よく晴れた土曜日のレッスン、テーマは春の白い花。エレガントな百合咲きとふっくらと可愛らしい八重の白いチューリップを中心に、春を運んで来てくれそうな雪柳、ゼンマイや儚げなフリチラリアなどとともに活けて頂きました。
私はいつも、ここぞという時には白い花を選びます。一番好きな花の色は白。即答です。その理由はわからないけど、白い花には圧倒的に他の色よりも惹かれてし合う何かがあると常に思っていました。
どうしてなのかな〜と思っていたら…最近出会った原研哉さんのエッセイ「白百」に、その理由が書かれていたのです。
何でも、マタタビや半化粧(半夏生)の葉が6月頃に白くなるのは、虫を誘き寄せて授粉を促すためだそうで、生物は本能的に白い色に惹かれるものなのだそうです。
そうお話されていたのは、鹿児島の「天空の森」という森に囲まれた究極のリゾートの創られた方だとか。知らなかったので調べてみたら…日常からかけ離れた楽園のような露天風呂のヴィラ…行ってみたい!
植物はその色や香りで、虫を誘うのですね。人間も生物として、その色や香りに惹かれるのですね。私も知らず知らずのうちに、白い花に誘惑されていたというわけです。花嫁の純白のドレスも白無垢も、そう考えると納得です!
うーん、やっぱりここぞという時には白だわ!と改めて思った私でした。
皆さま伸び伸びと素敵に魅惑的にチューリップを活けて下さいました。
ありがとうございました。