※釣りには関係のない話&とても長いので興味のない方はスルーしてください





前略 ツナ🐕様


この世に生を受け

16年6ヶ月と6日。


お疲れ様。


その年月のほとんどはウチで過ごしてくれたね。




出会いはインターネット。

柴犬のホームページを見て、この顔に一目惚れ。

すぐ決まっちゃうよね。。多分。


何日か後で見て、まだ居た。


飼いたい。

飼おうよ。


ダンナ)  犬は大変だよ

私)  頑張って育てるから


こんなやりとりがあったんだよ。


そして、2008年3月8日。

伊丹空港から飛行機で。

1人で羽田にやってきたね。

小さな籠に入って、身体がうんちまみれで、不安そうな顔で・・


見た瞬間、あ。この子だってすぐわかったよ。


車で連れて帰る時。

助手席に乗せたら、そこからずーっと運転席の私の方を見てたよね。


この人は誰?

どこに連れてかれるんだろう、って。


そうだ!

名前・・

名前・・・

どうしよう?


白柴だけど、真っ白じゃない。

背中と耳先の毛色が薄い茶色。

魚か海に関係ある名前にしたかった。

シーチキンの色だから『ツナ』にしよう✨


連れてきた日は緊張で水もご飯も口をつけなかったね。




来てしばらくはストレスからか、血便やら嘔吐やら・・

一時2.5キロまで減ってしまって。

めっちゃ心配で。

しょっちゅう病院に連れて行ってたね。


それになかなか体重が増えなくて心配した。

黒皮の手帳📓に毎日体重を測っては記録してたよ。



薬を処方してもらい、その後は落ち着いて。

ゆっくりだけど体重も増えていったよね。

その後約4ヶ月でこの子の理想体重の8キロにようやく到達。

ホッとしたのを覚えてる。




家には日中誰もいなくなるので、子犬には可哀想だったけどケージで過ごしてもらい。

時間でフードが出てくるマシンを導入するも、なかなかうまいこと出なかったり、出過ぎたり。


帰ってくると食糞・・・。

子犬特有の一時的なものと聞いてたけど、💩跡だけ残ってて本体がないとあーあーと思ってたよ。

実際、しばらくするとおさまったけどね。


遊んでいるウチにポロッと取れたちっちゃい乳歯は回収できるだけ保管した。

足の裏で踏んでイタッ!と見つけたこともあったよ。





散歩デビューは家から一歩だけ。

だんだんと歩けるようになってきたよね。

共働きなので、朝は私、夜はダンナと、手分けしての散歩当番。




マイホームに移ったばかりで道もまだよく知らない中、進むがままに歩いて迷子になったダンナ。

ツナが早く帰ろうって顔してたんだよね


毎週、週末に近所のドッグランに行くのが楽しみで。


だいたい同じ曜日の同じ時間にくるワンちゃんが決まってて。


サンちゃん、ジダン、ソラ。

よーーく遊んだね。

毎週泥だらけになって、洗うの大変だったよ。


ある時、ソラのお母さんから『着られなくなったからサイズが合うならあげる!』

と、もらったのが一張羅の赤いフード付きパーカー。


それ以来、どこか行く時には着用。

白いツナに良く似合ってたよ。




2年くらいは毎週ドッグランに通ってたけど、避妊手術をきっかけに少し尿漏れするように。

尿道括約筋が緩くなったらしい。

そして、ホルモン剤を服用し始めたんだよね。


それきり、ドッグランは卒業。

近所のお姉さんから『ワンチャン達が集まる広場があるよ』と教えてもらい、かよった国定史跡。


そこでも、たくさん柴犬仲間ができたね。

15mのロングリードで広場中走り回って、楽しかったね。

みんな同じくらいの歳の子ばかりで。

皆食べ盛りで。


オヤツをくれる人がくると円になって順番待ち(笑)。

一回でもくれた人はよーく覚えてるもんだと感心しちゃったよ。





旅行にも連れてったよね。

釣り仲間の方の経営する犬と泊まれるホテル。


【玉響の風】



貸切ドッグランで遊んだり、海にも連れてったよ。水が嫌いで拒否してたね。





潮干狩りにも連れてった。

絶対に水に入らないかと思ったらワシワシ入って泥だらけ(笑)。


雪の日は🐕らしくワシワシ喜んでたよね。

深雪に飛んで跳ねてたね!




