嬉しい思いをしたので久しぶりに投稿します。

書かなかった期間、決して決して体調が良かったわけではないんですけどねてへぺろ

 

 

今朝のTV番組「旅サラダ」で小樽の旅を放映していました。

それを見て主人が「この場所俺たちも歩いた道かな。住宅街の中の店で食べたランチは当たりやったなぁ」とつぶやきました。

 

その言葉を聞いてじんわり嬉しくなりました。

 

もう数年前のことになりますが、主人は記憶障害の症状がありました。

よくドラマである、自分のことを全くわからなくなるような記憶喪失ではないので、日常生活にさほど困ることはなく、同居していた子どもにもあまりわからいほどのものです。

 

最初は、私の言ったことを覚えていないので、「聞いたふりしていただけで、実は聞いていなかったのね」と思ったり、興味のないことは記憶に残らないのかな、などと考えていました。

 

それが次第に、1か月前に観た映画を覚えていない(内容を忘れているのではなく、行ったことがわからない)。旅行先の出来事を覚えていないこともありました。(写真があるから行ったことはあるって誤魔化せるけど実は行ったことも忘れていたのかもです)

 

私が「え!!」って驚いてしまうので、その頃は「そんなに全て細々覚えていないといけないのか!!」って怒鳴られてました。

 

しかし、病院には行きたがらない。

「脳卒中の既往歴があるので、もし、脳の中で出血してたら怖いやん。病院行こうよ」と説得して、病院へ。

その頃は三日前に行ったレストランも忘れるようになっていて、本人もおかしいとは思っていたようです。

 

脳外科の主治医の医師に相談して、MRIを撮るも異常なし。

MCI(軽度認知症)外来にまわしてもらい、そこで、様々な検査を受けることになりました。

エピソード記憶がなくなるだけで、思考力や言語能力、計算力には問題無し。

 

若年性アルツハイマーの疑い・・・・。

 

アルツハイマーを診断するためにアミロイドβがどのくらい溜まっているかというものがあります。

自費ではかなり高額になるけれど、治験のために受けられるので受けてみないかと提案されました。

 

その頃は、アルツハイマーなんだって思いこんでいて、治療方法がないのに、検査してどうなるんですか??という気になっていたんですけど、受ける価値はあると説得されまして。

 

検査結果には3週間くらいかかるって言われていたんですけど、1週間後に医師から電話。

 

スーパーで買い物中でした。

「アミロイドβ溜まってません。アルツハイマーではありません」と。

 

そのときは、嬉しいというより、「じゃあ、なんで記憶が亡くなるんですか???」と困惑したのを覚えています。

 

医師の話では、「アルツハイマーではないので進行性ではありません。それは安心できる情報ですよ。脳梗塞も起こしているのでそれが、関係しているのではないか??」と。

 

そして、MCI外来を受診を始めてから半年ほどで記憶消失の原因がわかることとなりました。

それは、てんかん発作だったんです。

 

洗濯ものを取り込んでくれていたときに、私が話かけると反応がない。

ぼーっとたっているだけ。

そーっと手を引いてソファに座らせ、話かけても、「うん・・・」とか絶対におかしい。

 

怖くって救急車を呼びました。

病院内に運ばれて、出て来たときには普通に戻っている・・・・なんで?

 

てんかん発作って、ばたって倒れるイメージだったんですけど、そうではないことが多いそうなんです。

そして、発作を起こすことにより、記憶がなくなることがあるらしい。

 

その日は2週間後に脳波検査を予約して帰宅したのですが、2週間たたずにまた発作が起きまして、てんかんの薬を飲むことになりました。

 

その後もてんかん薬が合わず、発熱したりいろいろあって1か月入院することになってしまったのですが、結局てんかん薬を飲むようになってから、一切記憶消失はなくなりました。

 

あきらかな発作は2回だけだったんですけれど、きっと、気づかない発作を繰り返していたのでしょうね。

 

原因がわからない期間にも一緒に旅行に行ったりしていたのですけど、楽しそうにしている主人をみては、「あ~~楽しそうにしているけれど、この人は忘れてしまうんだな」と悲しく思っていたので、

今日のつぶやきをとても嬉しく感じました。