こんにちは、MP935Tです。

本日はゲームミュージックな記録

2023年11月5日 吉祥寺ROCK JOINT GBにて催された
SoundLab MI Live!! Vol.4
こちらに参戦してきましたので、記憶が鮮明な内に感想を記録していこうかな~と思います(笑)
 
まだコロナ緩和の余波を感じた昨年のVol.3から約1年。
取り分けチョロQゲームシリーズの楽曲を聞きこみ、たまに演奏オフ会をしている私はこの日を待ちわびておりました!
(実はこの前の日にしこたまチョロQを演奏してきた)
  

ちなみに昨年の感想とかとかはこちら

会場で出迎えてくれたのは今回の赤基調のポスター
改めて記しますが、本ライブはゲーム音楽を作曲者様達が直々に演奏するという大変稀な?ライブ

確かにゲーム音楽と言えばコンサートなどの需要は近年増えてきている印象はあるが、いずれも王道のRPGシリーズや某ヒゲのおじさんなど飛び抜けたビッグタイトル故の需要ではないかと思います。

本ライブの趣旨を改めて整理する。
「やりすぎくらいがちょうどいい」をモットーにかかげるゲームソフト制作会社「タムソフト」
そのサウンドチームに在籍していた本山明燮、梅垣ルナ(いずれも1996年入社、チョロQ2と3でサウンド担当)、石村睦(1997年入社、チョロQ3でサウンド担当)らが当時手がけたゲームタイトルの音楽を中心に演奏!!

というかつてのゲームファンにとっては正しく「熱い夜」となるわけである。
 
細かく補足すると石村さんは前回はMCでの参加で今回は「梅垣さんのサポートキーボード」「効果音職人」「オケヒッツ職人」的なポジションでステージに上がる

 カラフルでかわいいビーズアート
関係者のお子さん作とかですかね?笑
こういうの懐かしい、なかなか見る機会もなく新鮮です✨

 お目当て・キーパーソンは御三方と念頭にありなからも忘れてはいけないのがドラマー大菊勉(温泉マニア)とベーシスト鳴海克泰(家系ラーメンマニア)。

この2人は2021年にコロナ禍でオンライン配信のみへと変更になるその以前よりメンバーとして決まっており(本山氏談)、昨年2022年には正式に演奏に加わり、決してサポートメンバーでは無いことを私達に知らしめてくれました。 
その経験を踏まえると前回よりもより磨きのかかったバンドサウンドになることでしょう。
 

その2021年無観客ライブ ダイジェスト 
実はこの時も吉祥寺RJGB。
今回このハコで有観客で開催できて良かったと本山さんはコメントしていました。
後述しますが、動画内のチョロQ3の7/8が絶大な人気とのこと

実は私も大学生時代は知人と「家系ラーメン武蔵家」を「帰宅」「実家」と崇め、血液の半分くらいがそのスープに染まったレベルですので、鳴海さんの家系ラーメンの話も聞きたいですね笑
最近は杉田家(新杉田)に行って感動しました(脱線)

ライブハウスあるある 長めの階段と地下

タムソフト社長からご立派な花が

SoundLab MIは本山さんと石村さんが現在在籍するゲーム音楽制作を主とする会社 2009年設立

これの10周年記念がVol.1ライブにあたるということです。

具体的な事業や実績ゲームタイトルはこちら

是非1度チェックしてみてください!


さて、前回はセットリストが全て事前に公開し、リハ動画が複数アップされ、事前情報ですら楽しみ!!という状況でしたが、今年はリハ動画の公開に留まりました。

 

開演前のステージ、ここからはじまるのです。
今回は3つの新しい要素がありました。
1つ目はトークパート、質問コーナーの実施
新しいといいつつも。2019年のライブでもあり、何やら闘神伝(タムソフトのゲームソフトタイトル)やチョロQのサウンドトラックの再販まで話が持ち上がった(らしい)

演奏に限らず、当時の話や楽曲にまつわるエピソードが関係者の言葉で聞けるのは大変有難い機会。
むしろこっち目当て!な人もいたのでは?笑

2つ目はディースリーパブリッシャー発ゲームソフトの楽曲演奏!
ディースリー(D3)パブリッシャーはプレイステーション1や2で「シンプルシリーズ」「THE ○○」と称して廉価でありながらシンプルで楽しいゲームソフトを大展開していました。
今回のライブではこれらのタイトルから演奏!ということで新曲披露の期待が高まってました。

3つ目はゲーム動画の同時展開!
ライブハウスにスクリーンを出して実際のゲーム画面を投影してMC中に解説するというなかなかない試みを実施。
はじめての人や知らないゲームソフトでも演奏前に予習させてくれる親切設計でした笑
閃乱カグラシリーズは一部際どいシーンもありましたね笑 お酒飲んでるおじさんズにはむしろウケてい多様な気もしますが笑
 
