おしぼり | 魔法使い泰蔵!

魔法使い泰蔵!

ある日突然、魔法少女が空から振ってきた!ってなるのが早いか、
俺が魔法使いになって、魔法少女を召還して空から落とすのが早いか、
伝説の戦いの幕を今開けてみる。
きっと明日はいいことあるはず

ひさしぶりにコネタをば一つ。

未だに、「書けよ」みたいなこと言われて。

「ああ、才能あるものはファンを大切にしないとな」的な、はい。

きっとMPは落ちてると思うけど、慣らし運転的な意味で、昨日の日記を。





昨日は、職場の歓迎飲み会だった。

ちょっと用事があったんで休むと言っていたんだが、

課長の「何でこれへんの?」という至極まっとうな質問で、

「いやぁ、あの、全然いけるっすよ、大したことない約束なんで」とか完全にへたれて急遽参加。

思えばこれが発端だった。




飲み屋につくと席ぎゅうぎゅう。

俺の席には座布団からコップから付きだし・・・、ようするに一式足りない。

まあ急遽決定なんで致し方なし、お願いして運んできてもらう。

コップ、付きだしが来た。


「あの~座布団もらえますか」 と俺から座布団ぱくられた幹事の先輩が切なそうに聞く。

「すみません、座布団数が足りてなくてですね、誠に申し訳ありません」 と店員。

「あ、じゃあ僕大丈夫なんで」 とかわいそうな先輩。

「だったらお前が肉布団になれやはぁああ」と俺、

言いませんけどね、そのときはMP足りてなかったし。





とりあえず、コップ、付きだし、座布団はそろった(俺的に)。

あとは?そう、もう分かったね。 分からなかった奴はもっかいめばえ幼稚園行って来い!

お し ぼ り でしょうがよ~。先輩も使っちゃってて、ほんとに無いんだから。

「あの、おしぼりも下さい」

「はい、少々お待ちください。」

待つよ待つよ~、その白い指でぎゅっと絞ったらいいよ。


しばし待って店員やってくる。

で、

「お造りになります~」

「おつくり」じゃねえよ「おしぼり」だよ。全然上手くねえよ。

おしぼり来ないと始まらないでしょ。

パンッパンッ、ぎゅっん~ぷあはぁっ基本だろ。

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「あんの~おしぼりもらえますか」

「あ、、、はい」

何故か反応薄め、おいおい何だよ忙しいからってそれくらい頼むよ。

「うっさいわね今絞ってんのよ」みたいな、そういうアレか、反抗期か。ツンデレ娘か。




しばし待って店員やってくる。

で、

「揚げ物になります~」

「あげもの」じゃねえよ「おしぼり」だよ。ひとっつも合ってねえよ。

ふざけんなよ、おしぼれよ!

俺の脂ぎった手と日清サラダオイルのコラボでも味わえっていうのか。

お前のパイオツしぼってやろうか、ん?

そんな大きくなかったけどね、うん。


さすがの俺も真面目に話し合う。

「おしぼり、、まだですか」

「あの、、、」

「もうなんだったら僕絞りましょうか?」

「その、、、もう少々、」

「今日なんかおしぼりに不幸でもあったんですか?」

理由なんかどうせないやろ、と思いつつ、ネタもなかったので絡んでみた。


「実は、今日はまだ、おしぼり屋さんが来てなくて」

理由あった!あ~そう、ならショウガナイ。

君も「おしぼりまだ?」ってなってたわけね。

おしぼり屋さんて、悪代官か。


そ し て


おしぼりを見ることなく、その日の飲み会は終わった。

店から出ると、「泰蔵さん、あれ見てください」と同席していた面子から声が。

店の外に何かおっさんが積んでいる。

黄色い二段に詰まれたプラスチックケースの中は・・・

お~し~ぼ~り~

遅せえよ、「おしぼり屋ピエロ」

なんかおっさん不貞腐れて、回収したおしぼり入れたケースけりながら運んでるし。

お前がけるなお前が。あほか。




幹事の先輩が店から出て来てみなに声をかける。

「あ、じゃ~二次会こっちです」

課長が何気なく声をかける「おさむちゃんお金払ったん?」

「あ、忘れてた、いってきます」と先輩は店に帰っていった。

神。あと数年は僕に幹事は回ってこないんでしょう。先輩本当にありがとう。