我が小さい子供が、母親である私の言葉をスポンジのように100%吸収していく姿を見ていると、よく頭に浮かぶ言葉である。

子供の価値観 = 親の価値観


「当たり前でしょ」 と言われるかもしれない。でも良く考えるとこれは、すごいことだと思う。
もちろん人間の価値観は人生の中で変わり続ける。体験したこと、楽しい経験、苦しい経験等によって価値観はどんどん変わり続けるものだと思う。でも、何かもっと根本的な価値観というものがある。1~3歳の幼い頃に身についた《物や人との接し方》だ。

赤ちゃんのときは、自分の前に母親・父親あるいは自分の世話をしてくれる人のみが存在している。そして同年代の友達、両親の知り合いと周りに人がどんどん存在し始める。そういった周りの人や物との接し方を、子供は親を見て「学ぶ」。
親が紙くずを道路にパッと捨てれば、子供も何も考えずそれを真似するようになる。
食後お皿にまだいっぱい料理が残っているのを、ザバ~っとゴミ箱に捨てれば、子供も「食べたくないならそれは全て捨てる」ことを「学ぶ」。
言葉使いが荒かったり、態度が生意気だと感じる子供たちも、よく観ているとただ親や周りの人間を真似ているだけなのだ。
幼稚園や小学校にもなれば、クラスメートの友達の影響も多くなるだろう。でも3~5歳児までは、親(または世話をしている人)の影響が90%といっても過言ではないのではないか。

ただ、私の考え方や意見をじ~っと聞いて全てを吸収している息子を見ていて、親という自分の一つ一つ(表情まで似てくる!!)の言動がどれほど一人の人間の育成に大きな影響を与えるのだろうかと実感してしまうのである。

良し悪しは別として、子供の中に自分に似ている何かを発見するときは、親として何とも言えない気持ちになる。。嬉しかったり、、悲しかったり、、である。