私が幼少の頃の話をすると、りゅうはすぐ「それ自慢?」と口を尖らせる。
自慢だと?この私が人様に自慢できるようなことは、なにも無い。
器用貧乏なだけだ。
何かを極めるなんてこと、皆無だ。
なんとなく人並みに何でも出来るんだけれど、出来たら満足して止めてしまう。
そして、次々に興味が移ってしまって、気が付いたらタダの器用な便利屋と化しているのだ。
まぁ、飽きっぽいのだな。
だから、着々とキャリアを積むでなし、大金を手にするでもなし、平々凡々とした専業主婦をしながら、時折バンドを追っかけてギャーギャーと頭を狂わす、自堕落な人間に成り下がってしまった訳だ。
妹も、中学生になったあーちゃんのテスト順位を私にイチイチ報告してくる。
今日も、報告を受けたばかりだ。
ムカッとはしないけど、なんか自分の昔のことを思い出して悲しくなったのだ。
妹は、昔私に受けた仕打ちの仕返しとして、溜飲を下げているのだろうか?
仕打ちっつっても、私が彼女に何をしたのだろうか?と、思わんでもないが。
私は妹にとっての、目の上のたんこぶだったのかもしれないな。
彼女なりに、いろいろプレッシャーを感じていたのかもしれない。
私も、それなりに理由があってのことだったのだが、今は申し訳なく思ってる。
それで、気が晴れるのなら、いくらでも話すがよろしい。
あーちゃんの自慢話、いくらでも聞きますがな^^
(まぁ、あーちゃんは娘みたいなものがだから、カワイイのです)
しかし、私は人様に自慢するためではなくて、母のために頑張ってただけなんだけどな。
きっと、今のあーちゃんも、同じなんじゃないのかい!?
でも、あーちゃんは器用貧乏タイプではなく、コツコツ努力家タイプだから、そんな心配はいらないのかなぁ??
学年で一番をとる!って、意気揚々と素直に頑張れるあーちゃんが、ちょっと羨ましい。
私は、いつもツラかった。
勉強も成績を維持するのも、ツラかった。
私が妹の目の上のたんこぶだったように、私にもたんこぶがあったのだ。
同じ年の、従妹だ。
彼女は、私の母の妹の娘だ。
私が彼女に勝るものは、ほとんどなかった。
毎年リレーの選手だったことと、ちょびっとだけ背が高いこと以外、何一つ敵うモノが無かった。
Yちゃんは、歳の離れた優しい兄が二人いて、末っ子お姫様。
162cmのちょうどいい身長で、手足が長くてFカップ。
ピアノも上級で、書道(墨友)6段。
音楽のセンスも良い(守備範囲は、スターリンからフリッパーズまで)
某模試で、全国一桁。
東大進学を希望するも娘を離したくない父親の反対を受け、自宅から通える医大にイヤイヤ入学。
(イヤイヤなのは、血が苦手だから。)
医大も、首席入学の首席卒業。
現在、精神科医。夫は内科医。
しかも、困ったことに、私に自慢ひとつしなくて飄々とした良い子なのだ。
(ワガママは言うけどね)
こんなデッカイたんこぶがあったら、誰だって嫌になるだろう?
歳が同じだから、いちいち比べられるのだ。
叔母は母に対して自慢するような人ではないが、
祖父母が母に何かしら注文を付けていたようだ。
「もっと、がんばれ!」
「Yはできるのに、お前はダメだなぁ」
「そのくらいの成績じゃ、Yには追いつけんぞ」
あぁ、私はダメなんだなぁ。
何にも出来ないんだなぁ。
学年で5%以内の順位でも、祖父母に褒めて貰ったことは無い。
母に、劣等感を持たせてはいけないと思って、
なんとなーく頑張って来たけれど、
そもそも元来、私はそんなに出来は良くないのだ。
中2と高2の時に、鬱になった。
母は、自分のせいだと大層悲しんだ。
そんな母を見て、私も力不足を悔やんだ。
高校は四年行ってるし、国立大にも入れなかったし、四年制大学に行ってないのも私だけだ。
(まぁ、学校サボってライブに行ったりして音楽漬けになってたから、自業自得なのよね)
社会人になっても、教員免許持ちなんて腐るほどいるし、学校で働いても講師だし。
医療事務なんて仕事も、医師と比べられたら鼻くそみたいなもんだからな。
子供が出来るまでは、誰も私を評価しなかった。
40過ぎて、家のことをしっかりやって、母の死後実家の片づけを一人でやって・・・。
りゅうくんとそうくんが、ウソを付かない人懐っこい良い子に育ってくれたおかげで、ちょっとは評価されつつある。
こういった理由で、私は誰かと比べられるのも比べるのも、コワイのだ。
優劣をつけたり、順位をつけたり、そういうものは要らないと思ってる。
(でも、テストの順位は、相対評価として必要だわな)
誰かに必要とされる人間だったら、充分この世に存在する価値があるのだもの。
少なくとも、息子達は私を必要としているから。
私も母になって、少しづつ人間としての自信を取り戻しつつある。
でも、優しさとか心のゆとりとか、もっともっと必要だなぁ。
まだまだだなぁ~って思うのよ。
息子達と一緒に、私も成長していくしかないなぁって思う。
あー、また、自分語ってる。
イヤー・°・(ノД`)・°・
ご勘弁してけれー。
でもねぇ、こんな私を理解してくれるのは、亡き母とあの人しかいないなぁ~って思うんだ。
あの人なら、何も言わなくてもきっと分かってくれる。
そこが、私があの人に惹かれる理由なのだろうなぁ。
トシちゃん25歳、いつまで経っても25歳。わはははははー。
あぁ、また今日も穴掘って叫んでしまった。
でも、少し心が落ち着いたかな?(*´∀`*)