働かざる者食うべからず

先ほど、自宅の前で自転車に乗っていると、週一の割合で公園に水を汲みに来る浮浪者のおじさんが居ました。
ホースを水道につないで、それで水が届く精一杯の所に水を撒いていて、疑問に思った。
ホースで撒く水で何をしているのかが分からなかった。
と言うか、いつもはそんな事しないのに。
僕は、明らかに水の無駄だと思って声をかけた。
「おじさん、何してるの?」
おじさん「ん?公園が汚いから掃除してるんだよ。この公園は俺以外誰も掃除しないからな」
「おじさん、おじさんのその行動は、明らかに公園を汚してるし、水溜りばっかり作ってどうするの?子供たちの靴汚れちゃうよ。しかも砂場の門も泥が跳ねて、さっきより汚れてるし…それは落とさないの?この公園は少年野球の子と町内会で最低月に一回は掃除してるよ」
おじさん(いきなりキレる)「何だ?若造が何言ってんだ?お前この公園掃除した事あんのかよ!俺は子供達の為にお金も貰わず掃除してるんだぞ!俺はホースを使って砂場に砂を戻しているんだぞ!」
「おじさん、奉仕活動ってのは偉そうに自分で言う事じゃないし、掃除とも取れないその行動にお金は正直払えないよ」
おじさん「何抜かしてるんだ?子供も居ない若造にそんな事言われたくないね。お前は自分に子供が出来たら同じ事言えるか?俺は計算して水を決まった場所に流してるんだ」
「おじさん、俺は道路公団で働いた事もあるから言うけど、おじさんの水の撒き方じゃ街どころか公園さえキレイにならない。おじさんの計算は正しくない。そして、俺には子供が二人も居るし、同じ事しよう物なら問答無用で引っ叩く。そもそも俺の子供はゴミは拾ってもそんな事はしない。」
おじさん「いちいちうるせーな!タダでやってるんだからケチつけるんじゃねー!」
「俺は町内会の人間だし、水がタダで出るからって税金も払ってないおじさんにそんな風に水が使われるのが納得いかない。水だって限りがある、飲みたくても飲めない人も居る。だったら掃除しないで良いから、生活に必要な分だけの水を持っていけば良い。恩着せがましく言えば済む話じゃないでしょ?掃除をする代償に水を貰っていると思うならホウキで掃くべきだと思う。」
おじさん「ホウキは金がないから買えないんだよ!だから水を撒いてやってる」
こんな会話をしました。
挙句の果てに
「お前の親父が見たら、何て言うだろうな?公園を掃除する人に向かって言うセリフか?」
と捨て台詞をはかれたので…
「俺の親父ならおじさんを殴ってたと思う。だからおじさんはラッキーだったと思う。そして、おじさんは公園を掃除する人じゃない。現に汚している。それを理解してもらえない事が悲しい」
と言ってやりました。
その上、そのおじさんは大五郎の大きなボトル30本近く水を入れてった。
せっかく運動して凄い良い気分だったのに何か台無しです。
それとも僕が間違っているんだろうか。
いや、そんな事はないはず。
生きるってのは大変な事だ。
おじさんの気持ちも分かる。
水がないと生きていけない。
でも、その水をもっと上手に使って欲しいってのを分かって欲しかった。
僕とおじさんの戦いは続く…はず。
YOU-SEE