風に乗って飛ぶ蝶。
子どもたちの周りを舞い、なにかをささやいている。
「ねえ、蝶さんが言ってるの聞こえる?」女の子が尋ねる。
「うん、なんだか幸せになれるって言ってるみたい」と男の子。
ふたりは花畑に座り、蝶の舞を見つめている。
キラキラと輝く花びらが、まるで妖精のようだ。
「ずっと一緒にいようね」
「うん、約束だよ」
ふたりの心は純粋で、お互いを大切に想う気持ちでいっぱい。
蝶はそんなふたりの未来に幸多からんことを願い、
虹色の粉をふりまいて飛び去っていった。
ふたりはしばし無言のまま空を見上げ、やがて満面の笑みを浮かべた。
「蝶さん、ありがとう」
どんな困難が待ち受けていようと、 お互いを想う心があれば乗り越えられる。
蝶はそう教えてくれたのだ。
