最近はほとんど気にしてませんが。
アメブロのアクセス解析で、当ブログにどんな検索ワードで跳んで来る方が多いのか観察していた時期がありました。
今は仕様が変ったのか、具体的なキーワードはよく分からなくなってしまいましたけど。
(私が分かってないだけかも。)
ちょくちょく見掛けたのが、例えば『怒る』。
あまりに一般的な単語過ぎてネット上には無数に存在するはずなのに、どんな確率でここまで跳んで来るのか不思議でした。
他に印象に残っているのは『ぅ(小さい “ う “ )』。
『ぅ』で いったい何を調べたかったのか?
因みに、当ブログ内では浜松の「あのお方」のお名前以外で使ったことは無いと思います。
そんな中、ここに跳んで来るキーワードで常に上位を占めていたのが
『EPIPHONE CASINO JLモデル』
あるいは、それに類する『エピフォン/カジノ/ジョン・レノン モデル』などといった関連語句の組み合わせ。
理由は明白です。
もう 5年も前になりますが、全 3回に渡る連載記事をしたためております。
● 2013年9月11日(水) 記事
” なんちゃって " にもほどがある、『 EPIPHONE CASINO 』JLモデル。(前編)
● 同日記事
” なんちゃって " にもほどがある、『 EPIPHONE CASINO 』JLモデル。(中編)
● 2013年9月13日(金) 記事
” なんちゃって " にもほどがある、『 EPIPHONE CASINO 』JLモデル。(後編)
記事の概要は、
~ 手持ちの『EPIPHONE CASINO』を “ ジョンレノン仕様 “ に改造する。
という、約 20年間に及ぶ壮大な(?)プロジェクト(??)の顛末の記述。
但し。
本気で情報をお探しの方にはお叱りを受けそうな内容でございます。
とはいえ、この記事が検索の上位に出て来るとは到底思えませぬ。
恐らく真っ当な記事を掘りに掘った挙げ句の、その最後の最後に辿り着いた海底のヘドロみたいなところかと思うので、最初から内容に期待はされていないはず。
従って、実害はほとんどないのではないかと・・・。
~~~~~~~
↑ という枕部分を記述したのが実はもう 2年以上前でした。
ちょっと気になって改めて Google で『EPIPHONE CASINO JLモデル』の組み合わせで検索してみたら・・・。
(↑ 2018年12月9日 の検索結果画面)
正直、冷や汗出ましたけど。(苦)
先に宣言しちゃいます。
今回「第2弾」とも言うべき 全4回(予定)の連載企画記事となりますが、前回の カジノ にも増して “ なんちゃって “ 度高し。
従って、
『Rickenbacker 325 JLモデル』
あるいは、それに類する『リッケンバッカー/325/ジョン・レノン モデル』といった検索ワードで跳んで来られた方々にとって有益な情報は一切含まれておりませんので悪しからず。
(以下、なんだか少~しだけ罪悪感を感じつつ本編へ・・・。)
~~~~~~~
ジョン・レノン の使用エレキギターとして思い当たる、『EPIPHONE CASINO』と双璧を成すもう 1本。
『Rickenbacker 325』
前回企画記事の カジノ に関しては、改造のベースとなるギターはリイシューものながら、ズバリ『EPIPHONE CASINO』そのもの。即ち “ ホンモノ “ です。
・・・ではあるものの。
改造結果の「ジョンレノン仕様」の解釈に私の主観がてんこ盛りな故の ” なんちゃって ” なわけでした。
ざっとおさらいをしますと。
これ ↓ が
(シンコー・ミュージック・ムック「エレキ・ギター・ブック 2」 より)
本来なら、こう ↓ なるはずが・・・。
(同上)
結果、こんな仕上がり ↓ になりました。
(私が “ 改造 “ した実物)
というお話。
いきなり横道に逸れます。
今回 当記事まとめに当たって手元の資料をさらい直していた際に発掘。
1992年の ジョン・レノン展『JHON LENNON DAYS 「ジョン・レノン、もう一つの魂」』のパンフに記載の Epiphone Casino ジョン・レノン使用機。
上記連載『中編』であやふやに触れておりましたが、確かに 1弦が切れてます。
んが。
コントロールが 4個ともゴールドのハットノブ(メタルトップ)で キレイに揃ってしまってますけど・・・。
誰かが何らかの意図でリペアしたってことだと思うのですが、これってアリなのか?
因みに、シンコー・ミュージックの『エレキ・ギター・ブック 2』の方は 1998年発行。
掲載写真の出典に「David Behl / Lennon Photo Archive」とだけクレジットがありますが、撮影時期は分かりません。
現存するホントの最終形態は いったいどっちなのか?
