「俺が手伝おうか?」

そう背後から声をかけられて振り向くと、
そこにいたのは翔くんだった。

「櫻井くん・・・え、なんで・・・」
「智、一人じゃ終わらないだろ?
 それ」

翔くんがプリントの束をプリントの束を指差した。

「え、でも・・・」
「いーじゃん、手伝ってもらえば。
 俺も手伝ってやりたいけど、仕事があって、悪いな」

翔くんの隣で松本くんがそう言った。

「アナタが手伝っても、早く終わりますかね」
「ハァ?何でだよ」
「言ったとおりですよ」
「だから、意味分かんねぇんだって」
「・・・はぁ~、やっぱり無理ですね」
「おいっ」

ニノと松本くんが小競り合いを始めた。

「仲がいいんだか悪いんだか・・・」

そんな2人を翔くんが呆れたように見て笑ってる。
何か、断るタイミングを逃しちゃった。

「放課後、図書館にする?
 あ、今日は閉館日だったかな。
 うちでやってもいいけど・・・」

翔くんち!?
無理無理無理無理!!

「じゃあ、おいらんちでお願いします!!」

おいらは慌ててそう言って頭を下げた。

・・・結局、翔くんの申し出を受けて、
課題のプリントを手伝ってもらうことになってしまった。


松兄め~~~!!


(続きます)