今の私、早希みたい。結末はわかってる、過程も。私はきっと彼のことを好きになる。交わることはないだろうけど。そして私は帰る。例えば灰皿から蟻が出てきたり、机の上の紙が床に落ちたりしない限り、彼の元には行かない。私は帰る。鍵は開くし、ソファーは話す。そもそもあなたの場合は気づかない。歪みのない愛を自ら手にしないように自分を裏切る。でも手が事故で触れたことで、寝顔を見たことで、私は彼を愛しいと思い始めている。