学習において大切なこと。
それは「素直さ」なのではないでしょうか。
今日は、学習にあたって大切な姿勢のお話です。
自分の経験と、学習塾の講師をしていた当時の経験を元に書いています。
1.「素直さ」とは
社労士試験の学習を続けていると、
「どの教材がいいんだろう」
「どう勉強するのが効率的か」
「このやり方で大丈夫…?」
…など、悩みが尽きませんよね。
わたし自身も、受験時代は何度も悩みました。 いろんな情報があふれている今だからこそ、迷ってしまう気持ち、とてもよくわかります。
そんな中で、学習の成果を上げていく人には、ある共通点があります。
それは、「素直」であること。
素直とは、言われたことを鵜呑みにすることではありません。
アドバイスや指導、実績ある方法を一度受け入れて、まずはその通りにやってみる。
「これは自分には合わない」と決めつけず、
「なるほど。じゃあ、まずやってみよう」と、
いったん受け止めてみる。そんな姿勢のことです。
たとえば、講師から「帰ったら、今日学習した範囲の過去問を解いてください。」と言われたとします。
このとき、「でも私はインプットが不安だから、まだやらないでおこう。」「他の人は○○って言ってたし…」と、自分の気持ちや、やり方を優先してしまうと、たちまち伸び悩んでしまいます。
これは独学でも同じです。
重要度別に「A・B・C」のランク付けがされている場合は、CランクよりAランクを優先して学習するということ。
これは自分が選んだテキストを信じて、素直に進む行動です。
①とにかく言われた通りにやってみる。
②やってみた結果、合う・合わないを判断し、自分にとっての最適なやり方を探す。
この順番が、とても大切なのです。
やってみてから、自分なりの調整をしても遅くはありません。
でも、最初から「これはムリ」と決めてしまうと、本当に自分に合っていた方法と巡り合う可能性を逃してしまうかも。
素直に、前向きに、自分の成長のために進んでいける人は、必ず伸びていきます。
反対に、うまくいかないときに「教材のせい」「時間がないから」と外に理由を求めるようになると、いつまで経っても改善の糸口が見つかりません。
どんなに良い教材や講義があっても、それを受け取る側の姿勢が「素直」でなければ、効果は半減してしまうということですね。
2.「学ぶ」=「真似ぶ」
突然ですが、わたしは「勉強」という言葉があまり好きではありません。
知らないことを「知る」「学ぶ」って本来は楽しいことのはずなのに。なぜ「強いる」という字を使うのだろう?と。
この文字が入っているために「勉強」に対してマイナスイメージを持っている人は多いんじゃないかな と密かに思っています。
一方、「学ぶ」は「真似ぶ」とも言うそうです。
まずは、講師やテキストを信じ、そのやり方を真似てやってみる。
そこから、はじめて自分の道が見えてくる。
そんな意味が込められているのかもしれません。
こんな風に思えると素敵だなと思うので、わたしは「勉強」ではなく、「学ぶ」や「学習」という言葉をつかっています。
もしかしたら、「勉強」が嫌になってきた方も、「今まさに、学んでいるんだ!」と思うだけで、見えてくる景色が違ってくるかもしれませんよ。
3. さいごに
これから夏に向けて、本格的な追い込みの時期に入っていきます。
焦る気持ちも出てくると思いますが、素直に自分と向き合いながら進んでいけるといいですね。
みなさんの努力が、結果につながりますように――
応援しています。