あるところに 疑い深い彼女がおったとさ
彼女は いくども 大病を患い手術 入退院を
繰り返しておった
すでに ３個の内臓を 失ったとか聞いた話じゃ
あれは いつだったか
ある朝 いきなり歩けなくなり 病院へ行ったところ
たいした病じゃないから 薬と杖で 生活してケロ と医者に言われたそうな
そのころは まだ医者を信じる気持ちがあったらしいから
ちゃんと言うこと聞いてね
しばらく経てども 歩けるどころか 寝起きにも苦労するようになり
病院を替えたそうな
彼女は言ってたな
役にたたない医者ほど 物を与えたがるって・・・・
ワシにも覚えがあるぞ もう年だからガタガタ言わねども
知ってるかい？ 彼女 膝の手術したらしいよ
最初の兆候からだと 月日は だいぶ経つけれども それで元気になれば
良かった 良かった
内緒だけんど
ここだけの 話があるで・・・・
彼女 医者の言うこと そっちのけで わがまま言ってたらしいよ
ワシの娘が働いてる病院だからね 筒抜けなんだよ
なんでも 歩けないくせに「外出」したらしい
しばらくして 「外泊」まで したと言うから あれは大した女じゃ
良くなると 「退院」を迫ったそうな
今にして思えば すべて 彼女の意のままに事は進んだな
娘が 目を剥いてグチッてたぞ
あんな患者はまれに居るけれど 身内かと思うと顔から
火が出るほど 恥ずかしい
とね
娘は 患者の気持ちなど 深く考えないから
そんな たわごとを吐いたんだよ
ワシなら理解できるな・・・彼女のことをさ
おかあしゃん
なにやら 長い文章ですが これは
フィクション？
それとも ノンフイクションですか
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ぼくの寝姿が不審だと おっしゃるのですか
すんまそん
すべて ノンフィクションで ございます
ステキな日々をあなたへ
