自分の中の別の自分 | ふるふるのブログ(特発性間質性肺炎に罹患して)

ふるふるのブログ(特発性間質性肺炎に罹患して)

PCに疎いですし、文章にも自信がありませんが、ブログを始めました。

病気、大好きなフルート演奏、家族など日々を綴っています。
よろしくお願いします。

告白


とても頑張る気持ちや、前向きな行動も私であることは事実なのですが、もうひとつの気持ちが私の中にあります。


どなたでも、ずっと育ってきた環境やいまの境遇に心底満足されていらっしゃるとは思いません。

苦しかったり、悲しかったり、羨んだり、悔しかったり、

いえ…

またマイナスばかりではく、辛かったから今がある、どん底から立ち上がった、など、私よりよっぽど苦労をされた方がいると感じます。
色んな人生がそこにあります。


私は幼少期を父の長期入院と言う環境の中で育ちました。一般的な小中学生よりは、不自由や努力をしたと思っていますが、でも、決して不幸ではありませんでした。周りの暖かい方の親切に助けていただいたのも事実です。


ただ、ずっと私には何かが足りない、欲しい欲しいと生きてきたのです。
もっと頑張れば、もっと何かできる…
人様に迷惑をかけてはいけない。
私がしっかりしないと。


いつ頃からだったでしょう。
50歳になったら、もういいな…と思う気持ちが自分の中で芽生え、その頃に寿命がきたらいいのに、と祈りにも似た気持ちが現れました。


あまりにそんな事を思うからでしょうか。
耳元で
「もういいよ」と聞こえたのです。

私が私に言ったのか、はたまた気のせい、空耳…

「よく頑張った」とも聞こえた、もういいよ、でした。

そんな思いに囚われ1年後に、いまの病気がわかったとき、ああ、これか、とホッとしたのです。


不快な印象をお持ちになったら、申し訳ありません。
医師に私の予後を確認してからますます、この解放された気持ちはなんだろう。

嬉しい、とも、悲しいとも、言葉に出来ない気持ちが胸いっぱいに広がり、ご苦労様と肩を撫でてもらったようで、胸が熱くなるのです。


それでも、モチベーションを上げるべく、意味があるのか無いのか分からない目標を掲げます。


酸素ボンベを外して元気に歩く。
軽々とフルートで難曲を吹く。
この病気の進行パターンを裏切る行動を残す。
主治医さんにとって、なんらかで初の患者になってやる。


そんな事を真剣に考えて、心の底を蹴るのです。



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