こんにちは。
今日は、バッハ イギリス組曲3番の「ジーグ」を弾いてみました。
組曲は、一般的に最後の曲が「ジーグ」になっています。
ジーグは一般に、8分の3、8分の6、8分の12、或いは16分の12といった短い音符が連なり、曲想としてはテンポの速い曲となっています。
組曲の最後を元気な明るい曲で飾るために、そうなっているのかもしれません。
イギリス組曲3番のジーグは、フーガ形式で始まっていますが、区分的であり構造はシンプルです。
ジーグは、組曲の中で一番速い曲と言うこともあり、組曲を演奏するときは、最後まで気が抜けないー!と言う気持ちになります
でも、フレージングを大きく感じると、とても弾きやすく感じます。
1小節単位のパターンが繰り返される部分などは、とてもシンプルに感じていいと思います。
重要なのは、やっぱりリズム感でしょうか。
このイギリス組曲3番のジーグで例えていうと、
1小節を2拍に感じるテンポを取りながらも、時々それが微妙にズレたり、アウフタクトを感じたりと、ジャズ的なリズム感があり、躍動感を持たせています。
「ジーグ」を勉強する際に注意することといえば、
毎拍頭で頷くような一定のテンポをとることは避けること。
フレージングが停滞してしまい、前に進まず、呼吸も止まってしまいます。
でも、横流しにしてしまうと、これまたリズム感を失ってしまいます。
コツとしては、
先ず練習の最初の段階で拍ごとにきちんとアクセントを付けて練習すること。
この場合、アクセントは、力を入れて鍵盤を押す のではなく、力を抜いてストンと落として音を響かせる「アクセント」になるようにしてください。
そしてそれが全ての拍で出来るようになったら、
それを全て忘れてください。
身体が覚えているので考える必要がないからです。
「ジーグ」は構造的にシンプルであっても、ハーモニーのサープラズがいっぱいです
リズムを身体が覚えたら、あとはハーモニーの変化をしっかりと感じ取りながら演奏すると、自然な流れが見えてきます。
そしてその美しさが聴く人にも伝わります。
ハーモニーのサプライズ、、。
それについては、次回説明する予定です〜。
いつも演奏を聴いて頂き、有難うございます。