みなさま、ごきげんよう
いつもご訪問いただきましてありがとうございます。
…今日は、SF作家であり、かつてはハチャハチャSFの代表格と呼ばれた筒井康隆さんの小説のおはなしでございます。
なんか、ほとんど全部持ってるしわたくしは。筒井康隆さんの小説を。
本棚の一角、というよりも三角くらいを占めております(⌒∇⌒)
…こちらは「笑うな」
初めて読んだのがこれ。
筒井康隆さんの、初期の短編集でございます。
もう、ボロボロになるまで読み倒しました(笑)
タイトルになっている「笑うな」は最初に掲載されてございますよ。
読み始めてすぐ、ものすごく不思議に、そして次には不安になります。
そして徐々に、笑いがこみ上げてきます。
そして最後はもう…
笑うな言われても笑うてしまいますがなどないしてくれますのん旦さん。みたいな状況に陥ります。
ごくごく短い小説なので、読むには5分もかかりません。そしてこれを読んで最後には涙目になって笑った人をわたくし、何人も見ました。
(人に読ませて、笑うのを待つわ見るわ、というおかしな状況…)
発表されたのは1975年。
高度成長の光に目を奪われていた時代だからこそなおさらに惹かれた、どぎつい闇と欲望と悲哀に満ちているのに、徹底的にあっけらかんとした印象を受ける作品世界…。
まだ今のように「差別用語」にやかましくなかった時代なので、久しぶりに読んでみると「ピー音」鳴りまくり💦でございますが、確か差別的文言が作品の中にあるからと言って訴訟にまで発展し、結果筒井康隆さんは断筆宣言、暫し作家活動を中止することとなりますがしかーし!ファンとしては筒井康隆さんの新作が読めなくなって怒り心頭。
近未来の管理社会を皮肉った「 速度検査機・アルコール摂取量探知機・てんかんなどを検知する脳波測定器が付いている巡査ロボットが運転手を取り締まっているとして登場した 」という文章に対して差別的発言だと抗議されたそうですが、それをなぜ皮肉だと分からないのか…😠つまんねぇ奴がいたもんだ。
今月24日で85歳になられる筒井康隆さん。
しかし連載も続けておられ、作品は今もとても魅力的だしどれも一気読みしてしまうため、ちょっとずつ買うようにしています。
関西では、テレビ(ビーバップ!ハイヒール!)にも出演されていて、毎週のようにチャーミングな、いたずらっ子っぽい笑顔が拝見できるのがファンの醍醐味でもあるのです💛