みたもの、みてないもの、O | 地味な変わり者のひとりごと

地味な変わり者のひとりごと

会話では聞き手に回りがち。
人は自分の話にはそれほど興味がないと気づいた。
でも自分のことを話したくなることもある、ということでブログを始めてみます。

金曜日はまたもや穏やかならぬ展開で、くたびれました。でも、依頼があるなら休暇前に来てくれないと、と思っていた依頼が来たので良かったとします。

 

終業後は予定通りフィットネスルームに行きました。ローイングマシン→バレエワークアウト&ストレッチから、ランニングへ。体が重く感じられたので目標は低く設定することにして、そこまで行ったら伸ばす、を繰り返しました。なんとなく落ち着いてきてからは3キロを目指して、そこからは100メートルごとに目標を更新して30分4キロで終わりにしました。

 

 

木曜日にランチを一緒に食べた同僚は、けっこうな映画好きなので最近はよく映画の話で盛り上がります。今週末は、ファンタジー映画のフェスがあるから土・日とも2本ずつ見に行くと言っていました。同僚はホラーもOKということで、私より守備範囲が広いです。同僚は、『Civil War』の予習としてアレックス・ガーランド監督の作品でまだ観ていなかったものを1週間前に休暇を取っていた時に観たそうです。これでガーランド監督の作品は網羅した、と言ってましたびっくり (監督作は『Civil War』で4作目なのでそれほど多くはないですが私は何も観たことがありませんでした。)

 

この同僚が観に行くと言っていたホラー映画のひとつは『Late Night with the Devil』です。アメリカにはコメディアンが進行役を務める深夜のトークショーの伝統があって、それを思わせるタイトルなので興味を惹かれて予告編を見てみました。1977年、ライバル番組に負けないように視聴率をあげたいトークショー番組が、ハロウィンの夜に霊能者と霊媒をゲストに招いてライブで降霊術を行ったらとんでもないことに...という話のようです。

 

 

予告編を見て、主演の人が『Oppenheimer』に出ていた人だと気づきました。ストラウスに協力して、オッピーを告白する文書を作成する議会スタッフの役で、けっこういやらしい、視野の狭い小市民っぽさが滲み出ているような演技なのです。このホラー映画の予告編では、ちょっと自信なさげな雰囲気が不穏さを掻き立てています。

 

火曜の昼休み。気温は低いけど日差しが強いです。

 

予告編をチェックしたあと、金曜の夜は軽いものを観たいのでAmazon Primeをちょっとうろうろして『Married to the Mob』という1988年のコメディ映画を観ることにしました。(日本語タイトルは『愛されちゃって、マフィア』だそうです滝汗

 

予告編を見たら、女性がケバい、髪のボリュームがすごい、肩パッドがすごいかエアロビクスに行くような格好をしていて、音楽もニューウェイブで『All of Us Strangers』のアダムの子供時代がまさにこんな感じだったのでは?と思って時代考証のために!?観ることに。

 

あと、主演の一人がこれまた『Oppenheimer』に出ていたのも背中を押してくれました笑い泣き この人はVannevar Bush(職業はきちんと把握できていませんがエンジニアだそう)の役で、オッピーの聴聞会で「自分なりの考えを言うことがそれほど問題なら私を裁いたらどうだ」のような挑発的な発言をしてオッピーを擁護します。伝記を読んでも、この2人は特にプライベートで親しかったわけでもないようでした。他にそういう、個人的な付き合いがあるわけではないけど強く擁護する人はああまりいなかったので、印象に残っていました。

 

マフィアの映画は想像以上に面白くて、こういうドタバタコメディ、今はないよなぁ...と思いながら観ました。マフィアのメンバーの奥さんが、夫の職業やライフスタイルに嫌気がさして、離婚を考えているタイミングで夫が殺され(ボスの彼女と良い仲だったからボスに殺された)、子供とボロアパートに越して心機一転を図るも、夫を殺したボスからは言い寄られ、その奥さんからは勝手に嫉妬され、当局からはボスとグルなのではと疑われ、という破茶滅茶な話なのですが、人の感情とボロアパートのボロ加減にとてもリアリティがありました笑い泣き

 

エンドクレジットが流れる間、NG集を見せてくれる映画が時々あるけど、この作品では何も失敗はしていないけど最終的な映画では使われなかった部分を流していて、これが登場人物たちの生活をもうちょっと見せてくれる感じで、とても良かったです。

 

 

クレジットで監督はジョナサン・デミと知り、「だからやたらとセンスがあるのか!」と思いました。デミ監督もそれほどよく観ているわけではないし何様発言ですが、最近だとトーキングヘッズのライブを映画化した1984年の『Stop Making Sense』が公開40周年で再上映されていて、観に行けなかったけど予告編がカッコ良すぎて気になっていました。

 

ちなみに、コメントに書いている人もいるけど、私もデヴィッド・バーン、オッピーに似すぎwと思いました笑い泣き

 

 

今夜は予定通り『Civil War』を観てきました。好きとか、良いとかは言いにくい作品ですが私は絶対映画館で見るべき作品だと思ったし、期待以上のものでした。17:45の回でけっこうガラガラだったので、もったいな〜!と感じました。予算は5000万ドルで、A24としてはこれまでで最高だそうです。こんなに上手に使われた5000万ドルはなかなかないのでは...と感服です。(いわゆる大作はその4、5倍の予算が使われていることが多いです。)

 

普通の戦争映画ではないです。視点がちょっと変わっていて、それが撮り方や編集や音楽の選び方にも表れているので万人受けはしないかも、と思いました。でも、とにかく体験する価値のある作品だと感じたので、身近な映画好きで暴力表現がNGではない人には勧めたいです。自分自身が観てみて「カリフォルニアとテキサスが組むなんてありえないし〜」みたいなことを言っている人たちは頓珍漢なことを言っているなと思いました。

 

 

同僚は『Civil War』はまだ観ていないのにいろいろと記事を読み漁っていたらしく、面白い話を聞きました。予告編にも出てくる、いけすかない感じの赤いサングラスの男は、主演の一人キルスティン・ダンストの夫氏が演じているそうです。役所的にやりたがる人が見つからず、キルスティンが夫氏に頼んだそうですびっくり