僕は自分のことを、センチメンタリストだと思います。

だから、心に響く音楽も、自然とセンチメンタルなものが多い。


小学生の頃、母親が車の中で流していたCDを聴きながら、僕は音楽にのめり込んでいきました。

そのなかの一枚、キースジャレットというピアニストのソロアルバム「ケルンコンサート」



このCDを再生すると、車の中から見えていた北九州の景色が、頭の中に浮かんできます。



キラキラと紫川に降り注ぐ夕日。

その向こうには、工場の煙突からたちこめる煙。

波の揺らめきが、砂どけいのように止まることなく時を刻みながら、刹那の輝きを映しだす。


キースジャレットのピアノを聴くたびに、遠い記憶の中にある、小倉の街を思いだします。