何気なく淹れている、いつもの一杯のお茶。
けれど、少し見方を変えてみると、
その小さな茶杯の中には、
自然界の巡りが、そっと息づいています。
大地から芽吹き、
太陽や雨を受けて育つ茶の「木」。
摘まれた茶葉に熱を加え、
香りや味わいを引き出していく「火」。
茶の木を育み、
すべてを受けとめる「土」。
茶器や道具となり、
一服の時間を支える「金」。
そして、
乾いた茶葉をふたたびひらき、
香りも味わいも一つに結んでいく「水」。
木・火・土・金・水。
五行というと、
少し難しいものに聞こえるかもしれません。
けれど本来は、自然の中にあるものが、
互いに生み、支え合いながら、
絶えず巡っていく姿を表したもの。
それは、お茶も同じです。
土に育まれた一枚の葉が、
太陽や雨を受けて育ち、
摘まれたあと、火を経て茶となる。
そして水と出会い、眠っていた
香りや味わいをふわりとひらいていく。
最後は、
一杯のお茶となって、私たちの身体へ。
そう考えると、いつもの一杯が、
少し違って見えてきませんか。
お湯を沸かし、茶葉を入れて、
静かにひらいていくのを待つ。
立ちのぼる香り。
手のひらに伝わる、茶杯のぬくもり。
そして、ゆっくりとひと口。
忙しい毎日の中で、
ほんの少し手を止めて、
一杯のお茶と向き合う。
それだけで、
外へ外へと向いていた意識が、
すっと自分へ戻ってくることがあります。
お茶をいただくということは、
自然の巡りを、そのまま身体へ
迎えることなのかもしれません。
今日も一服。
小さな茶杯の中に、
天地の巡りを感じながら。
++ flowbirth ++
有形無形、そのあわいへ。
静寂のなか、本来の自分へ還る。
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