米国の私立大学の早期出願締め切りまで1ヶ月を切りました。
そんな時期にちょっと面白い記事をウオールストリート・ジャーナルに見つけました。
簡単にまとめると、最近の若い子は、北部の昔からのエリート大学じゃなくて、南部の大学を目指し始めた、ってお話です。ここに来て、やっと南部が北部に勝てそうだ、ってことですかね。
そう言えば、『風と共に去りぬ』の主人公スカーレット、南部のお嬢が恋慕するアシュレーだって北部のハーバード出で、レット・バトラーだってやっぱり北部のウェストポイントでしたよね。南部のお坊ちゃんたちも昔から北部の大学を目指した、ってことなんでしょうけど、最近、風向きが変わって来たらしいです。へえ。
誤解がないように言っておくと、南部のエリート大学であるデュークだとか、ヴァンダービルトだとか、チューレーンだとか、エモリーだとかには、昔から北部の優秀な学生が来ていたのは確かです。でも、最近の傾向は、昔からの名門私立じゃなくて、公立大学にまで、北部から学生が来るようになったらしいです。
下のグラフを見ると北東部の学生が2020年以降に急激に南部の州の大学に、集まって来ているのが分かります。ミシシッピ州に至っては2020−2022年で脅威の797%増加ですからねえ。半端ないです。
ついでに、サウス・キャロライナ大学に2020以降から北東部の学生が68%も増加したことを示しているグラフもお見せします。凄いですよね。
で、その理由なんですけど、アイビーリーグのあるニューイングランド地方とニューヨークでは、学内で政治的な分断があったりと、大学全体での一体感が失われて、キャンパスライフが楽しめないというか、無くなっていることが1番の原因じゃないかとウオールストリート・ジャーナルは推察しています。まあねえ。
それに比べて、南部の大学は、フットボールの試合に大学全体で盛り上がったりする楽しいキャンパスライフがソーシャルメディアでも沢山、ポストされていて、ティーンエイジャーたちの琴線に触れたってことらしいです。まあ、分かるかも。
だからと言って、ハーバードに行くのを止めて、アラバマ大学に行こう、とは思わないでしょうけど、カーネギーメロンとかタフツやのエンジニアリングに行くよりは、ジョージア・テックを選ぶ学生が増えているんじゃないかと囁かれているようです。
大学時代は、人生で最も充実した時間だと言っても過言ではないと思います。その大切な時間をどこで過ごすのか、よーく考えて下さいね。
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