ニコ動でスレイヤーズ系の動画を見ている時に「ゼロスと結婚してぇ!」というコメがあった。

その直後に「ふかわりょうと結婚して目にフィルターかければ大丈夫!!」というコメが流れた。

なかなか笑えるww


今日は1日空いたから「パレード」を見に新宿へ。

近くの映画館やってないからバルト9まで遠出したぜ。DVDなんて待てねぇ!

実は話題になってたから原作は読んでたんだけどさこれは凄い!

まさに青春映画のふりしたホラー映画だ!!

リングとかじゃなくて黒い家みたいな一番怖いのは人間だよ的なオチが好きな人はいいかも。

ある意味、凄いなって思うのは監督、キャスト共に圧倒的人気の人ばっか集まってんのに

上映館数が少ない!!おかげで新宿まで出る羽目になった!

何でこんなに少ないんだ?

あまりの衝撃作に皆、敬遠気味なのか??



ここからはネタバレになるので見たくない人は見ないでくれ!

(まぁ、大したこと語ってるわけじゃないがw)




























普通に考えて5人の他人が同じ空間で生活するのって難しいよね。

ってか、まず無理なんだよ。

どこかが合わなかったり、始めは上手くいってもどっかで躓くもんであってなかなか続けられない。

それをどうやって続けるかっていうとこの映画ではお互いに深く干渉しないことで続けようとする。

サトルはそれを上辺だけの付き合いだねって一蹴するんだけど帰る場所と迎えてくれる人間を確保してしまったためにその生活にハマっていく。

何かしらの理由で出て行こうとするけど戻れる場所は確保していたいんだろうね。

実家より楽な保険としてあの家を利用している。

そして、家の持ち主であり唯一相談役として4人と干渉せざるを得ない直輝はストレスを溜めてしまって凶行に走ってしまう。

そりゃあね、カウンセラーでも無いんだし普通に暮らしてる人間が毎日のように4人の他人に囲まれてそれぞれの相談を聞かされる羽目になればかなりキツいよ。

そして、通り魔事件を起こしてサトルに見つかる。

ここからが本当の恐怖だね。

警察に突き出せよ!って怒鳴る直輝にサトルが冷静に「みんな、知ってると思うよ。」って言って直輝が半狂乱になってアパートに戻るとそこには旅行の計画を楽しそうに立てている3人がいてそこに後から来たサトルが加わる。

犯罪を犯した人間がいるのに平然としている4人に直輝は怯えて突っ伏して涙を流す。

そんな直輝の姿を見て驚くかと思いきや、4人はすっげぇ冷たい目で直輝を見てるだけ。

そして、映画のラストの台詞。

「直輝、あんたも行くでしょ?」

未来が冷たい目のままで言うんだよね。

そして、スタッフロールが流れる。


ここで最初に出た良介の台詞「時間は輪のように繋がってる気がする。」が凄く重要になってくる気がするね。

あの一室での時間は輪のように繋がり、何事もなく続けていくことが暗黙のルールであり、直輝はこれから4人の目に怯えながらも今までの生活を続けていかなければいけないんだよね。

そう考えるとものすごく恐ろしい。

だって、このスタイルってまさしく今時の若者じゃん。

他人に深入りせず、だけど孤立したくないから帰属するグループの輪を崩さないようにしなければならない。

これは自分にもあり得るかもしれない恐怖だね。



怖い、怖いと言いつつふと考えた。

じゃあ、自分はどうなんだ?って。

今時の若者なんて俯瞰で見た振りしてるだけで本当はその中に自分もいるんじゃないかって。

そう考えるとああ、自分はサトルの立ち位置なんだろうなって思った。

ふらふらとどっかへ行ったりするけど必ず戻って中に入ろうとしている。

時には別のグループで愚痴を言ったりしつつも都合のいい場所を手放そうとはしない。

結局は自分も同じじゃんと思った。


そう思うと三越の裏の通りに足が向いた。

直輝と未来が歩いた通りを歩いた。



怖いというより自分もかという絶望感に似たものが沸いた気がした。