元の生活に戻ったシンデレラは、とても惨めだった。
昨夜の出来事が素敵すぎたから…。
年が明けても心は晴れなかった。
別居をして、夫の顔を見ずに生活できる快適さや気楽さの代償は、大きく苦しかった。
子どもたちのため、自分の見栄のため、
別居をしても生活を変えないように、3人子どものお稽古事もやめずに続けさせ、安物の外車で送り迎えし、平日のママ友とのランチも今まで通りに付き合った。
支出は変わらなかったが、収入は減った。
なぜなら、夫の会社の経営者である親は、私たちを戒めるために、夫は減給。
その上に、夫の一人暮らしの生活費は、私たち4人の生活費を大きく上回るらしく、減った給料の半分しかもらえなかった。
夫の親は私に辛く当たり、金銭面でも、苦しめば元の鞘に収まると思っていたのだろう。
本当に苦しかった。
実家の両親も年老いてきたためか、これまでのように、「面倒を見てやるから、帰ってこい。」とは、もう言ってくれなかった。
アルバイトの収入など、右から左に流れていくだけだった。
これでは生きていけない。
もう一つ、アルバイトを掛け持つことにした。
やはり平日のパート。
幼稚園の送り迎えの時間を最大に広げる工夫をし、その間、働いた。
保育の仕事だった。