誰もいなくなった家に残されて
暇をもてあました犬は
庭の片すみで
がむしゃらに穴を掘りはじめた
いけないことだと知りながら
「お前のそんなところがダメなんだってば」
どこからか そんな声が聞こえた気がした
夢中になって穴を掘り続けた
君の帰りを待ちながら
どうしても手に入れたいものの名前が分からない
寂しいの反対は何と呼べばいいですか
土の匂いに酔いしれて
だんだん体が熱くなる
気持ちよすぎてとまらない
快楽に身をゆだねる犬
ツミの反対はミツの味
そんなこと間違いだって分かってる
泥だらけに汚れた顔
君だけには見られたくないけど
気持ちいいこと やめられずに
犬は穴を掘り続ける
どうしても手に入れたいものの名前が分からない
寂しいの反対は何と呼べばいいですか