o^*)
ちなみに、屋久島では、
樹齢1000年以上のものを 『屋久杉』 といい、
それ以下のものは、まだまだ小さいということで 『小杉』 といいます (^ε^)
ところでね
9km のトロッコ道。
このトロッコ道っちゅのが、かなりのくせものなんです。
レールそのものと、レールから外に出てる枕木の端っこは、ツルツル滑るから、
とにかくレールの内側を歩かないといけないんだけど、
これがつらいのよ~ (/TДT)/
なぜかというと、
枕木ばかり踏んでいたら、衝撃で足に負担がかかるから、自分の歩幅であるきなさい。
と言われるんだけど、枕木の間隔もバラバラなら、枕木の高さ、広さ、全てバラバラなもんだから、
自分の歩幅で歩こうとすれば、変に枕木に衝突して足に衝撃がはしる。
逆に、枕木を避けようとしたら、ケンケンパケンケンパパケンケン・・・みたいに、つっかかる (@_@)
そんなだから、足元から目を離しては決して歩くことは出来ない。
歩きながら何かをすることは禁止されている。
歩きながら周りの景色は見えないんですよ。本当に。
こうやって、立ち止って写真を撮ろうとすると、たちまち一行から引き離されるのぉ。
後から追いつくのが大変だ~ッ!!
一歩一歩の重みを思い知らされる。。。
この道をゆけば、素晴らしい何かが待っている。
そう思えばこそ、ゆけるのだ。
休憩は1時間に一度。
荷物をおろして、水を飲み、チョコやあめを口にふくむ
ふくらはぎを伸ばす。
みんなひとつも弱音をはかないから関心関心なのだぁ~ (TωT)
9キロのトロッコ道が終わると、残り2キロは山道の登山道に
いっきなり、地獄やけん
そのあと地獄が何回もある。
地獄の1丁目2丁目3丁目が続くところでは、
私は呼吸困難寸前だった (´□`。)
なぜみんなちゃんと登れるのかが不思議だ。
私はそんなにダメダメなほう (iДi)??
あの飛高ガイドは、ずっと楽しそうにしゃべりながら元気に歩いている。
あんたのその足と心臓をくれ!!!
もちろん写真の数も激減してくる。
そんな中、貴重な写真だ。
3ケ月前に、突然倒れた 『翁杉』(おきなすぎ)。
渡辺太郎氏も大好きだった翁杉、倒れちゃったの。向こう側に。
何千年?大変お疲れ様でした m(_ _ )m
地獄を幾度となく経験していくと、
深くなっていく森の神秘が心に沁みる。
もやって~~、素敵~~ (ノДT)
こういう空気に変わる頃、
聖なる地へ足を踏むことになる。
これは 『大王杉』!!
周囲12m、 高さ25m。
縄文杉が発見される昭和41年までは、この大王杉が、いちばん大きな杉とされていたのです。
縄文杉より大王杉好きという人も、結構いるそうです。
うん、確かに立派ですもん 聖なる杉☆彡
これは 『夫婦杉』(めおとすぎ)
あの枝。完全に繋がってるんですよ~。手を繋いでます。
何千何百歳で、結婚したんでしょうねぇ。
栄養を与えあって共に生き続けているのです。
゚・゚*・(゚O゚(☆○=(`◇´*)o
この夫婦杉に象徴されるように、
森の中では、それぞれ一本の木が、
よりたくさんの光合成をする為に、葉をどこまでも太陽に向かわせ、
よりたくさんの栄養を得る為に、根をどこまでも地面にはわせ、
森の競争の中、生き抜いているのです。
でも、その互いの絡み合いがあるからこそ、
一本の木は、そこに立っていられるのです。
一本だけでは、決して、立ってはいられないのです。
・・・・・・・・(゚ーÅ) みんなぁ、ありがとう。
さあ!
感傷にふけっている場合ではありません
近づいてきます。
あの木が。
ほら。
『あともう少しです。』
というガイドさんの言葉に、みんなを喜ばせたい気持ちがみなぎっています。
私は、上を見ないように進んで行きました。
『着きましたー!』
ガイドさんが発したと同時に、
『わあぁーーーきぃゃぁーー』
と、高い歓声が~~~ッ
どうぞ、ご覧下さい。
『縄文杉』
樹齢7200年。
周囲16m。
高さ38m。
私は、声になりませんでした。
互いに競い合い支え合い生きている森を見下ろしながら、何を感じてきたのでしょう。
どれだけ孤独で、どれだけ強くて、どれだけ優しいのでしょうねぇ。
ただただ、
「ありがとうございます。」
と心の中で思うばかりでした。
その佇まいは、
本当に神々しくて、
まるで遠い昔の白いお城のよう
大きすぎて入らないから、ピースで撮ってみました
天に祈りを捧げているように見えます。
なぜかここには、光が燦々とそそがれる空間が開かれている。
そうして集まった光をみんなに反射させているようです。
白くて美しい幹の中に、いろんな顔が見えてきます。
優しくなるために悲しい思いをしたのかなぁ。
私は、目をとじて、心の中で歌ってきました。
この歌が、
孤独で、強くて、優しい歌でありますように。
と思いながら。