フロアエージェント 又吉雄二のブログ -38ページ目

最終章:200年コンクリートの造り方:表面仕上げ

さて、

昨日からの続きです。




昨日までの工程で、


ローリーにて不陸調整して


床を平滑にした状態で



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さらに表面が乾くまで置いたら


次にトロウェルにて


円盤掛けを行います。



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次に

表面の凝結にともない、


機械ゴテを縦方向、横方向に

交差させ、



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セメントペーストの


水引き具合を確認しながら


ムラのないよう


平滑にする作業です。



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ここで

重要なポイントですが、




機械ゴテを入れる前の

円盤掛けと言うのは




固めに回すと

表面が固くなってるため、

円盤が表面に密着しにくくなり、



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ムラや不陸があると円盤が

当たらない箇所が

出てくるのですが、





前工程で

ローリーにて

不陸調整が施されているため、




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固めに回した円盤掛けも

おどろくほど滑らかに通るのです。





これは

表面精度が

とても良好な証拠で、





コテの通りも

ムラ無く平滑に

仕上がるのです。




なので施工のポイントとしては

ローリーで行う

プレス&不陸調整と




固めの円盤掛けでの

平滑さの確認が重要なのです。




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なぜ、

その工程で行うかと言うと、



次の工程で行うハンドマン仕上げを

行うのに欠かせない工程だからです。




と。


その前に、

キワ部分など、

乾きにバラつきがある場合は


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押え不良になる前に

速やかに

フレスノや鏝押さえなどで

仕上げます。




さあ、

いよいよ表面仕上げの

押さえですが、




今回は機械ゴテに

スーパーゴテを装着させた

ハンドマン仕上げという

仕上げ方法で



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表面を仕上げます。




なんと今回は!!




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モノリス仕様のカッコイイ

ハンドマンならぬブラックマン??(笑)

