NBA選手と背比べ
今日もガンガン雪が降りまくるトロント。
冬の楽しみってなんだろう??
やっぱりホッケーだろうか?
いやいや、それだけではない。トロントにはNBAのチームがある。
その名はトロントラプターズ!
しかし、弱小!
特にビンス・カーターがいなくなって、今年はますますダメだろう・・・。
私は結構バスケットボールが好きなので、
日本にいた頃からNBAを見に行きたいと思っていた。
だからトロントに行ったら弱くても何でもいいから絶対見に行こうと思っていた。
トロントでの最初の年、私はあるサンドイッチ屋さんで働いていた。
エチオピア出身のボスはNBAが大好きで、冬は毎日バスケの話をしていたもんだ。
そんなある日、ラプターズの選手アントニオ・デイビスが客として現れた!
目を大きく見開いて驚いていた普段はなまけもののボスは
私をどけて彼に話し掛け、サンドイッチを作った。
大きなアントニオの手は大きく、私には大きすぎるベーグルも彼の手の中では小さく見えた。
アントニオはでかすぎるため、ベーコンエッグの卵は2個頼んだ。
アントニオが店を出て行った後、ボスはため息をつきながら
「僕はシャイなんだよな・・・。まともな話ができなかった・・・。。。・゚・(ノД`)・゚・。」
と落ち込んでいた。
アンタ、アントニオに恋してるわけでもなしに・・・(;´Д`)。とツッコミたくなった。
そして次の日もアントニオが来た。
ボスはカメラを持ってきていたが、一緒に写真を撮って欲しいと切り出せず
またもチャンスを失った・・・。
私はボスに「彼は向かいのホテルに滞在してるんだから明日も来るよ。(;´Д`)ヽ」
と慰めた。
ボスは自分に飽きれてすっかり落ち込み、その日は全く仕事をしなかった。
そしてまた次の日。
ボスは朝から「ラプターズのトロントでの試合は今日で最後だ!今日こそは!」
と息巻いていた。
来るのか?来ないのか?
私達は緊張していた。
そしてついにベーコンエッグサンドイッチを求めてアントニオが現れた!
ボスは彼にサンドイッチをつくりながら今日は饒舌に話し掛けている。
ボス「ラプターズはここんとこ調子がいいじゃないか!アントニオ!(・∀・)」
私は心の中で「そうだろうか?」と首をかしげてしまったが、
ボスは緊張をおさえ、頑張って彼に話し掛けているのだ!
ガンバレ!!!私はまるで子供を見守っているような気分だった。
が、アントニオにサンドイッチを渡したあと、ボスはいつものように奥のオフィスに戻ってきた。
アントニオは客席で小さなベーグルをもくもくと食べている。
私はモジモジするボスの背中を押すが躊躇している。
そこに、ルイ・ヴィトンのバッグを持った下品な金持ちの白人のおばちゃんが
アントニオに駆け寄り、サインを求めた!
ボスはそこに便乗してアントニオに駆け寄り、私を指差しこう言った。
「あの子が君の大ファンで写真を一緒に撮りたいらしいんだが・・・。 ゚+.ヽ(*´∀`*)ノ ゚+.゚ 」
Σ(゚Д゚;エーッ!! (あたしかよ!?)
まぁ、彼は勇気を出してアントニオに頼むことができたのだ。
ボスは私を目で促した。 「早く来い!」と。
そして写真を撮った。
天井に頭が届きそうなアントニオにムリヤリ肩を組んで
今まで見たことのないような笑顔のボスと、なんだかわからん無表情な私。
アントニオが帰った後も超ご機嫌なボスはいつになく一生懸命働いた。
鼻歌を歌いながら「flighty, 君のおかげだよ! (〃∇〃)」と。
いい思い出だ。
この日の写真は今でも私の宝物である。