バランス | flighty life

バランス

日本に帰国して、もうすぐ3年になる。
やっぱり自分の愛すべき国なだけに、思った以上になじむことは簡単で、
さらに思った以上に毎日楽しく、充実した日々を過ごせている。
行く場所によっては、やっぱり「海外帰り」というレッテルを貼られ、
異端児扱いされることも少なくないが、
あたしを古くから知る友人や家族は、あたしが海外に行ったからこうなんじゃなくて、
もうずっと昔からこうなんだよってことを知ってる。
それに、「海外帰り」は事実なので、彼らの言うところの「海外帰り」って言葉に
どんな先入観があるのかはあたしの知ったところではないのだ。
なんとでも形容してくだされ!あたしは笑顔で全てを受け入れまっせ!というスタンス。
ある種の開き直りにも近いが、自分が自分であることを偽らずに全身で表現していると、
「海外帰り」と異端児扱いする人たちにも受け入れてもらえるようになり、
次第に仲良くやっていけるものなのだ。まぁ、素直が一番!

しかし、時間が経つにつれ、20代の半分を海外で過ごしてきたことが
日本の社会で生きて行くのに良くも悪くも大きな影響があることに気づく。
日本の社会での一般常識とか、そんなことはちょっとしたカルチャーショックみたいなもんで
大したことではないし、そもそも日本の一般常識を知らずして海外の現地企業で
日本人として働くことは不可能なのだ。
そこはカナダで働いていた頃、常にあたしが感じるジレンマだった。
社内で唯一の日本人スタッフとしてカナダ人の中で働くには、
カナディアナイズされてしまったほうが遥かに楽だが、
あたしは日本人と取引をしなくてはならないから、日本人らしさを絶対に失ってはいけないと思っていた。
カナダでバカにされないためには、いや、個人的にバカにされるだけならいいのだけど、
それが仕事に影響するのは最高に面白くないので、
日本人よりも日本語ができなくてはいけないし、カナダ人と同じように英語もできなくてはいけない。
そういうあたしの中の、普段滅多に現れることのない完璧主義みたいな部分が
カナダ生活を支えてくれていたことは間違いない。

今、日本の社会で付き合いのある人々の多くは、
すでに10年以上社会人を日本でやってきている人ばかり。
みんないろんな苦労や転職を重ねて、今は自分なりの余裕みたいなものを手にしていて
仕事も難なくこなし、結婚したり、趣味にお金や時間を投じることができている。
あたしは、日本ではまだまだそこにはたどりついていなくて、
なりたい自分になるためとか、まだまだ努力をしなければならないことが山積みなのだ。
そこの温度差が、ちょっと時につらいこともあるんだけど、
あたしはただ別の時間を過ごしてきたってだけで、やっぱりあんまり関係ないなとも思う。
もう少し自分に厳しくなれれば、理想に近づくのも早いのかもしれないけど、
楽しい誘惑には、わかっていながら簡単に負けちゃうし、それはそれで楽しいので良し。
うまくバランスをとって毎日過ごすことを心がける今日この頃。

Cheers!!