人の上に立ち、周りを引っ張ってゆく立場の人間に求められるものって?それがここの所の私のテーマであり、その答えの1つとして「コンセプト51」があります。

「『コンセプト51』って何?」と思われた方へ。ある意味特殊な世界に生きる人達が目標とするもの、とだけ書いておきます。でも、その特殊な世界に身を置く人達がやっている事は決して特殊な事ではなく、むしろ一般人以上に平凡な事をしようとしているに過ぎないし、人間らしく生きているに過ぎない、と私は思うのです。

 100人近い方を管理していると、かなりの曲者も居りまして、そんな中で私がもっとも苦手とするのが、根拠のないプライドだけで生きる方々です。

何故か管理する側の私たちを悉く毛嫌いしていた(憎んでいた?)方が居りまして、私たちを毛嫌いするが故に、派遣業界ではもっともタブーとされる行為に走り、挙げ句突然お辞めになりました。彼もやはり「根拠のないプライド」に取り憑かれた1人で、彼から見たら、私たちが何故管理者として皆さんをまとめていられるかが理解できなかったようです。聞くところによると、「何であんな馬鹿共が俺を管理する立場にいるんだ?」と。

確かに100人近いオペレーターさんを管理している私も、私の上司も、見る人から見たら、「足りなそうな奴ら」にしか見えないかもしれないから、そう思う人がいても仕方ないのかな?とか思ったりしない訳でもないけど、私は、そのいい加減に見える私の上司が、今のセンターに行く事を知っていたからこそ、お誘いを受けた時に話に乗ったし、それだけの物を持っている優秀な方なんです、仕事人としても、人間としても。そして残念ながら、ルール違反を犯した「プライド君」には人としてそれだけの魅力も、おそらく仕事人としての能力もなかったように思うのです。

それでも彼はテレマ業界を渡り歩いてきた人間である事と、かつてよそではリーダーをやっていた事もある、というプライドしかなかったんですね。残念ながら、何故私たちみたいなのが彼を管理する側にいるのかまで考える事ができなかったようです。

私は元来出世というものに興味はなく、どれだけ楽しく仕事をできるか、が働く上でもっとも大切にしてきた事で、だからどんな所でどんな仕事をしていても、その仕事を楽しむ事を考える。でも、本音を言うと、私は管理者なんかじゃなくオペレーターとして今の業界に関わりたい人間。最初の頃は事ある毎に言ってました。「『おまえみたいな奴が管理者になれるなら、俺がなってやる!』という方がいらっしゃいましたら、申し出てください。喜んでその方にお任せします。」と。パフォーマンスなんかじゃなく、本気でそう思っていたし、今でも思っています。管理なんかするより、クレーマーの相手をする方がどれだけ面白いか・・・。「プライド君」も申し出てくれれば、私は喜んで1オペレーターに戻ったのに、と残念に思います。でも、彼は最後まで私たちに直接文句を言う事はありませんでした。最後に1つだけアクションを起こしたようですが・・・。「あいつらに謝罪を求める!要求が通らないなら出る所に出てやる!」と派遣会社を脅したとか。

(そこまでやるなら直接言えよ!売られた喧嘩は買うぞ、躊躇わずに!)

 こっちも遊びで管理側にいる訳ではありません。私達のような「どうしようもない管理者」の元で働いてくれる皆さんの権利を守る為に、腹を括ってます。「プライド君」はご存じなかったでしょうが、彼のような方が居る為に、私達が日々どれだけ要らん事を言われているか・・・。周りのオペレーターさん達ともうまくやれない上に、自分の無能さを他人のせいにする、そんな方に他人の権利を奪う資格なんてないような気がするのですが・・・。

今思えば、彼に一番足りなかったのは、「あと少しだけ周りの人を好きになる事」だったと思うのです。周りの人間すべてを完全に好きになる事は不可能に近いと思います。でも私は苦手な人をも「1%だけ好きになる」様に心がけています

そんな私が、最近は忙しさ故、ついつい初心を忘れがちになっています。今回の「プライド君」の起こした「事件」は、私にとっては忘れつつあるものを再認識させてくれました。「一方的に彼を責めるのは間違っている。彼が『ささやかな反乱』を起こす前に、もっとしてやれた事があるのではないだろうか?」と。

 何綺麗事を、と思われても構わないんです。綺麗事であるかは、いつか必ず形になりますから。その為に私は日々、普通の人から見たらかなりヘビーな状況で、でもその状況を楽しみながら働いているのですから。皆さんも、今居る環境の中、「今より1%だけ周りを好きになる」事を心がけてみてください。きっと何かが変わります。実際に私は変わりましたから。でもストーカーまがいの行為だけはやめて欲しいかな。貴重な休日は1人で過ごしたい方なんで・・・。