昨日夕方、カミさんの見舞いの帰り道で、近所の先輩格の男性に呼び止められました。
「わしはいつ死んでもおかしくない歳じゃが、わしの写真を撮ってくれんか。」と笑いながら。
いいですよと返事をしたら、その方は、「写真屋に頼んだら断りやがったんだ。」と仰るのです。
とっさに、正式な写真ですか?と聞くと、そうじゃ、わしの遺影じゃと。
散歩中の写真ならいつでも撮りますが、正式な写真はご勘弁くださいと申しますと、「あんたが撮ったといういい写真を見せてもらったぞ。」と仰るので、正式なのは撮っていないと答えると、「いいや。わしが見たのはな、どっかの舞台で歌っとる女の写真じゃわい。こういう風に撮れるのはあんたしかおらんと聞いたぞ。ああいう風に撮ってくれや。」と。
カラオケステージでの写真のことだと分かったので、あれは照明が当たっているから印象的に撮れるけど、私は照明設備を持っていないので、正式なのは写真屋さんに頼んでください。とお断りしました。
遺影を撮れる写真屋さんは数少ないのかな…
カミさんは、自分の遺影を、私が撮った中からすでに選んでいます。
私はそれを上回る出来の良い写真を撮りたくて腐心しています。
写真は本文とは無関係です。
ではまた…
