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あと2ヶ月で3歳になる息子もさすがに言葉豊富になってきた。他の子供に比べて言葉数が少ないのも仕方ないとあきらめていたが、最近突然息子からは聞いたこともない難しい文を聞いてびっくりする時がある。例えば昨日は、「Facciamo cambio..(換えっこしよ)」と言われてびっくり。普通の子なら「この歳でそれがどうしたの」としらけられそうだが、うちの息子にしたら、すごいのである。。

でも初めて新しい文章を聞いて感動しているときに、それを日本語で答えるのは辛い。というより難しい。。 「私はいつでもどこでも息子とはちゃんとした日本語で話し答えよう、、」と自分で決心してきたものの、その決意も会話のほぼ60%は従っていない!! それは上記のような瞬間に感動しながら、子供の上達を遮るかのように日本語で答えにくいというのもあるし、感動しながらパッとそれを日本語に入れ替えて言い返すほど私の頭の回転が速くないのである。。。

「言葉の上達が遅いようでも、気にしないでちゃんと日本語で話してあげてください」と、保育園の先生にも励まされてきた。今は亡き元生徒のお母さん(ご主人がやはりイタリア人)も、「きっぱりとけじめをつけてとことん日本語だけを話すべきよ」とアドバイスしてくれた。

でも、これって中々簡単なものじゃないということに気付いてきた。特にイタリア人に囲まれた環境ならなおさら、頭で考える前にもうイタリア語で返事をしてしまい、返事をしているときにもう一人の私が脳裏で「あ~あ、またやっちゃってる・・」と思っているのだ。
そうしながらも、結構壁に向かって日本語を話しているような感覚を感じながらも、一生懸命日本語で息子に語りかけることもある。息子は真っ直ぐ前をみて、視線を止めて私の声に耳を集中させている。私の言うこと(またその大体の意味)が分かったときは、目を輝かせながらその内容を見事にその場でイタリア語に直して繰り返してくれる(もちろん文法的には滅茶苦茶だが!)。一方私の言ったことが理解できなかったときは、ふっと気分を変えてすぐ他のことを話し始める。こんなとき、私の理解させる能力のなさをつくづく感じる。。
バイリンガルを目指している家庭のご両親はどのような工夫をしているのだろうか。。

「イタリア語で話されたときは、分からないふりをすればいい」と助言してくれた人もいる。「ママには日本語で話さないと分かってもらえない」と思わせるために。。。でも、今のところは、息子が一生懸命言葉を表現し、そのことばがイタリア語か日本語かさえも分からないことが多くお互い腹を立てながらも理解し合おうと努力している中、そこまで徹底することはまだ出来ない。言葉の意味が分からないとき、息子は腹を立てて私の腕に噛み付くぐらいだから。。。!!

でも少しずつ私とは日本語だけで話してもらえるように努力したい。「ママ拒否反応」を起こされないよう、無理強いしないよう気をつけながら。。。
「まず一つの言語がすらすら話せるようになったら、アッ言う間にもう一つの言語も話し出すよ」と、あるスペイン人のお母さんが言っていた。

とにかく子供と「素敵な関係」を保つことが何より大切。精神的にゆとりのある明るい子でいてくれるなら、そして健康でいてくれるなら、言語のことは時間が自然に解決してくれるかも知れないとも思う。