御託はここまで、演奏の感想を。。。(とにかく忘れない内に)

Set List
01 オープニングアクト (CHORO-Q2 OPENING THEME)
※演奏はなく、BGMとして流れた

02 チョロQタウン (チョロQ2)
03 7/8 (読み ななすらっしゅはち、チョロQ3 夏は夜コース)

04 リプレイ (チョロQ2)
05 ナギサ&ヴァーミリオンのテーマ (闘神伝3)
06 闘神伝 昴のテーマ (闘神伝 昴)

07 たけのこ市街 (THE タクシー2 運転手はやっぱり君だ!)
08 超最速! 族車キング ぼああっぷ 仏恥義理伝説2のテーマ (同タイトル)

==トークパート 質問コーナー==

09 黒影様に捧ぐ (雪泉のテーマ,閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-)

10 道本に違う (雅緋のテーマ,閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-)

11 じっちゃんの名にかけて (飛鳥転身後のテーマ,閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の真影-)

12 切り開け!称号への道のりを!(焔のテーマ,閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択-)

Enc1 オラガ村のテーマ バラードアレンジ (Knight & Baby)

Enc2 Knight & Baby メインテーマ (同タイトル)

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昨年よりパワーアップしたボリュームであった

Knight & Babyは現時点で唯一のタムソフト発IP作品として今年発売25周年を迎え、座席にいたタムソフト関係者(多分沢山いた。。。。笑)には私達プレイヤーとはまた違った感慨深いものがあったのではないだろうか
それをラストに立て続けに持ってきたのはびっくりした。

一方で、個人的本命であるチョロQパートではチョロQタウン (チョロQ2,1997)が新曲として演奏
これは梅垣ルナさんのバンドLu7のアルバムにChocolate Sundaeというタイトルでエッセンスを残して収録されており、ライブ演奏したという情報もある点から、演奏自体にアプローチしやすかったのではないかと伺える。

中間のアコースティックピアノ部分では下段にセットした鍵盤に身体を低くして弾く梅垣さんの姿が印象的でした。
閃乱カグラシリーズに比べると落ち着いた街中ドライブBGMな点からゆったりと本山さんのギターサウンドにも浸ることが出来た。

個人的に前回オープニングで盛り上げてくれた夏の山(チョロQ2,1997)の再演はなかったのは寂しかった。
ダイジェスト動画を割と見返し-聞き返ししているせいか、初参加した昨年に比べてると音楽的な新鮮さや感動さはどうしても薄く感じてしまったことは確かであった.... (これは闘神伝パートでも同様に感じた。)

また、前回は機材とハコやPAの影響からか?本山さんのギターの出音が小さい瞬間があり、これは今回改善されていたのだが、反面梅垣さんのキーボードの音は時たま聞こえにくい(こちらから鳴りを探しに行く感じ)場面があり、7/8(夏は夜コース)ではもう少し突き抜けるような音を浴びたいと感じた次第。
(でも7/8はやっぱめっちゃかっこいいのだ笑)

とはいえ、従来のゲーム関連業務と並行でライブ準備を行うのが如何に難しいかは素人の私には想像が出来ない、特に本山さんは昨年よりも準備力を入れている姿勢がSNSを通じて強く感じられました。

今後の新曲にも期待したい限りでございます。。。。🙏🏻🙏🏻🙏🏻

闘神伝コーナーは前回と同じ2曲、しかしこの2曲は好きなので個人的には嬉しい笑

ヴァーミリオンのテーマでは先の通り、若干鍵盤の「炸裂!」感は薄かったが一部音色のチョイスが変わっていたり細かい所の変化を楽しむことができた

闘神伝昴のテーマでは石村睦さんが登場
ボタンを1つ押せばあのSEが蘇る!!ということでその右手の動きを横目でチラチラと見てしまうのでした笑

 チョロQコーナーの次に素晴らしかったのが「たけのこ市街」(右 THEタクシー2より)と族車キングのメインテーマ(左)

とりわけ、たけのこ市街は私のTwitter(現X)チョロQ勢仲間内でも人気の曲で今回の演奏に喜びを上げていた。

同曲ではまず石村睦さんがnordで粘りのある(ミョンミョンした)シンセシウンドでメロディを取っていたのがとても印象的、譜面台で終始演奏時の表情は見えなかった笑

そしてなかなかゲーム中ではたどり着けない曲中間部のクリーンなギターソロ、ここだ醍醐味
その後の閃乱カグラコーナーではギャンギャンギュインギュインの本山さんのギターサウンドもここでは弦の弾きを感じるプレイングでした。

族車キング メインテーマなかなか度肝を抜かれた。
終わるかな?思ったらウォーキングベースにスイッチ。梅垣さんのアコースティックピアノのソロは確実にラテンやジャズを意識したフレージングで、個人的にこの日1番聞き入った。

