スープの移動販売の件を相談した友人からかかってきた電話の内容は、
自分との電話を切った後に浜松町にあるオフィスビルの中で
お店をやらないかというオファーが来たというものだった。

彼は日本橋でインド料理店を経営していて、
そのお店の常連さんがとても美味しいカレーなので
今空きテナントになっている浜松町のオフィスビルで
出店してみないかという提案だった。

しかし、現地を見に行った彼はカレー屋さんは難しいと判断した。
何故なら、目の前がインド&イタリア料理店(これも不思議だが)だったからだ。

その浜松町のオフィスビルは駅から離れたところにあり、
お昼を食べるお店が少ないという状況だった。
そこに勤めている人はコンビニかコーヒーショップでパンやお弁当を買って食べるか、
少ないお店に並んで食べるか、弁当を持参するしかなかった。

そこで彼が考えたのが、イートイン、テイクアウトのベーカリーカフェだった。
彼は元々大手パンメーカーに勤めていたので、
パン屋さんとしての知識、ノウハウはしっかり持っている。

そして、このベーカリーカフェでトッピングとしてスープを出さないかというのが彼の提案だった。

これが初めて来た実店舗の話だった。
しかし、来た~!と喜んだのも束の間、世の中はそんなに甘くなかった。

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以前関わっていたプロジェクトにスープの市販化というものがあった。
しかし、実際に試作段階になってみるとロットの問題等あり、
思ったようにことは進まなかった。
それでもなにかいい方法がないかと考えて出てきた案が、
移動販売でまず知名度を上げていくということだった。

そこで、以前メロンパンの移動販売のビジネスの話を
自分に持ってきた友人に相談してみることにした。

彼の答は明確だった。
クルマの改造費、警察署への申請、場所の問題等を考えると割に合わない。
やるなら実店舗の方がいい。

ここでもやはり実店舗の話になった。
彼との電話を切った後、これも難しいなあと正直半分諦めた。

かといって他の案がすぐに出てくるわけでもなく、
相変わらずどうしたものかと考えていたところ、
次の日に彼から電話がかかってきた。

その内容はまさに実店舗の話だった。
ついにその時が来た!
と喜んだのは言うまでもない。

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実店舗が存在しない状況の中でもできることは全てやろうということで、
メニュー作りはしっかり進めていた。

実際に調理までして作った
■Acqua di una città natale ~故郷の水~
アクアパッツァ with 純米酒



■Dono dal mare(Free)

海の贈りものが沢山詰まったアクアパッツァのスープで締めのパスタ



その他のメニュー

アクアパッツァ
■Acqua che andò male ~狂った水~
アクアパッツァ with 赤ワイン
丸ごとトマトを使ったアクアパッツァで、
トマトを崩して味を調整しながらいただいてください。

☆Side Menu
■白アスパラガスのサラダ
■地場野菜の有機サラダ
■ルッコラサラダとパルミジャーノチーズのサラダ
■生ハムのサラダ
■オードブル盛り合わせ
■ソーセージのキャセロール焼きバケット添え

☆裏メニュー「Papa's」
■ジビエのスモーク
■スモークチーズ
■七面鳥のスモーク
■Il vecchio e il mare ~老人と海~



アイデアはとどまるところを知らず湧いてきて、
メニュー作りは順調に進んでいった。

そんなこんなしているうちに、とうとう新しい動きが始まった。
それは思ってもいない話からだった。

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とてもクオリティーが高く、価値あるものでも、世の中に知られていないものは沢山ある。
それを世に出していくための手法がブランディング。

ワインというとやはりフランス、イタリア、スペインあたりが一般的に知られていて、
ここ数年ではチリ、南アフリカ、オーストラリアなどのニューワールドのワインが注目されている。

そんな中でスロベニアとなると、
国自体の知名度が低いのでクオリティーの高いナチュラルワインですと言ったところで???となる。
そこでブランディングということになるのだが、どうしたものか。

と考えていたところ、
ある日本酒、それも世界特許を持っている酒蔵のブランディングをしている人間から、
スロベニアのナチュラルワインは素晴らしいのでこちらもやりますという信じられないような話が来た。

そして、アッと言う間にそのためのルートを繋いでくれ、
スロベニア ナチュラルワインのブランディングがスタートした。

Food & Beverage Dep.
三人目はアドバイザーでなくスーパーバイザーとなった。

とはいっても、この時点では実際にお店は存在しないのだが。

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2年ほど前から自分専用のオリジナルブレンド珈琲「カントリージェントルマンブレンド」を
茅ヶ崎 珈琲豆専門店『珈房』で創ってもらっていた。
その時の自分の環境や気分で創ってもらっていたので、
バージョンでいうと最初のストロング系から苦み増し系、酸味増し系、甘み増し系など5タイプある。

そして今年始めに知り合いから教えてもらった伝説のチーズケーキ
『LEON』のチーズケーキを食べたところ、
あまりの美味しさにこれに合わせた珈琲が飲みたくなり創ってもらうことにした。


そして、『珈房』にチーズケーキを持ち込み、オーナーに実際に食べてもらった。

「これは。。。」

第一声がそんな感じなので、彼の中でこのチーズケーキに合う珈琲のイメージが錯綜したのだと思う。
普段ならサッと出てくる試作も今回は熟考した後、2つのタイプを出してきた。


ライトなテイストのものとフルボディ的なテイストのもの。
どちらも合うのだが、今回はあえてフルボディ的なブレンドに決めた。


そして出来上がったのが、『LEON』チーズケーキに合わせるためにだけブレンドされた
「カントリージェントルマンブレンド with LEON」


これで、お店で出すオリジナルブレンド珈琲は決まった。
とはいっても、この時点では実際にお店は存在しないのだが。

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