動物病院からは体重は8キロまでに抑えてくださいって言われ、ずーっとキープしてた。

増えても8.4キロくらい。

フードがあってたのかな。


この頃にはすっかり忘れかけてたけど、小さい時からお腹が強くない子で、オヤツに釣り魚の青魚とか、牛肉や豚肉はダメだった。


ダメなものは避けてたけど、それでもたまにお腹を壊したり、吐いたりしてたよね。


2020年の11月頃の話。

犬とか猫が好んで食べる細長い草を、モーレツに食べては全て吐く。

食べてすぐ草のまんま下痢をする・・


いつもとちょっと様子が違うと思い、近所の病院で診てもらうと・・


腎臓の数値が高くて中等度との事。

こんなになるまで気が付かなくてごめん。

腎臓は元に戻らないから、もっと早く連れてくるんだったと、物凄く後悔した。


ここから食事療法へ。


定期的な血液検査と腎臓の薬(血流をよくするもの)余分な物を排除する炭の吸着剤を服用して、波がありつつも、なんとか普通の生活ができてたね。

急変するかもしれないと聞いていたし、どうなるか心配していたけど・・


13歳を迎え、14歳も迎え、もしかしたら15歳までいけるかも?


数値は高止まりって感じで、低めな時もあったりしたが「波」の範疇とのことで一喜一憂しないように気をつけてたよ。


そして2022年12月25日。

15歳の誕生日。

嬉しかった。

病をかかえつつ頑張ってくれて、偉かったよ✨


 

特に変わった事もなく、食欲もあり腎臓の数値も高いなりに落ち着いてた。

貧血も心配されたけど、その兆候は見られなくて平和な日々を探してたよね。

   