この後もう1回テーマに戻ると思ったらグアっと持ち上げて終わる不思議なアレンジでもあった。

閃乱カグラシリーズは前回あったメタルメドレーや一部ミドルテンポな曲からは離れ4曲ともイケイケガンガン(ここで聴き疲れてしまってる人が居ないか少し不安ではあるが。。。笑)

個人的に良かったのは今回初めて聞いた「じっちゃんの名にかけて」 ここでも石村睦さんのポチッとなSEが炸裂していたのも印象的でした。

今回、会場物販では思考を凝らした様々なアイテムが陳列
私は缶バッジ(右)を無難にキープ
Tシャツも欲しかったが5000円オーバーの末断念。。。(これも円安影響と噛み締める)

梅垣さんの直近の新譜は購入していたので、クリアファイルを購入。
私は未だに紙ベースの楽譜なので重宝します。
他にも大菊さん選定の入浴剤などがありました笑
ライブハウスで入浴剤は初めてみました笑

トークパートは音楽的に対する御三方の意見などの定番なモノから特定の楽曲に対するマニアック系、一変して好きなおにぎりの具や粒あんこし餡論争なども繰り広げられてて、楽しかったです。

ここでこの日私達チョロQ界隈を最もザワつかせたのが「関係者席」と書かれた椅子に座っていたただならぬ重鎮感のおじ様。
しかし本山さんがこの方をトークパート内で「上司」と述べた瞬間、私たちの脳裏には1人の名前が出てくるのに時間は全くかからなかった
それが「中野恭宏」 

チョロQ1で田辺文雄さんと共にサウンド担当としてクレジットされており、(具体的にどの曲を作ったかというソースは残念ながらない)この令和になっても一切現在の情報が無かった言わばタムソフト×チョロQミュージックのラストピース的人物が突如として現れたのだ。
(しかもその右前ら辺に私は座っていた汗汗)

というのも前日私達は「チョロQ演奏オフ」と称して夏の山だの夏は夜だのチョロQタウンなどに加えてチョロQ1の楽曲も素人ながら演奏したりするのである笑

失礼を承知ながらも一言二言お話を伺えないかと願った次第ではあったが、残念ながらアンコール前にご退席されてしまい、終演後にその姿は既になかった。

人物を外観から推論を立てるのは大変失礼ではあるが、田辺さんや本山さん達が入社時には既に「上司」というポジションにいたという事実を踏まえるとご年齢がやや上に見えたのはある種合致がいったが、本山さんとのやり取りを見た感想としてはタムソフト社内でもかなり上のポジションに付いていた方なのではないだろうか。
(梅垣さんはセルフライブレポートで「長」と表現している)

このトークパートを初めとする会場のリアクションや年齢層を振り返るとゲーマー層と後はほぼタムソフト関係者という気がするが、チョロQのボディモデリングやコースエディットをした関係者がいたのならば話を聞きたかった。。。!と思う次第である
(ライブ会場は終演後に関係者飲み会っぽいのをやる雰囲気だったので居座るのはよろしくないと判断した)




トークパート後半では苦労話の1つとして梅垣ルナさんはチョロQ2のスタッフロールを挙げた。

私にとってはパレードらしいブラスやクラリネットの使い方が素晴らしく、さりげない?転調が好きな1曲だが、当時なかなかOKテイクが(中野さんから)出ずに、その中野さんにリフレッシュを命じられ、山梨で休暇を取ったというぶっ飛びエピソードであった笑

紆余曲折を感じつつも、一方で石村睦さんはこのコーナーでは

「閃乱カグラシリーズで手がけた曲は全て気に入っている(要約)」

とも述懐しており、作り手サイドも得意でやりやすいような時もあればなかなか難しくて苦労する場面があるという

更に、チョロQ3でSE手がけた本山さん(誰がどのSEなのかもさらに気になるが)は、夏の山コースで水にチョロQが飛び込む時のSEとその後の水中走行時のバブルのSEをめぐって、タムソフト社内の他チームと衝突した(要約)というエピソードも披露して下さり、私達が触れているゲームは色々な人達の想いや努力が詰まっている素晴らしいものだと改めて実感できた。

特に、チョロQのようなレースゲームはミニカー同様モデルとなる完成車メーカーの許諾、チョロQの商標権であるとタカラ(タカラトミー)の許諾、そしてゲームソフト開発会社のタムソフトと様々な権利関係が渦巻いており、昨年同様のライブが行われるのも許諾が取れているからである。

改めてこれに感謝するとと共に、是非とも過去タイトルの再発再録、サウンドトラックの再販や未収録曲の発売、あわよくば新タイトルの登場を心より願う

(ここまで読む人はあんまりいないはず、ありがとうございます笑)