2014年5月2日(金)


今日はよく晴れて、川沿いに咲く菜の花の色が緑に映えていた。



澄んだ水が流れる美しい川。 風に静かに揺れる草花と木々。

土手で犬を連れて散歩しているおばあさん。

友達とふざけ合いながら楽しそうに歩く子ども。

そんな風景を眺めていると、それだけで心が穏やかになる。



午前中はタコ焼きサロンを開催すべく、大槌第7仮設団地へ。
天気が良いので、屋外に張ったテントの下で行うことになった。



今日は14名の方がお越しになって大盛況。
「これ楽しいねぇ」という声が何度も上がり、タコ焼きをひっくり返す手は大忙し。みんなで和気あいあい喋って、焼いて、美味しそうに召し上がっていた。

外で開催すると自然と声が掛け合えるし、通りがかった人も気軽に参加できるのでいいなと思った。



昼休み、喫茶 夢宇民の隣に仮設店舗を構えている理容師のSさんを訪ねた。Sさんは快く迎え入れてくれ、私たちは店内の椅子に座って暫くお喋りをした。


町内に長年店を構えていたSさんは、震災後も元の場所に仮設店舗を建てて営業を始めたが、盛土工事の進捗に伴い移転を余儀なくされ、産業集積地に店を移して営業を再開したそうだ。

苦労されながらも、Sさんは町内で理容店を営み続けている。


こじんまりとした店内には、散髪用の椅子と鏡がひとつ。店の隅にライターのコレクションを見つけた。私が興味深げに眺めていると、「津波が来る前はもっとあったんだけどねぇ」と言っていた。

Sさんは町内の祭りで披露される伝統的な踊りの指導もされており、練習の時のお話を聞いていたら、踊りにかける情熱が伝わってきた。会話の節々に笑いを織り交ぜてくれて、初対面の私もすぐに打ち解けられた。「次に祭りがある時はおいで」と言って、帰り際にはカエルのストラップまで渡して下さった。

また一人、大槌町に戻ってきたら会いたい人が増えた。


今日の午後も、子どもの活動を見守りに子どもセンターへ。

屋根には、大きな鯉のぼりが気持ち良さそうに泳いでいた。



入り口のチューリップも色彩豊かにきれいに咲いていた。



子どもたちが折り紙やおもちゃで食べ物を作り、カフェごっこを始めた。私は小学2年生の女の子と、外国人の客になったという想定で、メニューにある果物の名前を英語で教えた。その子は英語を発音するのがとても楽しかったようで、一緒に何度も何度も注文していたら、合計金額が5千円近くになってしまい、支払う時に「オー・マイ・ガー!(Oh, my god.)」と言っていたのが可愛くて笑ってしまった。


その他にも英語の綴りと発音を教えたら、初めてなのに上手にアルファベットを書いて発音もできて、子どもの吸収の良さに驚いた。


学校に通って、勉強ができること。

友達とおしゃべりしたり、遊んだりできること。

そんな平穏に思えるような日常が、実はとても大切なんだと思い知った。


私たちには、いつ 何が起こるか分からない。

どんな状況下でも、子どもが学び遊べる場所を、大人が確保すること。

子どもが安心して日常生活を送れるように、見守ってあげること。

どこに居てもそういう姿勢を持てたらいいなと思う。



夜は大槌ベースのスタッフの皆さんと夕食を共にして、話すことができて嬉しかった。東京行きの夜行バスに乗る私を、スタッフNさんが最後まで見送ってくれた。出発する前に見上げた夜空には、星がたくさん輝いてとてもきれいだった。


大槌町でお世話になった皆さん、どうもありがとうございました。




過去の大槌町での体験記録もブログで残しています。→ こちら  

もし興味がありましたら是非ご覧ください。