2023年

10月31日 体重7.4キロ。


夏頃から散歩の距離がだんだんと短くなり…

ずっと変わらない量の食餌をあげているのに何故か体重が減ってきたよね。

筋肉量が落ちてきて代謝が悪くなって来るとは聞いていたが、それかもしれない。


2ヶ月で1キロはちょっと減りすぎ。

ご飯の量を増やすことに。


そしてそして、2023年12月25日に16歳✨

このままの状態がキープできれば、無理だと思ってた17歳まで一緒にいてくれるんじゃないかと。



目は白内障が進行してあまり見えてない様子。

見えないと歩くの怖いし、楽しくないよね。

それでも、お散歩中に好きな子がくるとくっついて歩いて行ったりはしてたんだけど・・・


この頃からかな。

段々と認知症の症状が出始めてきたのは。



気がついたら一気に体重が減ってきて。

一時6キロ切っちゃってびっくりした。

先生からご飯を増やすように言われ、だいぶ多くした。

少しだけ戻って6.4キロ。

7キロまで戻すように言われたけど、多すぎると胃腸に負担だし食べきれなかったね。



そうそう、認知症。

脚も細く弱くなってきて、特に左後ろ脚に力が入らないような歩き方に。


なので壁伝いに左回りで部屋の中をひたすら回る徘徊。

時々遠吠えみたいな鳴き声を上げて・・

夜も昼もなくなっちゃった感じだったね。

人間も睡眠不足でだいぶ参ってきたのがこの頃から。


家の中では絶対にトイレをしない子だったけど、一回粗相したので、あれ?と思ったら、だんだんとその頻度が多くなり・・


16歳の誕生日以降、オムツデビュー。

なれないと我慢しちゃう子もいる中、すんなり排泄できたね。

気持ち悪いのか、排泄の後は鳴いて呼んでたね。


【車椅子挑戦中】

でも、これは使えなかったねーツナ。




散歩は相変わらず続けていて、首のリードだけでは崩れてしまうので、脇からお腹の下にリード通して体を支えたり。

さらに左の後ろ脚が弱くなり、ほとんど使ってない状態。

私が脚でツナの体の左側に立って支えながら歩かせてたね。


時間と距離は短くなったし、途中座り込む事もあったけど、家の中と違って外では全く鳴かなくて。


ウォーキングのおじさんおばさんたちにいつも話しかけられてた。

頑張れー。

頑張れーってね。

歩けるなら歩かせたほうが寝たきりにならなくていいと信じてた。


もう80歳を超えてるんだし、今思えば無理させなければ良かったよね。

ごめんよ…




2024年になってから、認知症は加速。

睡眠導入剤を上手に使って・・と言われてはいたけど身体の負担を考えたらなるべく使いたくはなかったんだ。

でも、介護してる方の神経がやられちゃうので、時々使った。


それでも30分か1時間くらいしか寝なかったね。

起きて鳴いたり叫んだり、悲しい声だったり怒った声だったり・・・


睡眠導入剤を使うと、次の日に朦朧としてる時間が長くなって。

ダンナは気の毒がってあまり使わなかった。


家の中でも角のほうに頭突っ込んでバックできなくて鳴いて呼んだりね。

認知症あるあるでした。


部屋の一角にサークルを使ってからは、その中だけでくるくるしてくれるので、挟まる心配はなかった。

壁伝いにずーっと歩いて。


たまに転んで立てなくなり呼ばれる・・

たまに歩き疲れて寝る・・・


夜もそこにいたので徘徊はその中だけだったけど、やはりずっと鳴いてたね。

鳴く5秒前くらいにスンスン言い出すと目が覚めて、爆発する前に宥めたり散歩に連れてったりしてた。

夜中の2:30頃から(笑)。


目はほぼ明るさを感じる程度しかし見えていない。

大好きなお友達が近くを通っても気がつかなくなっちゃったね。

匂いだけはいつまでも感じるらしいと聞いたけど、ご飯の匂いもあまり感じなかったように見えたよ。


認知症は、人間も同じで。

歳とれば多かれ少なかれあるものだから。


わたしの事も認識できなくなっちゃったけど、それでも可愛いおばあちゃんって感じで愛おしくてたまらなかったよ。

ご飯も、フードミキサーで粉状にしてぬるま湯でふやかして、プラスチックのスプーンであげてた。

時々、どうした⁉️ってくらい爆食女王になってて、1分くらいで完食したりしてたのは、びっくりしたなぁ・・。


食欲のあるのは良い事。

フェリカス菌の歯磨き粉も大好きで、嫌がらず歯磨きさせてくれてたよね。

このおかげか、お腹を壊すようなこともなく。

グラグラした歯もあったけど、雑菌に内臓をやられる事もなく、歳なりに頑張ってくれてた。




6/20(木)7:40

普通にご飯を食べ、ヨロヨロしながらも坂も頑張って登って散歩をして家に帰った時。

換毛期でブラッシングをしてあげたくなり家のフェンスに一瞬つないで、私が玄関にブラシを取りに行ったその瞬間…

尋常じゃない悲鳴のような鳴き声とともにツナが失禁。


どうした?

何が起きたの?