で仕上げます。




さて、


ハンドマン仕上げでの


施工上の留意点は




少しの突起や

ヘコみ、膨れなどがあると

表面仕上げに直接影響します。




ハンドマンの機械に装着してある

スーパーゴテの全面に、



コンクリートの表面が

完全に密着してないと

いけないのです。



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したがって、

上記で話してある通り、




不陸調整と円盤掛けによる




なめらかで、

徹底した平滑な下地づくりが

ハンドマン仕上げの条件であり、




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この工程を妥協すると

仕上げにも影響すると言うことです。




逆に言うと

これだけ完成度の高い

表面仕上げが

可能になるということです。




これ、

見てください。




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この完成度の高い

表面仕上げ。



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正直、僕自身も

見ていて、



ここまで完成度の高い

仕上がりになるとは

想像もしていませんでした。



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すべてにおいて

クオリティを重視した

工程から生まれる


なめらかな表面床。




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ここまで見て

解って頂けると思いますが、


このJPS工法は

下地コンクリートづくりから

表面仕上げに至るまで




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徹底した

ひび割れ防止のための

高密度コンクリートと

塗り床仕上げ、

表面強化による




一発同時施工を可能にした

次世代のコンクリート仕上げ工法だと

考えています。





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また、なんといっても

この工法における

最大のメリットは



一発同時施工による

工期、工程の短縮と

トータルコストの低減が

あげられます。




通常は、

躯体コンクリート仕上げのあとに、

塗り床仕上げ、

または表面強化材などがありますが、




工事費用や人材確保、

日程調整、養生期間や

下地清掃などによる

工程の問題や



他工種と仕上げ作業による

難しい時間調整など、




引き渡し前の慌ただしい

仕上げ作業のせめぎ合いは、

工期の遅れという懸念だけでなく、



品質確保にも頭を悩ませる

現場での大きな課題だと思います。



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それが、

このJPS工法による

一発同時施工で

上記の問題が

すべて解消されるのです。




それらのメリットを考えると




このJPS工法への投資効率は

凄まじいものがあると同時に、



確かな技術による

確かな品質が




現場所長だけでなく、

エンドユーザー様においても

絶対的な安心と信頼に

つながることで、



必ずや顧客満足向上に

貢献できるものと

確信しております。





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このJPS工法は


開発業者様や

各設計者の方々、

ゼネコン関係者様にも

ご理解いただき、



建物を実際に使用する

お客様へJPS工法を

ご提案頂いて、



自社の企業価値を

ますます高めていけることが

できれば、




私たちにとってこれほど

嬉しいことはありません。




そして、

当社でお取り引き頂いている

すべての左官屋さんにおいては

お客様からJPS工法の

ご要望があればお電話一本で即、

御対応させて頂きたいと思います。



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どうぞ当社を

営業のダシに使ってください。



当社は

左官屋さんと一体となって、

このJPS工法をご推進いただき、

ともに成長していければ

幸いだと思ってます。



ほんとに

当社でお取り引き頂いている

左官屋さんは大変素晴らしい

会社さんばかりで、

とても信頼のおけるパートナーです。




僕はそんな素晴らしい

左官屋さんのために

すこしでもお役に立てないかと

考えております。




僕の考えは

素晴らしい方々とコラボして

キチンと結果を出して

お客様に喜んで頂くことです。




そして最後に、


泊まり込みで

素晴らしい仕上げをしてくれて、



息の合った

絶妙な仕事をこなし続ける


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職人の皆さんには

いつものことながら

驚かされるばかりか



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足を向けて眠れません。

本当に感謝します。




僕のスーパーヒーローは

オリンピックのメダリストではなく、



真冬の寒い中、

真夜中の床コンクリート上で

最高のパフォーマンスを

繰り広げつづける


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あなたたち職人たちです!!





床上のアーティストである

あなたたちに

本当に限りない拍手を送りたい!