まあ、いいや。
さて、今回は・・・。
元になるギター自体が既に “ なんちゃって “ でございます。
改造のベースとなったのは、
『Monogram MR-850G BLK』
という、リッケンバッカータイプのギター。
既に記憶が怪しいところもありますが。
確か 2014年頃に Monogram製の 325タイプ をたまたま楽器店で見掛けて、気になってネット検索。
当該ブランドの素性についてはよくは存じませんが、オリジナルからコピーまでを扱っていて リッケンタイプ についても割とマジメな造りの(・・・という印象の)複数機種がラインアップされてました。
店頭で観た現物も けっこう好感の持てる仕上がりだったかと。
Monogram には 325(に類する)タイプ だけでも計 8種ほどのバリエーションが存在。
(2018年12月 現在、『生産完了モデル』のページにまとめられてます。)
少しずつ仕様を変えて数量限定で生産されていた模様。
私が気付いた時点では、同社の言うところの「ジョンレノンタイプ」は既に生産終了でした。
その時期は、辛うじてゴールドピックガード(2層)のタイプのみが「再生産予約受付中」という状況。
他に選択肢は無かったので、具体的な再販時期の見込みも分からないまま予約を入れました。
それから約半年後くらいだったかと。
半ば諦め掛けていたところにようやく再生産の案内が届き、正式発注と相成りました。
その間に、実は “ 本来欲しかったタイプ “ の白ピックガード(2層)のモノが再販された気がしますが、そこはスルーすることに。
そもそも今回もスタート時点で既に “ なんちゃって “ 前提なので、この際どっちでもいいや・・・という感じ。
しかも・・・。
実際に購入したのは、正確に言うと『325』タイプではなく。
『350』タイプのコピーなのでございます。
825(325のコピー)がショートスケールなのに対し、850(350のコピー)はミディアムスケールの設定。
(その比較画像が → こちら。)
ボディ自体は共通(のはず)なので、明らかに ブリッジの位置関係や/ピックアップ配置のピッチが違います。
が。
ピックアップに関しては、むしろ 850 の方がホンモノの 325 のピッチに近い気がする。
(350 はもっとピッチが広くて間延びした感がありますので。)
なんだか入り組んだ状況ではありますが、完成の暁には とある実用目的に使用するという目論見があるので演奏面での “ 実用性 “ を優先して、ミディアムスケールの 850 を選択いたしました。
そんな感じで、ただでさえ面倒臭い話なのに尚更ややこしいことになっております。
・・・と。
ここまでが前置きの前置き。
『Rickenbacker 325 “ 風 ”』JLモデル に関しては、カジノ の時以上に紆余曲折があって正直 どこから切り込んだらよいのか未だにまとまっておりません。
書きながら考えます。
では。
ようやくここからが前置き。
まずは、目標となる
『Rickenbacker 325』JLモデル
について。
ジョン・レノン が使った 325モデルにはいくつかの個体があり、更に時期によって色々と手を加えられたりといった感じで細かい仕様の変遷も含めると特定の仕様に絞り込むのが難しい。
ってゆーか、正直 未だに詳しくは存じません。
最初の個体については元々ナチュラルフィニッシュだったものを後に黒に塗装して、更にまた塗装を剥がしたとか。
恐らくこれ ↓ が現存する最終形態。
(シンコー・ミュージック・ムック「エレキ・ギター・ブック 2」 より)
あと、私が実物を観たことある黒い個体。
こちら ↓ は 1990年の ジョン・レノン展『Happy Birthday, Jhon.』にて展示されたもの。
こうなってくると、もう “ 正解 “ が 有るような/無いような・・・。
故に、 “ なんちゃって “ を許容する隙間も生まれるってことでよろしいかと。(予防線)
私が ジョン・レノン使用のギターに関心を持ち始めた経緯などは、これまた前述の前回連載企画の『前編』に。
中学1年生のころ、ビートルズ の いわゆる『赤盤』を購入。
その時にオマケでもらったポスターで、ジョン が抱えている “ 黒いギター “ を認識したのに端を発します。
その黒いギター、当時 兄が持ってた『グレコ』のカタログに “ それらしきモノ “ があったのは知ってました。
さらに、『アリア プロ II』の方にも。
例えば『フェンダー・ストラトキャスター』やら『ギブソン・レスポール』なんかはむしろ『二光』の通販カタログでそのコピーモデル(Tomson社製)をさんざん眺めていたこともありまして。
何とな~くではありますがその 2機種が「エレキ界ではスタンダードな存在」なのだという認識は持ってました。
一方、グレコ や アリプロ のカタログに載っている リッケンのコピーモデルや/いわゆる『レッド・スペシャル』モデル などについては何故か相対的に価格も高いし/何だかもったいぶった感じだし、その意味するところはよく分かっておりませんでした。
徐々に、それらが実在のミュージシャンの使用機のコピーなのだと認識。
となると・・・。
ジョンが使っていたギター(のコピーモデル)となれば、
「それ、欲しい!」
ってなるのは自然な流れ。
リッケン 325(のコピー)は、私が人生で初めて積極的に「欲しい!」と思ったギターなのでした。
ただ。
“ ホンモノ “ の リッケンバッカー なんてのは全く雲の上の そのまた上の上くらいの存在。
当時 中~高校生 の私にとっての 20数万円とかいう大金、一生掛かっても払える気がしない金額でしたし。
(そもそも地元の楽器店で “ ホンモノ “ にお目に掛かったことはなかった。)
多少なりとも現実味があるのは、
~ 7~8万円のコピーモデルの方をどうすれば買えるか?
