「あなたには帰る家がある」  集英社文庫  著者:山本文緒



去年くらいから本棚に眠っていた本を取り出して読んでみた。


最初読みはじめた時、専業主婦、佐藤真弓は自分かと思った。


ワタシは出来合いのおかずとかは買わないまでも、特に料理が好きなわけでも得意なわけでもなく。


自分のこと、いいお嫁さんじゃないな、できないな、って日ごろ常々思ってる。


投げやりなんじゃなくて、開き直っているわけでもなくて、実はコンプレックスだったりもするのです。

真弓の、専業主婦の憂鬱さや不満もわかる。ワタシは子供はいないけど。


そして、認められたい気持ちや、どこか自分は周りに一人前と思われてないような気がしてるとこもワタシと似てる。


その20代後半の主婦を旦那の秀明から見た目。


この辺は痛かった。


自分もダンナに、こんな風に思われて、思わせてるのかな~と。



この本は面白い。


ワタシのような、出来ない主婦?、中途半端な主婦には特におすすめです。



その他、旦那の秀明が恋をする、いわば良妻賢母のような主婦。


これも痛かった。


そういう女の人にダンナの気持ちを持っていかれても仕方ない、勝ち目ないと思うもん。


そして実は、こういう良妻賢母な主婦に憧れたりもしてるのです、デキない主婦のワタシは。


そういう女の人には絶対なれないと思うから、余計に痛かった。悔しかった。



いろんな人の目線で、いろ~んな事があって、そして最後の方は、とても切なくて、胸が痛かった。


真弓、秀明両方の気持ちがあって、それがやたらと切なかった。その痛さで泣きそうになった。



ワタシの中では、この小説はハッピーエンドです。


二人ともとりあえず逃げなかったから。


読んでいて、“夫婦”について改めて考えることができたし、これからのワタシの妻としてのあり方や、ダンナへの思いや、お互いのこととか、とにかくいろいろこの本は、いい経験になった。



ワタシは妻として、ダンナにとっての“帰る家”を、よくしていきたい。