さて、

長くなりましたが、




これからもどんどん

200年コンクリートの造り方を

発信していきますので

お楽しみにしてくださいね。



それと

施工に関するご意見、ご質問

などありましたら、



お気軽に

(株)フロアエージェント

03-6809-6031まで

お問い合わせください。



よろしくお願いします。

仕上げ編:200年コンクリートを造る



さて、

200年コンクリートの造り方も

いよいよ仕上げ編に入ります。




これまで均しコンクリートについて、

再振動と高密度コンクリートが

いかに重要な均し工程であるか

お分かり頂けたと思います。




では、

本日は目からウロコの

仕上げ工程をお楽しみください。





再振動を掛けた後のコンクリートに、





コンクリート粗化機と言う

機械を用います。




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これ、始めて見たっていう

職人さんもいるとおもいますが、




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締め固めたコンクリートに

幅10mm程度、

深さ5mmほどのクシ引きを行います。



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次に散布機を用います。

こちら。



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この散布機を用いて

樹脂の入った液体を均等に

流し込みます。








こういう状態です。




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チリ回りはジョロなどで散布し、




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コテ押さえで馴染ませます。





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これっていったい

なにをやろうとしてるかと

言うと、




一発同時施工で、


コンクリートの表面に


塗り床仕上げと強化剤を


作ろうとしているのです。





強固な一枚岩の床と言うのは


一発同時施工で行うことにより、


剥がれや浮きなどとは無縁の床を


作ることなのです。






さて、続きをご覧ください。




散布した液体が浸透したのを

見計らって、





次にこちら。


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先ほどの粗化機と似てますが、


これはローリーという機械で



一度、粗面にして

液体を浸透させた床に




ローラーで

プレス(圧力)を掛けながら



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さらに、振動を加えることによって、

コンクリートと液体が一体に

なると同時に、

粗化した粗面床の

表面気泡を除去することが

可能になるのです。



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なぜそれが必要かというと、



表面の硬化組織を緻密な状態に


保つ必要があるからなのです。





表面が緻密になることによって、


表面から起こる


クラック(ひび割れ)を


大幅に抑制することができるのです。






ひび割れが起こる原因には




下から起こる原因と

上(表面)から起こる原因があり、





表面から起こるひび割れは

表面の硬化組織がまばらになっており





表面の細かな気泡などが、

二酸化炭素と反応することで、

割れの原因にもなり、





中性化の原因にもなるのです。




ちょっと違う視点で言うと、




土間屋でやっている


金ゴテ押さえと言うのは


表面の硬化組織をコテ押さえで


改善していることになるので、


押さえれば、押さえるほど、


ひび割れ防止になると


言われる由縁は、



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画像:金ゴテ押さえ



表面の硬化組織を緻密にしている

ということなのです。





それを今回は

ローリーという機械で




より緻密に

形成してるということです。




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表面に振動を与え、




気泡を飛ばし、




プレス(圧力)を加えて





表面の硬化組織を

緻密にしてるのです。




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もちろんお分かりだと思いますが、





人間の手で押さえて、

表面を緻密にするのと、





100kgのプレスを与えると同時に

振動を与えた表面とでは




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表面の緻密さは

まったく違ったものに

なります。




そして、この

ローリーには、もともと

床の不陸調整に大きな

効果があるので、




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表面を緻密にするだけではなく

床の不陸や凸凹も均一にするのです。




このローリーを用いて

縦軸と横軸に交差して、

不陸を取りながら、




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ローリーに附属してる返しゴテで

表面を平滑な状態にして

いったん置きます。




photo:07






さて、

次回はいよいよ


200年コンクリートの最終章、



金ゴテ仕上げ編になります。



どうぞ、ご期待ください。

実践・200年コンクリートの造り方※再振動と一般のタンパーの違い

さて、

先日からのつづきです。


先日は再振動について


すこしお話ししましたが、


今日は、


再振動締固め機と




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従来の振動タンパーとの

決定的な違いや、




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※振動タンパー





これまでの再振動施工について



photo:07





お話ししたいと思います。




まず、この違いが


お分かり頂けないと


再振動施工と従来施工の


比較が難しくなるのと


品質が大きく変わるので、


この記事は再振動コンクリートの


現場実用化をご検討の皆様においては


重要な記事になるので


お見逃しのないようにお願いします。





さて、


再振動工法は


高密度コンクリート工事において、


欠かすことのできない工法であり、


以前から評価の高い工法として


ありました。



しかし、



実は一昔前の再振動工法は


正直、超難易度が高い


工法だったのです。




と言いますのは、




再振動って、


まず、コンクリートを均したあと、


気温にもよりますが、


数十分または数時間程度置き、


凝結が始まってから


もう一度中へ入り、


バイブ掛けをしていました。





どうなるかと言うと



こちら



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再振動を掛けるのは良いが、




床レベルが




ガタガタになってしまい、




消えずに残った足跡から




エアーが入る可能性が高いことが


大きな懸念材料として残り、




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床レベルにおいても



表面仕上げ精度は



正直、良いと言えないのが



私の見解でした。




かくいう私自身も


実際の現場で


何度も再振動の


土間工事をやりましたが、


課題の残る点が


いくつかありました。



あくまで

私の見解で言わせてもらうと



まず、



バイブ掛けが不均一である。


足跡からエアが入る可能性がある。


表面の床レベルに凹凸が多くなる。


また、再振動のタイミングを間違うと


コンクリートの凝結が進行しすぎて


バイブが容易に入らなかったり、


挿入したバイブの跡が


消えなかったりする。




また、固い表面を均すことで、


表面が豆板っぽく


粗い均しになってしまい、



photo:13


こんな感じ




表面気泡の除去が難しくなる。





そして、表面の乾きが早くて



金ゴテ押えが不良になる。



などの課題がありました。





教科書では素晴らしい技術でも




実際の現場では

かなり難しいという印象が

ありました。



教科書と実施工とのギャップに

大きく肩を落としたものです。




しかし上記の課題さえ

克服できれば、



再振動は理論的に裏付けられた

評価の高い工法なので




なんとか実用化して

高密度コンクリートを造れないかと

考えておりました。




というワケで、


一般の建築現場では


なかなか採用されにくかったのが


現状でした。






しかし!!


