ヘッドハンティングされて・・・
いや、
先輩に誘われて転職した。
ら、
想像以上に忙しい現場だった。
けど、
すでに、先輩は、その会社では中心人物になっていて、
その先輩が、
「前の会社から引き抜いた」
って触れ込みのボクだったんで、
入ったとたんに、
すんごく「注目」されてるのを感じた。
ええ・・・????・・・・大丈夫かなぁ・・・
ちょっと不安に、
ちょっと「引いちゃう」くらい、・・・・プレッシャーを感じた。
とはいえ、
業界では、
「現場経験者」
すでに、中堅となったほどの経験年数がある。
やる仕事は、これまでと何らかわらない。
ふつーに仕事するだけで、
「やっぱり・・・・なかなかやるじゃん」
そんな評価になった。・・・・これには、こっちが肩透かしをくったくらいの感じだった。
・・・・いや・・・
これくらいは、当たり前にできるけど・・・・
要は、
新規参入「ベンチャー」
業界経験者が少なかった。
さらには、
現場の経験者は、もっと少なかった。
だから、
ボクは、
あっという間に「チームリーダー」ってな扱いになっていった。
先輩からも、
「ありがとうな」
って言われるし、ほんとうに良かった。
大成功の転職だと思った。
先輩は、
んとに、会社でも中心人物で、
なんか、
「颯爽」としてたんだよな。
むかしの、
「公務員」時代の方が、
合ってなかったって感じ。
あきらかに、
「ベンチャー企業」
そのカルチャーに合ってるって感じだった。
「違う人??」
ってくらい、
カッコよく見えたほどだ。
・・・・その先輩が「引き抜いてきた男」
社内での、ボクを見る目も、
なんだろう・・・
これまで、
人生で、味わったことのない感じだった。
こそばゆい・・・・ってのか、
なんだか、
「過大評価」されてるなぁ・・・・みたいな。
先輩の「七ひかり」が、後光のように光っていた。
・・・・でも、
いずれにしても、
こうして、
ボクは、
世間注目の「ベンチャー企業」
その正社員としての立場を手に入れたんだった。
チームリーダーだぜ。
5人の部下・・・ってか、仲間を束ねる立場になっていた。
・・・・しかもさぁ・・・
業界柄、
ほっとんど、女の子の部下。
会社も、女性社会だった。
「薔薇の園」って感じだったんだよな。
なんか、
常に、
「良い匂い」がしてたもん。