わたしにできること | flighty life

わたしにできること

もう、テレビも見たくないくらい死者数がどんどん増えて行く。

わたしは親戚が福島にたくさんいるから、
昨日は電話で「とにかく考えずに東京に逃げてきてほしい」と説得して、
夜に決断してくれたみたいだけど、海沿いの道は津波で通れないから
逃げるに逃げられない状態なのか再び連絡が途絶えてしまって、
もうどうしたらいいのかわからない。

近所に住むカナダ時代からの親友であるひっとん のおばあさんの家が津波で流され、
誰とも連絡がとれない状態だと聞いた。
その場所は、今ずっとニュースでやっている南三陸町の辺りで、
人口17800人のうち、1万人が安否不明というところ。
おばあさんの家は海から100メートルくらいの場所だそうだ。
とにかく無事であることを願うばかり。
こういうことを近いところで聞くと、すでに他人事ではないので、
自分は無力だけど思いつくことは何でもしてみようと思う。

まず、facebookとかで心配してくれている世界中の友人に
海外のニュースが報道しきれない現実を伝えて自分の安否を知らせた。
メールもたくさん来る。カナダのシンガーであるLori Nuic という人がいるのだけど、
彼女がとても愛のあるメールをくれて、ひらめいた。
彼女のように影響力のある人に広めてもらったら募金とかが増えるかも。

その後に、恐らく海外での報道を見て、あたしに聞くに聞けないであろう友人たちにメールをした。
あたしが経験したこと、何が起こっているか、今はどんな状況かを。
「5ドルでいいから募金して!でも詐欺には気をつけてね」とお願いした。
普段あたしは人に頼ったりすることがほとんどないから、こんな時くらいは許されるだろう。
しかも、カナダ人は困っている人を助ける精神がかなり強いから。

facebookはリアル友達ばかりだけど、現状をアップデート。リアルタイムで知ってもらいたい。
その時に気づいたのだけど、先述のひっとんも、
もう一人のご近所さんヤスくん も英語で同じようにしていた。

ひっとんはテレビに出たり、モデルとして活躍しているし、
ヤスくんもミュージシャンで影響力のある人なので、とても心強い。

昨日は弟と祖母の見舞いに行き、その後実家に戻ったのだけど、
スカイツリーのふもとにはさすがに見物客がほとんどいなくて
押上駅周辺はスカイツリーの建設前みたいな静かな雰囲気でとにかく落ち着いた。
弟と実家を出た時、目の前のスカイツリーを見て、
「もしアレがこっちに倒れたら、やっぱりウチは終わるね。」と話したけど、
もし直下型が来て、それで倒れなかったとしても、周辺の建物と一緒に液状化現象で沈むのだろう。

看護婦をやっている幼馴染とも連絡がついた。
地震の時彼女は勤務中で、体中アザだらけになりながら患者を守ったらしい。
祖母の見舞いに行ったときに、いざって時には看護婦も自分で動けないような年寄りや病人をほったらかして
逃げてしまうのではないかと不安に感じていたので余計に感動した。

地元にいる時に観光客らしい外国人二人組が、
「帰国の飛行機が飛ぶのか旅行会社に確認したいけどなぜか英語を話せる人に繋がらなくて困っている」
と横で話していたので、「あたしが代わりに聞いてあげるわ」と声をかけた。
こういうことをすると、困っている外国人にやたらめったら話かけたりするのは恥ずかしいから本当にやめてほしいといつも弟に言われるのだけど、それは弟がずっと日本にいて、
自分が海外で困って現地の人に助けてもらったりしたことがないから
そんな風に思うんだといつも反論している。
だけど弟も今回そういうのがわかったんじゃないかしら。

せっかく日本くんだりまで来てくれて、しかもこんな恐ろしい目にあって
少しでも良い思いをして帰国して欲しいと思うし、
日本人としての自覚と誇りがあれば「恥ずかしい」なんて思わないはず。
それを帰国した後に、その人の国のその人の家族や友人に「日本は良かった」と伝えてもらうことが、
将来的に日本を豊かな国にすることに繋がると思うしね。
確かに弟にはできないことかもしれないけど、それが今わたしにできることだ。

Cheers