わけがわからないまま、オシッコを避けるため抱き上げると左後ろ脚がプラプラして・・


何が起きたのかわからず。

動物病院はまだ電話が繋がらない。

股関節の脱臼かと思った。

かかりつけ医が開いたと同時に駆け込み診てもらう。


脚の力が入らなくてコケたようだった。

結果、左大腿骨の骨折でした・・

ショック過ぎて言葉もなかったよ。

痛かったろうね。私がもっとちゃんと見ていれば・・と後悔しかないよ。


そのまま入院となり。



腎臓の数値を下げないと手術ができないので点滴で下げる事に。

骨は鋭く折れてるので、そのままにしておく選択肢はなかった。 

タンパク質やリンを制限した食事をしてたから骨粗鬆症の可能性も。

もし繋げない時は断脚・・・


老犬なので麻酔に身体が持たないかもしれない。

成功しても、その後の合併症のリスクは高いと。


数値は思うように下がらなかったけどなんとかできるというので、月曜日に手術。

すごく時間がかかったけど、術中に命を落とす事なく、良く頑張ったね。


翌日から毎日面会にいったね。

大変な手術だったので時間が長くてかかり・・

血圧が下がったので、上げる点滴を入れたら脳圧も上がってしまい・・

神経障害が。

今度は脳圧を下げる点滴とてんかんの発作を止める点滴・・


術後最初は覚醒して、痛いのか鳴き声をあげる時もあったけど、だんだんと寝てる事が多くなって。


嚥下力がなく食事は自力でできないため、今夜から鼻腔経管栄養をする事に。


木曜日。

酸素室にいた。

努力性呼吸になってて口を開けて呼吸。

苦しそう。


寝たきりなのでもしかしたら肺炎かも。

抗生剤の投与。


どうか、効いてくれ!


レントゲンの結果・・

右肺が機能してませんでした。

苦しかったよね・・

 

金曜日も酸素室。

口を少しあけて苦しそう。


土曜日。

昨日より少し楽そうに見えた。

相変わらず酸素室だけど。

扉をあけて撫でることも控え、見守るしかなかった。


骨の病理検査の結果が出た。

骨肉腫とかではなかった。

ホッとした。


日曜日。

私の誕生日でした。

うっすらと目を開けているようにも見えて、回復傾向なのかと思ったよ。

肺炎の抗生剤もいろいろやってもらい・・・


15:00過ぎまで面会して、ネブライザーは?と聞くとそこまではまだ・・・との回答だったから回復してくれるものと思ってた。


日付が変わって7/1月曜日の早朝2:24。

病院から電話。

心臓の動きが弱くなってると・・・


ダンナと急いで病院へ向かいましたが、途中2:52にまた電話。


いま心臓が止まりました・・





ほんの少し間に合わなかった。

1人で逝かせてしまった・・・


意識はなかったけど、生きている間に声かけたかった。

痛い思いをして大変な手術に耐えたのに・・






ツナ。


知り合いも居ない土地に家を買ったけど、ツナのおかげでたくさんの出会いがあったよ。

知り合いもいっぱいできた。


子供のいない我が家に、子供ができたようだった。


夫婦喧嘩の時は震えながら2階へ避難してたね。

雨の日の散歩は玄関出てすぐ固まったよね。

お風呂と病院は全力で嫌がってた。

でも歯磨きは好きだったかな。


釣ってきた魚は白身が好きだったね。

1番好きだったのはハゼ?マゴチ?オニカサゴ?


小さい頃に社会化ができていて平和主義。

外では誰かに吠えることは一度もなかったね。

でも、家だとインターホンが鳴ると同時に吠えまくってたね。

若い頃だけど。  


東日本大震災の日は、1人で怖かったでしょう。

富士山で、目を離したすきに家から脱走した時は、もう終わったと思ったわ。

山の中に入りこんで2度と会えないと思った。



晩年、老いてからもなお可愛くて。

口もちょっと臭くて(笑)。

足の裏はポップコーンの匂いで。

人の脚や頭の上で寝ちゃうし。

昼夜なく怪獣みたいに吠えて、どうしたいのか分からず途方にくれたけど。

それも長い年月のうちのほんの半年だったよ。


いつかはこの日がくると思ってたけど、あっという間に先に逝っちゃった・・


世界一可愛いツナ。

途中途中で選択を誤ってしまった飼い主を、もしも赦してくれるならまた会いたいよ。


ツナのおかげでかけがえのない時間を過ごせた。

大好きだよ。

16年6ヶ月6日 ありがとう。



2007.12.25〜2024.7.1


神様がいるなら・・

またどこかでツナと会わせてください。