というのが関の山。
月の小遣いのやり繰りや/お年玉など、その実現の皮算用ばかりを頭に巡らせておりました。
またまた ちょっと脇道へ。
1980年前後といったら、グレコ や トーカイ などの日本メーカーが往年の名機であるところの ストラト/レスポール の良質なコピーモデルをこぞって手掛けていた時代。
“ 本家 “ については、その後 しばらく経ってからようやくリイシューモデルなどでセルフコピーを始めたのだったと記憶しております。
その辺りの事情は勝手な想像ですが、リイシューに踏み込むには「過去の自身を超えられない。」というプライドが二の足を踏ませつつも、「売れると分かっててみすみす商売のネタを逃す手もなかろう。」というジレンマもあったのではないかと。
量産ギターはあくまで工業製品だと思うので。
本来なら、メーカーにしてみれば後発の製品の方が「より よいモノ」として開発/改良を続けている “ はず “ です。
過去の製品の方が評価高かったらメーカーとしては面目丸潰れ。
例えば、よい木材が手に入った時代とか/職人の技が卓越していた時代といった「実」の部分に対する評価ならまだしも。
「実」の伴わない「ノスタルジー」だけで過去のモノが高く評価されることには面白くないところもあるでしょう。
(まあ、実際にはありがちな お話なんですけど・・・。)
工業製品としては “ 劣化 “ なのに、経年変化による “ 味わい “ みたいな都市伝説レベルの話と向き合わなければならないメーカーは大変なんだろうな~と思います。
リッケンバッカー についてもリイシュー参入は遅かった気がします。
単純にその可能性に “ 気付いていなかった “ だけなのかも知れませんが、少なくとも 1980年頃に入手したカタログ(輸入代理店の『黒澤楽器』発行)には、ビートルズものの気配すらありません。
(でも何故か表紙は「トースタートップ」のオールドタイプ。)
尤も。
もし リッケンバッカー社 の存続がそもそも ビートルズ 人気に支えられたものだとしたら、少なくとも間接的には ビートルズ を背景に抱えていたとも言えるのかも・・・ってのは余計なお世話。
後に ジョン・レノン/ジョージ・ハリスン/ポール・マッカートニー それぞれのシグネチャーモデルなどを発売、現在でも不定期に生産されているモノもあるようです。
(こちら ↑ は『Vintage Series』のカタログ。「1993年」のクレジットあり。)
リッケンバッカー はかなり厳格な計画生産制を敷いているらしく、常に品薄状態とのウワサも耳にいたします。
そんな事情も含めて “ ホンモノ “ は入手困難。
ってゆーか。
高校生当時ならともかく。
今は流石に私も もういいオトナなんだし、中古でも何でも “ ホンモノ “ を入手しさえすればそこでスッキリ解決。
(あ、この場合の “ ホンモノ “ ってのはあくまで「リイシュー」の想定ですけど。)
いちいち “ なんちゃって “ がどうのとか断らなくてもよいお話。
・・・なんですが。
「そうじゃないんだよね~。」というのが我ながら面倒臭いところ。
知らないことは知らないままにして 独り妄想を巡らせて悶々とするのが好きなタチなので。
325 についても、本気で(例えばビス 1本にまで)拘り抜いてリアルに再現を試みていらっしゃる方々の存在というのも、ネットや雑誌やらで拝見して全く知らぬわけでもないのですが・・・。
私自身はあくまで「私の中の落とし処」を目指す所存におります故。
あと、もうひとつ私が “ ホンモノ “ に手を出さない(出せない)理由が。
それは・・・。
~ “ ホンモノ “ は、表面のラッカーが ぶよぶよになる可能性アリ。
なので、私の手には負えないと思うのです。
リッケン のベース(4003)が、ぶよぶよになってしまいました。
原因は定かではありませんが、現状の我が家に於ける楽器の保管環境と/私の楽器取り扱いメソッドが変わらない限りは同じ轍を踏む可能性大ということになります。
(何となく心当たりもありますが、真相は不明。)
カジノ の改造が約 20年に及ぶプロジェクトなら・・・。
今回の リッケン 325 は 、その構想(妄想)段階から数えれば 30年を超える超ビッグプロジェクト(???)でございます。
次回『その2/4』では、その構想(妄想)について。
(『その2/4』に つづく。)
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