荒川市民マラソン後記-02 | FLOAT JAM official blog 「BLOGGER HUSTLE」Powered by Ameba

荒川市民マラソン後記-02

ども続けて二回目、YOU-SEEです。
さっきの記事からの続きですが…

一曲目から「HIPHOPじゃねーのかよ!」って思った人も居るかも…?知れませんが(居ない?)
音楽はちゃんとは聴かなかったです。聴けなかったです。
しかも永遠と続く道を走っていく以上、初心者の僕にはループするメロディーが不向きだと思ったからです。
それでも一応数曲は入ってました。
(でもいつか聴いて走りたい

それとあれだけ必死こいて流れを組んだプレイリストも
もはや当てにならないだろうと思い直前でまさかのシャッフルに切り替えました。
今思うとこれって運命だったと思う。

スタートして若干回りのペースに乗せられがちだったのかな?
そんな風に思いつつも自分のペースを乱さないようにを心がけました。

自分のいつもの感覚で「あーもう8キロ来たな」と思った瞬間に
「5km」と言う看板が目に入って
「えー!いつもの1キロより長くない?ってかこの標識見てたら精神的に持ってかれるな」と思い、
そこからは地面だけを見て走ることに(涙

恐らく15キロを過ぎた辺りで右足の裏に大きな水ぶくれが出来て、
それがチクチクと心を蝕むので、かばいながら走ろうかと思ったけど、
それは体全体に負担がかかると思って「早くつぶれろー!」と言う気持ちで踏みしめて走った。
(恐らく道の端で止まって針で刺して潰した方が良いっぽい

給水所なんて必要なのかな?くらい思ってたけど、全部行きました。
バナナがこんなに甘いんだ!って思ったし、水最高!って気持ちで太陽に感謝。
あとFANNYが「絶対食べろ!」と言っていたSAVASのタブレット(ラムネみたいなの)は、
食べると数秒後にライフゲージが回復する様な驚きの効果を発揮してました。
それを食べた後のCOMMONのresurrectionは最高の気分だった。

途中で先頭を走るランナーが復路を走っていくのを見て
「やったー!折り返しが近いぞ!」と興奮。
それが大きな間違いだった。
そこから多分6キロ以上走った。

息切れとか横っ腹が痛いとは全くないけど、
精神的に追いやられ始めている時に、側道で応援してくれたり物資を配っている人は神様の様に思えた。
全く知らない人の為にアメを用意したり、パンを用意したり、
サロンパスのスプレーを吹いてマッサージしてくれる人も居る。

僕と僕の戦いに見ず知らずの人が無償の愛という形でサポートしてくれる。
本当に勇気が出た。
下を向いて走ってた時も多分暗い表情をしてたと思う。
でも側道で六個のボールでジャグリングして居る人が居て一瞬で笑顔に戻れた。

気が付くと笑顔で折り返し地点に来た。
タイムは2時間23分、まずまずのペースだと思った。

そこからの失敗としては、僕の完璧なぬか喜びで
数字の減っていく標識を楽しみにしてしまった所だ。

気にしてしまうと全然標識の数字が減らない。
むしろ「この標識本当に正確なのかな?」と疑ってしまうくらいだった(笑

23~4キロくらいで筋肉が異常に張っているたので、
「トイレに行くついでに会場でタダで貰ったサロンパスを吹こう!」と道を反れる。

トイレに行って、ジャージを下ろした瞬間に悲しい事にまたもや災難が降りかかる。

パンツとヒートテックの間に挟んでいたサロンパスが便器にスポッと落ちたんです。
「あっ!」と叫んだ瞬間にスプレーは奈落のそこに。
ここでまた自分らしいオチだなと思い「俺ふざけんなよ!」とトイレで一人笑う。
トイレを出た後、救護室前にあるスプレーを手にするも中身は無い。

そこから30キロまではあまり記憶が無い。
多分朦朧としてたと言うより、無の精神の境地だったと思う。

各ポイントで、自分で足をマッサージして30キロまで何とか来た。
でもこの給水ポイントでFANNYとエイジ君の言っていたある事を思い出す。

「30キロから足の筋肉がただ肉になる」

本当にそうだった。
体を支える為の筋肉が全然動かない。
ゴールまで12キロ、足が前に出ない。

せっかくここまで来たのに何でだよ!って悔しくなった。
僕は自分の結婚記念日もあったし、家族に「アイツは無理だ」と言われていたから
意地でもゴールしなきゃならなかった。

絶望感に打ちひしがれていた僕に
iPodのシャッフル機能は僕に優しく手を差し出した。


ランナウェイ / シャネルズ(携帯からは見れません)

♪ランナウェイ~ とても好きさ~ 連れて行ってあげるよ~

この瞬間「走るのなんて全然スキじゃないし、連れてってくれよ!」と心で怒鳴った(笑

でもこの曲を聴いて気持ちを一度クリーンにして、
歩いてでもゴールに向かおうと決意するきっかけになった。


つづく


YOU-SEE