木曜日に大きな転換があったと考えています。
市場のセンチメントが大きく改善したのを感じました。
前途多難ながらも、やや強気です。

直近1年のカナダドルの動き
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=cadjpy=x&d=c&k=c3&h=on&z=m

 → 水曜の夜に2ドルほど急落した後に、
   NY株式市場の反騰を受けて急反発。
   107加ドル台を回復しています。

直近1年の豪ドルの推移
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=audjpy=x&d=c&k=c3&h=on&z=m

 → こちらも同様です。
   振幅は加ドルよりも小さかったのですが、
   やはり96ドル台に復帰しています。

今週も水曜日を境に、一気に雰囲気の変わった一週間でした。
利下げより、その後の雇用統計悪化による急落を凌げたのが大きいと思います。
逆に、FOMC前後は意外にも穏やかな展開でした。

順を追って見てゆきましょう。

米FOMCが0.5%利下げ、成長への下振れリスク指摘(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200801310010.html

” 米連邦準備理事会(FRB)は30日の連邦公開市場委員会(FOMC)
 で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.5%引き下げ3.0
 %とした。追加利下げは大方の予想通りで、政策金利は2005年6月
 以来の低水準となった。
 22日に実施した0.75%の緊急利下げと合せると2週間足らずの間
 に1.25%の引き下げを実施したことになり、近年のFRBの緩和局
 面で最大級の下げ幅となった。
 今回の利下げ決定は全会一致ではなかった。フィッシャー委員(ダラス
 地区連銀総裁)は、FF金利の誘導目標の据え置きが好ましい、とし、
 反対票を投じた。
 FRBが利下げ決定を発表した後、米国株式市場はプラス圏に転じた。
 また、短期国債の価格は一時的に上昇、米ドル相場は下落した。
 FOMCの声明では「今回の政策措置は、これまでにとられた措置と合
 わせ、時間とともに緩やかな成長を促進し、経済活動に対するリスクを
 軽減する一助となるだろう。一方、成長への下振れリスクは引き続き存
 在する(downside risks to growth remain)」との認識を示し、今後
 の追加利下げに対して扉を開いておく構えを示した。
 ただし、1月22日の緊急利下げ後に発表されたFOMC声明では「成
 長に対するはっきりとした下向きリスク(appreciable downside risks
  to growth)」との表現が使われていた。政策当局者らが今や、政策金
 利はより適切な水準にある、と考えていることが示唆されている。
 〔中略〕
 同日発表された昨年第4・四半期の米国内総生産(GDP)速報値は年
 率換算で前期比プラス0.6%で、伸びが大幅に減速した。消費者が支出
 を手控え、住宅建設も落ち込んだ。また、2007年通年の成長率はプ
 ラス2.2%と、過去5年間で最も低い成長率となった。
 〔中略〕
 政策当局者は、金融市場の混乱長期化と信用収縮が法人や一般消費者の
 支出減少につながることを懸念している。今回のFOMC声明でも「金
 融市場は引き続きかなりの緊張下にあり(under considerable stress)、
 一部の企業や家計にとって信用は一段と収縮した」と指摘している。ま
 た「さらに、最近の情報は住宅市場の一段の収縮ならびに労働市場のあ
 る程度の軟化を示している」との認識を示している。〔以下略〕”

 → 前回の緊急利下げには「遅過ぎる」とのコメントがありましたが、
   現時点で判断する限り、利下げ時期はほぼ的確と言って良いでしょう。
   市場参加者のセンチメントは明らかに改善しています。

   但し米景況の後退基調は歴然としており、米ドルから
   他の通貨への逃避が2008年の主旋律となるでしょう。

   次の焦点は、資源市況がどうなるか、だと考えます。
   それが大崩れしなければ、資源国通貨にはまさに天恵です。

NYダウが207ドル上昇、信用不安和らぎ急騰(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/update/0201/TKY200802010001.html

” 1月31日のニューヨーク株式市場は、大企業で構成するダウ工業株平
 均が前日終値比207.53ドル高の1万2650.36ドルとなり、
 2日ぶりに反発した。米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローン
 関連の損失拡大や景気の先行き不安を背景に一時は大幅安となったが、
 「モノライン」と呼ばれる金融保証会社の信用不安が和らいだことで反
 転した。
 モノライン最大手のMBIAは同日、07年10~12月決算でサブプ
 ライム関連の損失を計上し当期赤字に転落した、と発表した。ただ、発
 表済みの資本増強策より資金調達を増やし、格下げを回避する姿勢を強
 調。これが好感され、ダウ平均は一時、同259.55ドル高まで上昇し
 た。
 同日朝は、雇用関連統計が事前の予想を下回ったことなどから売り注文
 が先行し、ダウは一時、同192.90ドルまで下落。米経済への先行き
 不安は根強く、不安定な値動きが続いている。”

