嘘の誠実さに染まる前に
どうしようもない過去を、許すことの難しさ。
馬鹿にする、人のせいにする、ことにまっすぐ反論することの難しさ。
考えることを止めるな。逃げるな。分かったふりをするな。今こそ自分に厳しくなれ。
全力で解決しなければ。
この問題意識を安易な悲しみや怒りに変えず、真正面から引き受けろ。
私!
敵は自分の弱さ、怠惰な心。自分自身。
言い訳せず、向き合わなければ。腐りきってしまう前に。
大きな、大きな、壁。
固い笑顔を浮かべて、二人で作ってきた、絶望的な、絶望の壁。
こんな状態で、分かり合いたいのに、なんて言うな。
お互い、擦り付けてる。自分ではなく相手が変わることばかり期待し、変わらないことにむかつき蔑み見ない振りをしている。
暗黒に飲み込まれるな。
赤いランプがウンウン唸って、私たちを呼び続けている。何年も。何年も。
必死に耳を塞ぐ方法ばかり考えてきた。
間違っている。
体が、真っ二つに裂けかかっている。
もう、助けて!なんて言わないよ、神様。
ここで逃げるくらいなら、私なんていう小さな粒は、生まれてこなくてよかったのだ。