トヨタの社長さん、結局自らDCの公聴会に出席されたんですね。
当日はニュースもこの話題でもちきりで、オリンピックの話題さえ影に押しやられていたような。
この件に関しては日米いずれにおいても、過剰な日本叩きだとか、アメリカの自動車メーカーが優勢になるようにわざとトヨタに厳しくしているとか、色々意見がありますが、
外国で余所者が暮らしたり、商売したりするというのは所詮そういうこと
だと思っているのは私達夫婦だけでしょうかねえ。
その国の人間が作れるものよりも上を行くのが当たり前だし、外国人ということで色々と障害があるのも当たり前。それを覚悟の上でないと、外国でビジネスをして成功するのは難しいと思うし、そのあたりはトヨタをはじめとした、戦後に海外市場で成功した企業戦士の皆さんは肌身をもって感じていたことでしょう。
1~2年前に、全米有数の石油・ガス関係の会社を中国資本が買収しようとした時も、結局政府の認可が下りなかったし、その前は9/11のテロ後、急に港湾の管理会社が外国資本なのはダメだとかいう議論になってました。(どちらにしても実際に働いてるのは殆どアメリカ人であることは変わらないはずなのですが。)
これが、「小さい政府」を目指す「資本主義」で「自由競争」の国アメリカなのか![]()
と未だにびっくりさせられることもしばしばあります。
まあ、個人的には例えトヨタ車の電子系統に欠陥があったとしても、このあたりでは
携帯電話を手に持って通話したり、メッセージを打ったりしながら
ハマー級のデカイSUVを運転している注意散漫なドライバー
あるいは
飲酒運転の常習者
にぶつけられて死んじゃう可能性の方がずっと高いと思ってますから![]()
ぶっちゃけ、フロリダは色々な面で他州にかなり遅れているので、
携帯でテキスト打ちながらの運転もまだ禁止されていないし、もちろん運転中手に持っての通話も合法
飲酒運転や無謀運転をして捕まってもその後の刑罰がゆる~い。
しかも
車のナンバープレートは後ろ一枚だけで前にはないし、
州内の車でも何十種類という違うデザインのプレートがあり、デザインによっては番号が読み取りにくい上に、他州のプレートとの見分けが付きにくい。
その上、後ろのプレートの上にグレーのスモークのかかったプラスチックのカバーがかかっている車があり、この場合、かなり接近しないとナンバーが読みとれない。(こういう車がパトカーの近くを走っていても、止められているところは見たことがない。合法なのか、違法だけど取り締まりが行われていないのか、そのあたりは不明。)
の関連なのですが、去年、夫の仕事関係の知り合いが飲酒運転で捕まり、長期の免許停止で出勤できなくなるので、どうやら失職することになるらしい、という話がありました。仕事ぶりは良い人だったので
「その人がいなくなるとそこの職場は大変だね。でもそういう場合には通勤限定で運転が認められたりするんじゃないの?」
と尋ねたところ、なんとその女性、以前にも飲酒運転で捕まっていて、既にそのような通勤限定の免許だったのに、週末夫婦で盛り場に飲みに行き、夫は妻が飲酒運転のペナルティーを受けている最中であることを知りながら運転できないほど飲み、結局妻が運転して帰ることになって、その帰り道に捕まったそうで。しかも何を血迷ったのか現場で酩酊度テスト(直線上を歩かされたりするもの)とアルコールの呼気テストを拒否したそうで、警察官の心象もかなり悪い
はず。
とんでもない無責任夫婦だなあ、と思われるでしょうが、フロリダの刑事システムはもっとすごいんです!
私「うわ、それって飲酒運転だけじゃなくて、通勤以外に運転した上に、呼気テストも拒否って、刑務所送りになってもおかしくないんじゃ?」
夫「うん、彼女自身、弁護士から数日間の服役が確実だと言われているので、今週の金曜日が最終出社になるって既に職場にも連絡してるし、デスクの整理や同僚への業務の引渡しも始めてるらしい。」
私「通勤はどうしてるの?確か1時間くらいの長距離通勤だったよね、彼女。夫が送迎してるの?それとも職場の近くに住む友人宅などに泊めてもらってる?」
夫「いや、裁判所に出頭するのが来週火曜日だから、それまでは普通に運転してる。」
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確かに、アメリカの司法の基本は「有罪が証明されない限りは無罪」だけれど、実際に酔ってる様子とか呼気テストを拒否した様子は全部パトカーのビデオカメラや無線の音声記録として残ってるはずだし、彼女やその弁護士も飲酒していたこと自体を否定するつもりはなかったはず。有罪であることはもう明白だと思うんだけれど。
こういうケースにおいては普通、素直に罪を認めて、反省していることを大きくアピールし、仕事ぶりが真面目で他の犯罪歴がないとか、小さい子供がいるとか、そういう理由をもとに情状酌量を求めるわけで。
飲酒運転常習犯なんて、いつ人身事故を起こすかわからないんだし、彼女の場合失職も確実ってことでやけ酒飲んでまた、って可能性もあるんだし、署に連行後釈放されたとしても、普通に運転を認めちゃだめでしょ、常識的に![]()
結局彼女の場合、10日間の服役が命じられ、今回は通勤限定での運転許可も得られそうにないということで、職場を去ることになりました。頼りにならない自己中心夫(DV歴あり)と複数の子供を抱えて、買い物にも子供の学校への送迎にも車がないとやっていけない郊外の住宅地でどうやって暮らしていくのか非常に心配でしたが、元はと言えば彼女自身の招いたことなので仕方がない・・・
ただ周りの人の一致した意見は、
失職して収入を失い、車の運転もできなくなった彼女に夫は更に鬱憤を募らせ、そのはけ口はやはり彼女になるだろう
ということ。
その彼女、この件の数ヵ月後に何と当て逃げでまた捕まったそうです。人身事故ではなかったようですが、もちろん有効な免許は持ってなかっただろうし、免許がなければ保険も効かないわけで、それで逃げたのだろうけれど・・・
でも、こんな履歴があっても大体10年も経てば記録がリセットされて、普通にまた運転できるのがフロリダのようです。ローカルニュースでも、今回の飲酒死亡事故が無免許運転によるものだという報道はないのに、「容疑者は198X年にも飲酒運転で死亡事故を起こしていました」とか。日本や他の先進国ではおろか、アメリカ国内でも他州に比べたらかなり甘いと思うなあ。