「ボランティア冥利に尽きるわ」。

 

細君が玄関に入るなり笑顔で叫んだ。

 

何事かと聞くと、デイケア施設に慰問に行って、他の仲間と数曲合奏。

 

その後、仲間各人の独奏に移り、最後に、細君の番になり、美空ひばりさんの「みだれ髪」を独奏。

 

引き下がろうとしたら、「ちょっとちょっと、そこのあなた」と呼ぶ声。

 

誰を呼んでいるのかとメンバー全員が立ち止まったら、「『みだれ髪』を演奏したあなた」と、細君を指名なさったそうな。

 

その方の席に行くと、「あなた、唄うように演奏していたね。素晴らしかった」と。

 

そして、施設の係員に筆と紙を持って来させて、ご自分の感想を認めて細君に手渡したとのことだった。

 

92歳のその女性は書道の先生をしていたそうな。

 

細君は、もう一回、「ボランティア冥利に尽きるわ」と眼を輝かせて微笑んだ。

 

書道の先生、細君を元気づけて下さり、感謝します。

 

写真は本文とは無関係です。

 

ではまた…