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この再振動機が登場したおかげで




これまでの概念が

くつがえってしまったのです。



って、

ちょっと

その話しは一旦おいといて、



ところで、


再振動機と


振動タンパーって


似てるけど


「何が違うの??」


「どこがどう違うの??」



そのような疑問も

多いかと思います。




まず、振動タンパーは

アメリカから十数年前に

輸入されて以来、



photo:04


アメリカ式タンパー



日本のメーカーさんなどが


軽量化やコンパクト化を図り、


日本の現場においても


従来のタンピング作業を


容易にすると同時に


バイブ掛けに比べ、


タンパーの方が全面均一に


振動を与えられることから、


品質的には良い商品であることは


間違いありません。


photo:09




今でも当社では

数台使用しておりますが、




ただ。。



肝心の

再振動工法になると

そうはいかなかったのです。




従来の振動タンパーでは


コンクリートを均した後に


タンパーを掛けると、


タンパーのボードが


床に沈んだり、


床レベルに波のあとや


不陸や足跡を消すのが困難でした。




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もちろん振動機としての機能は

十分あるのですが、




再振動には

どうしても向かなかったのです。



また、従来のタンパーでは


ボードの幅が細く


ボード自体の面積が狭いことから



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再振動にふさわしい転圧面積とは

言えないのです。



そこで!!!








この

再振動機の登場だったのです。




これが登場したことによって


いままで難易度の高かった


再振動高密度コンクリート工事の


悩みがすべて解消されたのです。




そして!




その

明確な違いは!!




実は

再振動機サーファーには

計算された秘密があったのです。



それは


機械とボードが


振動することによって


表面コンクリートに受ける


上下の力の差を利用した浮力を作り、







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均しコンクリート上に


ボードが浮き上がると同時に


強力な高周波振動を


与えられることが


他のタンパーにはない


大きな違いなのです。



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そしてそれは

何を意味するかと言いますと、




床レベルを維持したまま


コンクリートの再振動が


可能になるのです!




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均し後の土間の上でも


ボードが浮くので


床レベルを傷つけることなく


安定した状態で均せるのです。。



また、



再振動高密度にふさわしい


転圧面積を確保したことで、





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転圧不足を解消すると同時に、


足跡も残さず、


全面均一に均すことができ、


気泡や空隙(スキ間)、


水ミチを除去しながら、





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コンクリート中の硬化組織を


緻密に形成することが


可能になったのです。



均一に、



そして、密実に、



そして、確実に



密度は向上するのです。




これが均しにおける


実施工でのひび割れ防止策であり、


200年コンクリートの均し方だと


私は考えてます。




まさに、現場から生まれた


再振動のための


計算され尽くされた設計によって


この再振動工法は可能になったのだと


思います。




これが従来の振動タンパーと


再振動機サーファーの


明確な違いなのです。





ここを


ご理解頂かないと


品質にも影響すると思います。



そして、


これまでタブーとされてきた


均し後の再振動工法が


品質的にも作業性も


容易になったことで、


大きな注目を浴び、


今、大手のゼネコンさんをはじめ、


あらゆる試験機関で、


多くの試験施工を行い、


民間の建築現場でも


再振動の実用化に向けて、


大きく動き出しているのです。




震災で話題になった


原子力再処理工場がある


青森県六ケ所村の地下ピットでの


再振動試験施工でも


一番の好評価も頂いております。




この工法は


我が国が地震国であるがゆえに


早急にやらなければいけない


工法だと思ってます。


社会のインフラ整備をはじめ、


これからの災害などにそなえた


民間の建築での普及も視野に


検討して頂きたい次第であります。




最後に、


僕たち施工者は、




100年後に

この記事を見た

未来の人たちが




100年前の

名もなき職人たちのことを

誇りに思って頂けるような

施工を心がけていきたいですね。





それでは今日はこの辺で。




つづく。