 → 私が大きな転換を感じたのはこの日です。
   雇用統計で悪い数字が出てきてNYが急落、
   しかしそのあと急激に下落幅が縮小して逆に大きく反騰しました。

   マーケット参加者が「これ以上の悪材料は限られているだろう」
   と思い始めているのではないかと私は判断しています。

カナダ中銀、追加利下げの可能性をあらためて示唆(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200801310064.html

” カナダ銀行(中央銀行)のジェンキンズ上級副総裁は30日、議会の委
 員会で、追加利下げを実施する可能性をあらためて示唆した。国内経済
 がカナダドル高に順応しつつあるとの認識も示した。
 同上級副総裁は、減速傾向にある国内経済の問題を未然に防ぐため、一
 段の刺激を与える用意があると発言。米国の大幅な利下げに追随するか
 どうかについては、明確な姿勢を示さなかった。
 米連邦準備理事会(FRB)は、先週の75ベーシスポイント(bp)
 の緊急利下げに続き、30日の連邦公開市場委員会(FOMC)でも、
 50bpの利下げを決めた。
 同上級副総裁は、米国の大幅利下げの可能性が高いと以前から予想して
 いたとも述べた。 
 カナダ中銀は先週、政策金利を25bp引き下げ4.0%とした。ドッジ
 総裁は、カナダ中銀は一般的に「慎重な」(measured)行動を好むと
 述べている。
 同上級副総裁は、カナダドル相場について、中銀内に公式な目標水準は
 存在せず、経済面のショックを吸収するには変動相場制が必要だと指摘。
 そのうえで1カナダドル=0.98米ドル前後の水準は「ファンダメンタ
 ルズ要因と矛盾していない」との見方を示した。”

 → 済みません、私は先週にかなり遅い情報を掲載していましたが、
   現在のカナダドルの金利は利下げ済みで4.0%。
   米ドルに対する金利面での優位性は歴然としています。

   例え加中銀がFRBに追随して利下げを継続しても、
   加ドルに資金が流入し易くなる構図は継続するでしょう。
   ただ加ドルに流入しているのは足の速い資金のようで、
   反発も下落も早いので要注意。

欧米主要銀、モノラインのアムバックを救済へ=関係筋(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200802020018.html

” 欧米の主要銀行は、金融保証会社(モノライン)アムバック・フィナン
 シャルを救済するために企業連合(コンソーシアム)を結成した。関係
 筋が明らかにした。 この関係筋によると、別のグループは他のモノライ
 ン救済方法を検討している。
 アムバック救済を目的としたコンソーシアムは計画策定に具体的な期限
 を設けておらず、どのような選択肢が検討されているかを論じるには時
 期尚早だと関係筋は述べた。
 CNBCによるとアムバック救済に向けたコンソーシアムを構成するの
 は、バークレイズ、BNPパリバ、シティグループ、アリアンツ傘下の
 ドレスナー銀行、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)、
 ソシエテ・ジェネラル、UBS、ワコビアの8行。
 シティグループとUBSはコメントを控えている。〔以下略〕”

 → やけに欧州の株式市場が強いと思ったら、
   週末にこのような報道が伝えられています。
   市場には情報が既に廻っていたのではないでしょうか。
   何にせよまあ、落ち着き感が出てきたのは結構なことです。


  【 いとすぎの為替ポジション 】

水曜日に急落した加ドルが急反発を見せたので、
再度ロングポジションを構築しています。

 2008/01/31 106.30 CAD/JPY Lev ×10

    現在 > 107.07 加ドル (損益 109%)

  ▼ ポジション解消済み
 2007/10/18 119.40 CAD/JPY Lev ×2
 2007/11/22  94.49 AUD/JPY Lev ×2
 2007/12/11 110.81 CAD/JPY Lev ×2
 2007/11/17 114.10 CAD/JPY Lev ×2
 2008/01/10 107.97 JPY/CAD Lev ×4
 2008/01/11 106.92 JPY/CAD Lev ×2
 2008/01/15 106.84 JPY/CAD Lev ×2

104加ドル台に下がってくれると見ていたのですが、
世の中そう甘くありませんでした。

現状ではレバレッジが高過ぎるので、107.5ドルを超えた
あたりで一旦はポジションを軽くしようと考えています。
また、高金利を維持している豪ドルにも目を向けておきたいところ。

ヘッジファンド関連の「地雷」が炸裂しない限り、
底堅い展開が続いてくれるのではないかと考えています。

※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。