何と、仕事帰りに始めた東京光音製のパッシブフェーダー🎚️のオーヴァーホールが今日中におわりました。






こちらは、およそ50年前に作られた、東京光音製の業務用パッシブフェーダーです。入力された信号をスライダーで任意の寮減衰させる装置です。つまり、音を小さくする代物です。業務用機材から取り外されたか、その道のプロがワンオフで製作したものでしょう。

俺はpcでサウンドカードにプレイヤーを接続してレコードのデジタル化をているのですが、アンプの出力レヴェルが強過ぎて音が歪んだり割れたりするのが悩みでした。なので、音量を調整するデヴァイスが欲しいということで購入しました。

状態はシャーシーは錆びているものの動作は問題ないとのこと。さて、蓋を開けてみるとタムラのトランスがついてました。コの字型のフレームにデヴァイスをマウントし、フロントパネルとサイドパネルを被せる構造です。


ここからオーヴァーホール作業です。






ネジ留めしてある部品を外し、バラします。フレームは556とかピカールで磨き、錆を落とします。完全にはおちませんでしたが。スライダーを留めていた芋ネジも錆びていたので、錆とりをします。

外装はバスマジックリンで洗浄します。




スライダーも錆を取り、シャフトとか擦動部には注油します。


次は中身のお掃除です。アルコールを含ませた綿棒で、端子とか接点を清掃します。結構汚れていたようで綿棒は黒っぽくなりました。トランスの後ろにあるポテションメーター❓(正式名称は知らない)には、綿棒に染み込ませた接点復活剤を少量だけ塗ります。ちなみに接点復活剤はスプレーで大量にぶっかけてはいけませんよ。



最後は元通り組み直します。見た目はかなり綺麗になりました。組み終わりましたら、どきどきしながらオーディオ機器とPCに接続して、レコードを再生してPCの録音ソフトでモニタリングしてみます。

なんと、正常に音が出て音量調整出来るではありませんか。動作も極めてスムーズです。オーヴァーホールは大成功です。まさかうまくいくとは思いませんでした。

2本ほどネジのネジ山を潰してしまいましたが。あと、欲を言えばスライダーを動かすゴムベルトも新品に交換したいところでした。てか、代替品のごむべるとなんてあるんでしょうか。

音はめっちゃいいです。ヤフオクで別のLPADがたアッテネーターを購入したのですが、音は良くないし23接点しかなく丁度良いヴォリュームに調整出来ません。こちらのトランス式フェーダーのほうが断然音はいいです。

因みにげんざいヤマハのアンプをオーヴァーホール中ですが、部品がまだ揃わないのでフェーダーをオーヴァーホールしてみました。